ワースト・コースですが、私の場合高い所が怖いので独断と偏見になりますが、次の5本を上げます。
@.双門の滝(奈良県) 垂直の鉄梯子、馬の背、鎖場、所要3時間以上等
A.茶釜の滝(秋田県) 急勾配、沢渡り、垂直のアルミ梯子、所要3時間以上等
B.中の滝(奈良県) 雑草、急勾配、馬の背、丸太橋等
C.松見の滝(青森県) 長距離9キロ、最後急勾配等
D.七ッ釜滝(三重県) 急勾配、長距離等
● N0.@.A.B.はガイド又は登山家との同行が必要かと思います。
● 双門は、埼玉の三根先輩が68歳で100選を達成されましたが、最後にここで苦労されたので、
私は50歳台のうちにと想い一昨年走破しました。
● 茶釜は、2コースありますが、増水の為"山越え"を行きました。足の震えそうな場所があります。
● 中の滝は、大台ケ原の大蛇鞍から望遠で撮るのが定石ですが、私はもっと近くで撮りたく
営林省の通行止めのルートを行きました。
2002年7月31日 佐々木信一郎
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双門の滝
百選の中1番の秘瀑と言う奈良県天川村の「双門の滝」に副キャプテンに同行を依頼し、風薫る5月
連休に挑戦した。99本回って最後にこの滝を68歳で挑戦され往生した先輩の話を聞いているので、
俺は58歳の今足腰の丈夫な若い内にと思ったのであります。
大峰山中、弥山(みせん)に発源する、川迫川の支流にかかる神秘的な滝。足の竦むような垂直の
鉄梯子、恐ろしい鎖場を下を見ないようにして登り、約3時間半、ようやく辿り着くと、そこは正に神秘
の別世界。あたりは怖いほどの幽邃な渓谷美を呈している。巨岩を割って落ちてくる「双門の滝」。
この素晴らしい感動・・・、俺は一生忘れることはないであろう。
2001年12月吉日 佐々木 信一郎 |
茶釜の滝(秋田県)8/16曇り
8:30、ホテルの前でガイド、加古川の親子3人と待ち合わせ、我々2人が合流して合計6名揃って出発。
昨日までの雨で濡れた湿原八幡平の木道を、滑らぬように用心しながら歩く。標高200メーター急崖を、
熊が出ないようにザックの鈴を鳴らしながら登った頂上。一服のタバコがこんなに美味い。
今度は400メーターの下り道。ここで身支度、地下足袋に縄を巻き増水した急流を股まで漬かりながら
下り、鎖を頼りに滝を降りる。更に支流を登り、そして最後の難関60メーターはあろうか?垂直の梯子、
足が震える。下を見ないように一歩ずつ一歩ずつ登る。さあやっと着いた。
すぐ目の前に飛沫をあげてドウドウと落ちる秘瀑中の秘瀑。この滝には訪れる人も少なく年間10人足
らずと聞く。往復8時間の行程であった、今回の旅のメインであり、92本踏破した中でも2番目に厳しい
滝行でありました。
「ガイドの先生有難うございました」俺の目が涙で潤んでいた。又青森に向かい今夜の塒である鯵ケ沢
町の熊の湯温泉に入る。湯上りのサッポロビール黒生、鹿刺し美味しうございました。
2002年 10月 18日 金曜日 佐々木 信一郎
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松見の滝(青森県)8/15雨。
十和田湖温泉7時出発、奥入瀬渓流を経由、一路八甲田山へ向かう。
駐車場から片道歩9キロ雨の行軍である。やっと到着、眼前は広く開けこれまたスケールの大きな滝が
堂々と飛沫をふらす、俺たちちっぽけな人間をあざ笑うように。
ずぶぬれになりやっと自動車にもどり、着替えて秋田県へ引き返し八幡平温泉郷、東トロコ温泉に宿泊。
露天風呂で疲れを癒す。
2002年 10月 10日 木曜日 佐々木 信一郎
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北海道滝紀行6本の中で1番の秘境である白老町のインクラの滝。
町役場観光課に問い合わせると10トンの岩が崩落しており通行止めですとの事。更にこのコースでは
数人が亡くなっていると言う。されど我が身遥々この地に至れば何ゆえ諦めることが出来ようか。
なるほど数箇所の崩落を確認すれども、渓流を渡り岩を攀じ登り1時間、やっと辿り着いた。何とこの雄
大な大自然堂々たる美しさ、爽やかな風になびく女性的な優しい滝水。ちっぽけな我をあざ笑っている
のか。俺を優しく迎えてくれたのか?夢中でシャッターを押す、10回、30回、50回・・・・・・・・・・・・・。
2003年 7月 10日 木曜日 佐々木 信一郎
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