宇宙戦士バルディオス全話レビュー


第4話「亜空間突入の日」

ストーリー

 アルデバロンが送り込んできた巨大メカ「ビッグオクト」に対抗するため、ブルーフィクサーはバルディプライズ、キャタレンジャーを出撃させます。しかし、アフロディアの作戦により、この2機は海溝深くに引きずり込まれ、その水圧により押し潰されそうになります。クインシュタイン博士は、この危機を脱するため、マリンに対し密かに改造したパルサバーンでの出撃を依頼します。最初は拒んでいたマリンも美しい地球の自然をガットラーから守るため、ついに出撃を決意します。マリンはバルディプライズ、キャタレンジャーを救出すると、即、バルディオスに合体し圧倒的な力で「ビッグオクト」を追い詰めます。アフロディアは「ビッグオクト」を亜空間に退却させますが、マリンは亜空間でのテスト飛行をしていないのにもかかわらずバルディオスを亜空間へ突入させ、ついに「ビッグオクト」を撃破します。

感想

・クインシュタイン博士
 この話でもクインシュタイン博士の冷静な判断力が、地球側を勝利に導いていますね。ジェミーを除いて、他の誰にも信用されていないマリンをバルディオスの中心パイロットとして出撃させるとは普通わかっていても、できないことではないでしょうか。DVDの解説書でも触れてましたが、マリンのガットラーに対する復讐心を信じてたというセリフにも驚きです。でも、ラストのマリンとのすれ違うシーンを見る限りでは、それ以外の面でも信用していたような気も。

・マリン
 最初は出撃を拒否していたマリン。しかし、地球の美しい自然を守りたいという心と、クインシュタイン博士の信頼するという言葉で出撃を決意するマリン。ようやく地球での生きる場所を見つけられたという感じで良かったですね。ただ、亜空間からの復帰で基地の一部を破壊したのはまずいよな。あと、雷太の握手を拒否した時の気持ち、わかりますね。さんざんスパイ扱いされては、すぐに仲直りとはちょっと。

・アフロディアの作戦について
 地球のメカを深海に引きずり込んで水圧で破壊しようとした作戦。わざわざ、そんな事をしなくても勝てたのでは。水圧破壊に2時間もかかるため(2時間もつとは、すごい)、逆に地球側に反撃の機会を与えてしまいました。アフロディアにとって地球にクインシュタイン博士という頭脳がいたことが唯一の誤算か。それにしても「ビッグオクト」が破壊された時には、既にアフロカーで脱出ですか。もうかなわないとみて、亜空間へ退却した時に避難してたんですね。


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