一区切りの為の駄文

6.現状追認

 1年半くらい前にデジタル音痴の父が銀鉛からデジカメに移行した。 以前に吹き込んでチャレンジさせた時には、PCへの取り込み、画像の保存場所、 それを一覧表示させる、印刷等々、デジカメというよりPC操作で挫折したのだけれど、 今回は順調で嬉々として撮影、印刷をこなしている。 カメラにケーブルを差し込むと勝手にソフトが起動して取り込んでくれて、そのソフトでそのまま 表示や印刷できるというのが非常に垣根を低くしたようだ。

使っているところを横で見ていると、ああ、なるほどなぁとか思ってしまう。 デジカメの画素数に関しては購入時うたい文句として聴いているので 「点々が多い」くらいのことは知ってるはずですが、具体的にどういうことかは良くは解っていないようです。 PCのディスプレイの解像度なんて知識は無く、当然等倍表示なんてしません。 (というか、そういう概念が無い)
カメラに添付されていたソフトでの一覧表示と「拡大」の虫眼鏡ボタンで見る全画面表示のみ、 あとはプリンターでサービスサイズくらいのサイズ、たまーにA4くらいに印刷をするだけ。

つまり元データのサイズがどうであれ画像を見る時の物理的なサイズは常に一定なわけで、 こうなると高画素化は「表示時の縮小率のUP」と言うことになります。 中途半端な縮小率だと、こまかい斜めの線でジャギーが出たりするのですが、そんな事は気にならないようです。

きっと多くの人が、こういった使い方なのでしょう。 父親を見ている限りでは、これで十分なんだなぁと。

自分はデータがディスプレイより小さな頃から遊んでいるので等倍で見るという概念が有ることと、 はなからカメラをやっていたわけではなかったので、デジ眼は一眼レフのデジタル化であり、多分デジカメを カメラの代わりとして接していたわけではない自分にとっては全くの興味対象外で、 移行する気になれない事が自分にとっての不幸なにかもしれません。
なんかバイク好きが、最近面白いバイクが出なくてスクーターばかりだなと嘆いていたら、じゃ四輪に乗ればって言われたみたいな。

写真を撮るのにデジカメ使っていたというより、デジカメという物で遊んでいたって事なんでしょうね。

そんなこんなで100RS以降デジカメ購入がピタリと止まっていたのですが、 これを書いている時点で既に冒頭で書いたオリンパスのSP-550UZが手元にあったりします。 710万画素は縦横1/2に縮小すると175万画素相当。
愛用の2100UZが200万画素、100RSが150万画素だから、それの丁度中間です。 PC環境が19インチモニタを1600*1200で使っているので、VIXで表示させると丁度50%縮小され画面枠よりちょっとだけ小さめに表示されて 斜め線に変なジャギーも出ず、いい具合です。 さすがに50%縮小すると、2100UZの等倍よりも解像感は良いですし。 なにより18倍光学ズームは面白そうです。

期待するような機種の出現を諦めざるを得ない現状から、縮小大前提の高画素化を不本意ながらも追認という形でこの駄文をしめるつもりで 書き出したのですが、もう一点。
明瞭期からデジカメに触れ、発展期、普及期を過ぎて安定期(今は買い換え需要の方が多いんじゃないかな?)になり、 コンシュマー機は、新製品が出るたびに新しい技術をチェックするような、物好きがウォッチするようなアイテムではなくなったのかなぁ なんていう風にも思えてきました。 ちょっと寂しくはありますが、普及したとはそういう事なのかと納得したりもして。

今後は少しスローペースで気楽に遊んでいきたいと思います。 さて、こんどのカメラでどんな写真が撮れるかな?

(2007.04.06記)


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