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往路車〜復路徒歩のコース
2004年4月より山道の立ち入りにはガイドが必要になりました。

 このコースは、車での終点の東屋から鈴原までが40分(往復80分)、帰りは東屋から鳥の尾までが40分、鳥の尾から里までは徒歩で60分程度。全コースで徒歩は3時間程度。途中、植物や動物をゆっくり観察したりしていると、もう少し時間がかかるかもしれない。

御蔵島の地図(乙女峠〜御山〜鈴原湿原コース)印刷用の地図はこちら 2003年3月
御蔵島の森は私有地も多く、道以外の場所に立ち入ることは禁止されています。信仰の対象となっていて島の方が大切にしている所も各所にあるので、道以外の場所には立ち入らないようにしましょうね。
水汲み場
(鉄砲場の先の曲がり角周辺。西川住宅前)工事中
  湧き水を汲める場所だ。こんこんと湧き水があふれ出ている。知らない人がみると、一見下水に見えてしまうかも知れないが、正真正銘の御蔵島のミネラルウォーター。しかしながら現在は、このあたりを公園化するために整備工事中の為、水を汲むことはできない。工事が完了するのを待とう。以前は森にでかけるときはここから水をペットボトルに汲んで山に出かけることが多かった。この時はイソヒヨドリも水浴びに来ていた。

草祭りの神様
(里から車で15分程度)
 鳥の尾からボロ沢橋の間、途中左側に草祭りの神様がある。左カーブを曲がってすぐにあるので気をつけて探さないと、あっと言う間に通りすぎてしまっている。人が里から山に入る時は、ここに草を一本置く習慣がある。ここに葉があるときは人が山に入っていてまだ降りてきていない事を意味している。山から下りてきたら自分で置いた草は取り除いてから帰ろう。島の反対側の南郷にも草祭りの神様があるぞ。
 ボロ沢
(里から車で17分程度)
 伊勢の材木屋「白子屋」のお熊が婿殺しの罪で鋸引の刑となり母のお常は御蔵島に島流しになった。島流しにあったお常は白子屋から食べ物を御蔵島に送らせ、島でも贅沢な暮らしをしたという。その一つに「ボロ沢のそうめん流し」がある。上流からそうめんを流し、下で役人を接待したという。そうして役人に取り入り江戸に帰ったという。
 ボロ沢は赤い橋が目印。里から三宝橋を通って鉄砲場を通り過ぎ、ひたすら進むとやがてたどり着く。道沿いの草はハチジョウススキが見られるが、このボロ沢あたりにくるとガクアジサイ-ラセイタタマアジサイに全くとって代わる。鈴原湿原へ行くには、この橋の直ぐ手前にある鋭角に左に曲がる坂を登って行き、カーブの多い坂道を上り詰めると車が止められる開けたところで行き止まりとなる。そこには屋根付きのベンチ(東屋)がある。その場所に車をとめて山道に入る。 
鈴原湿原
(里から車で山道入り口まで25分程度。更に山道入り口から徒歩で40分程度)
 ミクラコザサの広がる鈴原湿原。長い年月、南からの風がもろに吹き付ける(風衝地帯)鈴原湿原に生えるササは、背丈が延びない種に変化し、この鈴原湿原に根を下ろしている。ここにはモウセンゴケがあるという情報もあるが、現在では殆ど見かけない。御山から下って来て、鈴原を抜けると道が悪い。つまりこのあたりの土地には水が沢山含まれている証拠だ。ミクラコザサの草原から時々島の様に顔を出した柘植も背丈が低い。6月頃にはオオシマツツジなどの花が見えるだろう。
 時間があればここからさらにすすみ、更に御山方面に向かうことができるだろう。ただし鈴原湿原から御山に行って、また鈴原湿原まで戻って来るには1時間30分程かかるだろう。
鳥の尾
 (鳥の尾道路の終点の東屋から40分程度)
 鈴原湿原をさらに下り山道から抜けて舗装道路の広場にでると東屋がある。そこで一休みしたあとに舗装道路をひたすら下って行くと到着する。車道沿いであればガイドは不要だ。ガイドが居るならば東屋から舗装道路を下り100m程度で二つ目のカーブに差し掛かったガードレールの無いカーブで、側溝を跨いで下をよく見ると踏み分け道のような、階段のようなものがあることが分かる。道はそんなに良くない。冒険心を持ってその山道をひたすら下るとこの写真の鳥の尾の「鈴原入口」の道標のところに出る。そのまま舗装道路を下って行くと1時間程度で里に着くだろう。
 里から来た場合は、この鳥の尾の場所は車道の為、ガイドは不要だ。  里から来るここまでの車道沿いには7月にはサクユリの花を見かけることができるでしょう。