3  遅れた年賀状とお詫び文
今年2002年のお正月に、段ボール一箱の未発送年賀状が新宿郵便局で発覚した。
何というアホなことが
期待した年賀状が届かない事でトラブルになった人もいるのではないだろうか。自分にも、毎年来て
いた人から年賀状がまだ届いていない。最近の郵便局も緩んできたかと、心配になった。

過去には、配達人のトラブルで年賀状が届かなかった例は、随分あった様に思うが、今回は局内で
の不始末の様だ。当然、組織の管理責任が問われる問題で、一万人が遅れた年賀状と共に、新宿
郵便局からのお詫び文を受け取った筈である。(ところで、発送人へのお詫びは??)

私も、会社のお詫び文は、(数えていないが)何枚になっただろうか。コンピュータシステムの営業に
携わっていた時代は、他のどの分野よりも多かったと思う。コンピュータのトラブルは、原因(不具合)
が複雑なものから単純なものまであるが、一度発生すると何と言ってもその影響が大き過ぎる事が
特徴的だった。

ある年の正月に、前年度大変お世話を頂いた大手CVS(コンビニエンスストア)へ、いの一番挨拶に
行った。何時もは綺麗な廊下に段ボールが2列に高く積んであった。正月なので人手が不足している
のかなと、段ボールを避けながら客先の責任者の部屋へ入った。と、「廊下の段ボール、全部持って
いってくれ!」と挨拶する間もなく、大声で言い放たれた。

小売業界では、お正月に一年の中でも最も気合を入れたイベントを企画する。此に併せて、本番前に
はコンピューターシステムの総合テストを実施する。この時も、1週間前には何回も念入りなテストを行
って正常な結果を得ていたが、絶対にトラブルは許されないと、年末に具体的な発注データで最後の
検証を行った。当然、順調なテスト結果であった。

全員満足の中に正月を迎えたのであったが、ただ一つ、このテストデータを消すのを忘れてしまった。
システムは完全に構築したのに、単純な油断が2重発注になってしまったという。店舗が狭い為、一
部が本社に段ボールのまま送られ、会議室などに入らない分が廊下に積まれていたのである。
何というアホな事が

さて年賀状に戻るが、昨年の12月初旬に例年通り準備に入った。一年間撮り続けた写真を出して、
気に入ったものを挿絵にして、会社の関係の方々から順にカラープリンターで打ち出した。当然、失敗
した年賀ハガキも数枚程発生したが、12月中旬には余裕を持って投函出来た。

そして1月22日夜のこと、ほろ酔い気分でいつもの通り”帰るCall”をしたが、それどころじゃ無いと言
う女房の電話の声。良く聞いてみると、今年頂いた年賀状を整理していた所、まだ、発送していない
年賀状、一束が出て来たと言う。頬を抓って見た。酔ってはいるが痛かった。失敗した年賀ハガキと
一緒に残っていたらしい。 【何というアホな事が】 

この束は、一部知人と親戚関係が殆どだった。私の田舎の宮城県と、女房の故郷の大阪の親戚が
中心だった。結婚した娘の両親宅へのものもあり、急ぎ連絡をした。幸いと言ったら失礼だが、会社
関係は含まれていなかった。皆さんへ、急いでお詫び文を書いて「遅れた年賀状」を送らせて頂いた。
何人かから、返信のTELがあって恐縮するやら、ほっとするやらで、滅多にない体験をした。

浦和の石井さんには、近いので休日に持参したが、石井さんの息子さん宛にもう一枚詫び文が来て
いると言う。【何というアホな事が
お詫びに来たことも忘れて、信じられない偶然に大笑いした。好奇心から見せて頂いたが、意外と
簡単な文面だった。ただ、こちらのお詫び文には、しっかり新宿郵便局長の印が押されていた。




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2002 年賀状の挿絵です
2種を出させて頂きました
忍野村から
<拡大出来ます>
山中湖から
<拡大できます>
02/2/8