宇宙戦士バルディオス全話レビュー


第28話「決死のランデブー飛行」

ストーリー

 ブルーフィクサー基地内でクラシックコンサートが行われることになった。ジェミーはマリンをこれに誘い、マリンも承諾する。ジェミーはマリンと二人きりのデートに胸をときめかせ、ドレスアップする。しかし、マリンはジェミーとの待ち合わせ場所にオリバー、雷太を連れて現れる。ジェミーはそのことで傷ついてしまう。

 ことの次第を見ていたクインシュタイン博士は、ジェミーを思いやってか、ジェミーとマリンの2名に任務を命ずる。任務の内容は、レイジ島にある孤児収容施設から無事、孤児たちを安全な場所に移送するものである。実はレイジ島には、巨大なエネルギータンクがあり、対アルデバロンとの戦闘のために、そのエネルギータンクを使用することになったのである。そのため、孤児を安全な場所に移すことになったのである。

 マリンとジェミーはレイジ島に到着し、さっそく孤児収容施設を訪れる。そこで、マリンは以前、ヒマラー山脈での任務遂行中に助け出した少女と再会する。
 その夜、アルデバロンのスパイが島から脱走を図るが、警備兵の手で射殺される。しかし、スパイは死の間際に、レイジ島の存在を発信機にて連絡する。これを受けてアフロディアはレイジ島の監視を開始する。一方、マリンはこの事実を受けて、敵がこの島を監視してくることを考慮して、孤児の移送を見合わせることにする。しかし、コンサートの件でマリンに対して怒っているジェミーは、これに反発して、夜中にこっそり孤児の移送を開始してしまう。そのため、アルデバロンの監視の目にふれ、ジェミーは孤児とともに捕らえれてしまう。

 アフロディアはこのレイジ島にエネルギータンクがあることを知り、それを奪取するために攻撃を開始する。マリンはこれに対して防戦を開始するが、アフロディアよりジェミーと孤児が人質にされていることを知らされ、アフロディア指定の場所へ急行する。
 指定の場所に着いたマリンは、人質を解放する条件で自らアフロディアに撃たれることを申し出る。アフロディアもそれを了承し、今まさにマリンは風前の灯火となっていた。すると、ヒマラー山脈の少女がマリンに向かって駆け寄る。ジェミーもそれに続く。そのため、マリンは2人をかばうが目をやられてしまう。そして、再び、アフロディアの銃口がマリンに向けられるが、間一髪、オリバーのバルディプライズが駆けつけ、アフロディア達は撤退する。

 ジェミーは自分のわがままでマリンの目を負傷させてしまった責任を感じ、マリンの目になってパルサバーンを操縦することを決意。マリンも了承し、2人で力を合わせてパルサバーンを操縦する。そして、オリバー、雷太と合流後はバルディオスとなってアルデバロンを見事、撃退する。

 孤児達も無事に安全な場所に移送され、ヒマラー山脈の少女は感謝の気持ちでバルディオスに手を振るのであった。

感想

・ジェミー
 マリンをコンサートに誘った直後の彼女は見ていておかしかったのと同時に、現実世界でも初めてのデートとかだと女の子達はこういう心境になるのかなと思ってみてました。マリンを誘うなら、2人きりで行こうと誘えばよかったかも。もっとも、そうなるとマリンは断ったかもしれませんね。
 アフロディアと、マリンが来る来ないで言い争っていたシーンでは、ジェミーは本心ではマリンに来て欲しいと思ってたことは間違いないと思います。ただ、このような状況に陥っても自分の意地を張り続けてますね。
 今回はマリンと共に、必殺技の名前を叫んでましたが、ジェミーの声を演じられた横沢さんはどんな気分だったのか聞いてみたいです。

・アフロディア
 アフロディアとジェミーのマリンに対する人物評価は、冷静だった分、アフロディアの方が正確でした。あの発言内容からすると、敵であるが、マリンの人としての器は充分評価していることになるのでしょうか?

・マリン
 ジェミーの気持ちに気づいていると思うのですが、あくまでも同じブルーフィクサーの仲間として徹しているマリン。だから、ジェミーがわがままを言ったときも、頬をひっぱたけるんでしょう。でも、大切な仲間であるから、エネルギータンク防衛よりも、ジェミーや孤児の命を優先したマリン。主人公ですね。

・ヒマラー山脈の少女
 第8話に登場した少女が再登場です。名前がないのが残念ですが、この娘はマリンのことがすごく気に入ったようです。ジェミーがマリンに内緒で孤児を移送しようとした時も、マリンがいないといやだということを訴えてましたね。ところで、孤児たちはどこに移送されたんでしょう?標高の高いところでないと、第33話で・・・。

・バルディプライズ(?)
 マリンがアフロディアに撃たれる所を間一髪救ったわけですが、敵兵士は吹っ飛ばしているのに、アフロディアに対しては銃をはじくだけ。よく、そんな器用なことできたな。


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