一区切りの為の駄文

2.高画素化

 やがて各社市場参入して35万画素が主流になり、 80万画素が出て広告でも高画質がうたわれるようになってきました。 そして130万画素機が出る頃には、すっかりカメラっぽい機種も出てハイエンド的なモデルとなり、 各メーカ複数機種の展開になり、この頃に画素数でクラス分けをするイメージが出来たような気がします。
つまり、「高画素=高画質」。

広告でも盛んに「メガピクセル高画質」という言葉が踊っていました。 高画素化はどんどん進み、1/2インチ200万画素が出て、さらに1/1.8インチの300万画素が出て。。。 自分がいろんな雑誌やサイトで新機種情報などを読み漁っていた時期でもあります。 この頃までは新機種が出る度PC上でのサイズが大きくなったり、実感出来る画質の向上や カメラとしての使い勝手を向上しながら銀塩ではあり得ないようなデザイン、 外部メモリ、USBの出現等々、ウォッチしていて楽しい時期でした。
広告でも盛んに「メガピクセル高画質」という言葉が踊っていました。 また。絞り、シャッタースピードも何も知らなかった自分がC-3030Zを買って色々覚えたり。 このサイトを立ち上げたのもこの頃です。

まだこの頃は、デジカメユーザーというのは一部のデジ物好きに限られていて、 デジカメ持ってるだけで、「何とってんの!?やらしいなぁ〜」といった反応が当たり前のようにありました。
(シャッター音しない=盗撮という発想らしい)

300万画素がでた頃から、ほんの一部のライターさんやユーザーの中で 極小画素を心配する声が出始めて、いろいろ議論もありましたがそれはあくまで局所的。 「極小画素反対!」「いいじゃないか!どんどんいけ〜!」、両者いろいろ意見を見ましたが、 DCEXの影響も有り私は反対派でした。

そんな議論とは関係なくどんどんと高画素化は進み、またCCDのサイズも小さくなっていきました。 2007年前半の主流は、1/2.5インチ710万画素でしょうか。
3.極小画素

 デジカメのスペック的な流れを一言で行ってしまえば高画素化でしょう。 それはまた、画素の微細化の歴史でもあります。

例えば1/2.5インチ720万画素のCCDであれば、対角線長が1/2.5インチ(??mm)の CCDの中に720万個の画素が並んでいるという事になります。
画素が2倍になってもCCDの面積も2倍になれば1つの画素のサイズは変わらないで済みます。 なので、正確には高画素化=微細化ではないのですが、 実際には逆にCCDのサイズは小さくなっているので、尚更に微細になってきています。 この一つ一つの画素がそれぞれ光を受けてそれを電気信号にする事で画像のデータが出来ていくのですが、 デジタルといいながら画素の特性はアナログです。受けた光の量だけ電気信号に変える。 画素が小さくなれば当然受け取れる光の量も少なくなります。
(その手前の光学系が同じならの話)

ちょっと雑誌のバックナンバーから時期毎にCCDのサイズと画素数、そこから単純計算した 1画素当たりの面積を表にしてみました。



正確には画素と画素の間には電気を運ぶ為の回路などがあって、 等分した面積全部が画素の受光部ではないのですが、 そんな細かいことを調べる根性はないので単純計算です。
CCDも色々な技術の進歩があって特性が良くなっていて、だからこそ製品として成り立つ 物になってはいるのでしょうが、進歩で物理環境の悪化(受光面積の減少)をカバー仕切れているかと言うと、 赤字続きなんではないでしょうか。

新機種が出る度にサンプル画像を探してチェックするなんて事を、以前はよくやっていました。
が、次第に等倍表示(例えば10*10画素の画像データを10*10ドットとしてディスプレイに表示させる事)の解像感が 落ちてきて、いつしか「実力は何万画素相当なのだろう?」と、画像をリサイズ(縮小加工)してチェックするようになりました。 そして3年前くらいから、チェックすること自体をしなくなってしまいました。

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