昨年突然決意し、56歳でサラリーマン生活にピリオドを打ちました。
特に具体的な計画があったわけでもなく、周囲からはとうとうリストラの憂き目にあったかと思われていたかもしれません。

 振り返ってみると、私たちは右肩上がりの高度成長というレールに乗ってきた恵まれた世代でした。頑張れば誰でも給料は上がり、マイカーやマイホームも持て、終身雇用の下で、ある程度の出世も夢ではありませんでした。誰でも、将来に向け何らかの夢や希望が持て、しかもそれが適う可能性が高い時代でした。

 しかし、最近はずいぶん変わってしまったようです。経済成長は止まり、収入は減る一方で、生存競争は激しく、多くの人がこれ以上多くを望むことのできない、いわば将来に夢や希望が持てない世の中になってしまったようです。敷かれたレールもなく、将来どうなるかの予測も出来ない、不確実で不安定な時代の到来です。

 このような時代には、人生に対する取り組み方や考え方を、変えていく必要があるのではないでしょうか。 特に、間もなくセカンドライフを迎える我々には、色々な束縛から解き放たれた自由を生かして、ゆっくり、楽しく何かに熱中する生き方が求められていると言えます。

 私も、定年後20年、30年と続くセカンドライフを考える時、そろそろ会社一辺倒の生き方を変えて、別の何かを探したいと思いました。
 (〜キザな言い方ですが、物質的な豊かさだけでなく、精神的な豊かさを求めて〜)

 丁度その頃、たまたま聞いた生涯学習という言葉に興味を持ちました。生涯学習とは、趣味や興味あることを深めつつ、人的ネットワークを広げ、そこに生きがいを見出したり、自分を高めたりすることと言う訳ですが、そんな高尚なことを言うまでもなく、何かに夢中になっているときが一番楽しいし、そんな学習ならば出来そうだと思った訳です。

 全く新しいことにチャレンジするのは荷が重過ぎますが、自分の経験や興味が生かせて、しかも超高齢社会、インターネット社会に相応しい、と言うことで「生涯学習」「インターネット」を、自分のセカンドライフのキーワードとすることにしました。

 それを実践するために、半年間あるスクールの「Webデザイナー養成」コースに通い、Flash、Photoshop、IllustratorなどのWebデザインツールを学びました。今はFlashに嵌っていますが、Flashはすごいソフトです。ホームページ作成の興味が大きく膨らんできますので、機会があったら是非Flashを利用してみてください。

 また、昨年の暮れには、足立区で活動している生涯学習ボランティアグループに入会しました。これからは、地域発展のために行政とボランティア組織が役割分担していく時代ですから、このグループの活動も広がっていくと思います。4月には、NPO法人として認可されますので、ホームページも立ち上げなければなりませんが、私にとっては、またとないチャンスと思っています。

 早くマイホームページを立ち上げたいのですが、皆さんのホームページの様な広いサイバーコミュニティが実現できるとも思えず、独りよがりのホームページになってしまいそうです。立ち上げた折には、是非多くのホームページとリンクさせていただきたいものです。

 最後に、少しばかり早くリタイヤしたために、これから、いかに経済的なゆとりを作っていくかが、私にとって、最大の課題であることも書き加えておきます。

 1月5日の朝日新聞に「発想の転換 〜求む、60歳以上の方〜」という社説が掲載されていましたが、社会的に、やっとそんな意識が芽生えてきたかと思う反面、まだ高齢者が生き生きと働ける社会には、ほど遠いというのが実感です。

 自分のキーワードを実現するためにも、我々高齢者(実際は高齢者などとこれっぽっちも思っていない!)が興味を持って取り組んでいることを生かして楽しく働ける世の中が早く来てほしい、というのが現在の偽らざる心境です。


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39会仲間 Komi ちゃん の
セカンドライフキーワード
03/3/6
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