旅日記 CAMBODIA〜3day〜 
〜East Baray ・ Banteay Srei  他〜



三日目も朝から遺跡巡りである。昨日のアンコールワット周辺から少し離れ、東バライと呼ばれる地区をうろうろする。
――――が。
そこが何処で、なんという遺跡なのか……まったく
分からない……。
いくつもの遺跡を廻ったのだが、なにぶんガイドさん、日本語はかろうじて話すものの、イマイチ語彙が少なく……しかも遺跡名はあまり覚えていない様子。
「ここ、王様が××したところね」  「次、もう少し大きな遺跡に行くね」―――この位の解説なんである。ガイドブック片手になんとか分かる場所はチェックしたが……無数にある小さな遺跡までは分からなかった。(すみません…)
確実に分かる場所だけ、遺跡名を表記しております……。


East Baray(東バライ)


Sras Sranng


朝一番に訪れたのは東バライ地区の遺跡。
ここ、スラ・スランは「王様が沐浴をした池」なのだそう。だが……広い。広すぎる。そして深いし…。こんなところでどうやって沐浴したんだろうか。確実におぼれるんじゃなかろうかと要らぬ心配をしてしまった。
池に入るために階段状のテラスが張り出しており、左右に獅子の像がある。
我らが訪れたときには子供らの遊び場と化していた。半裸の男の子達が水遊びをしている。我らが近寄っていって写真を撮っていると、サービス精神旺盛な彼らは次々にテラスからの飛び込みを披露してくれた。(笑) 
朝日が有名な場所らしいが、我らは早朝には行かなかったので、見られず。それでも、日が射すと、水面が鏡面のようにまぶしいく輝いていた。遮るもののない水の上からの日の出は、きっと美しいに違いない。


Pre Rup   or   East Mebon


嗚呼……すみませんっ!最初に謝っておきます……。
遺跡名をはっきり覚えておりませんっ!プレ・ループか東メボンのどちらかなのですが……どうしても思い出せませんので、どちらか…ということでご容赦を〜。(どちらも似ているのです……)

さて……どちらかの遺跡。(笑)
ピラミッド型の寺院跡なので、階段が長々と続いている。崩れた入口の広場に立つと、空に向かって階段を上るような気持ちになる。
一階、二階、三階……という具合にきちんと各階にそれぞれぐるりと一周できる広場がある。一階ごとに立ち止まって下を見下ろしてみると、少しずつ風景が変わっていくのが楽しい。
一番上の中央祀堂がある階まで上がると、緑の大地が遠くまで見渡せて結構感動する。プノン・バケンのように高くないので、草木が身近でリアリティがあるのだ。
観光客は誰もいなかった。遺跡も森も、静かに堪能できてなかなか良い。ただし、日陰は一切ないので暑いが。(笑)
遺跡の入口に、ぽつんとおばさんが一人、二人と座っていて、肩からかけた布製のバックを売っていた。身体ひとつで持てるだけの土産物を持って売りに来ている、といった感じ。相手の人数が少ないと群がられることもないので、結構選びやすかった。



広〜〜いっ♪


Banteay Srei


さて、東バライ周辺を一周すると、次はいよいよ「バンテアイ・スレイ」へ向かうことに。
実は風魔が今回の旅で一番楽しみにしていた場所である。 彫りの深い彫刻が風雨にも負けずきちんと残っており、その造形美はアンコール遺跡一と言われる程なのだ。 「東洋のモナリザ」と呼ばれる美しいデヴァダー像があることでも有名。
シヴァ神とヴィシュヌ神に捧げられた寺院。赤色砂岩とラテライトで作られている為、寺院全体が赤っぽい。光の加減で黄昏色にも見える不思議な遺跡だ。
実際に着いて見ると、驚くほどその寺院は小さい。それまでが結構大きなものばかり見てきたからかもしれないが、何もない野原(?)のような所に「あ、あれ!?」と指差してしまうような小さな赤い遺跡がぽつん、と一つだけ建っているのだ。だが、侮ることなかれ。近づけ
その凄さは嫌でも分かることとなる……。
遠景。
遠くからみると、本当にポツンという感じ。寺院の前には小さな枯れかけたような池が広がっている。


参道。
石畳の両脇には、ずっとリンガが並んでいる。
未解読の文字……らしい。


 ※ 何枚か綺麗な写真を拡大してみました♪目印はこのマーク。 →  見てみたい方はクリックして下さい。


正面入口。  
少し腰を屈めるような、小さな入口が二重、三重になっている。こんな風な入口が、至るところにある。
額縁のように見たてて、向こう側を眺めてみても面白い。

門の細工。
ぎょっとするほど細かく、彫りが深い。よく残っているものだと感動。

 

何処かのお偉いさんらしき人が見学に来ていた。(お付の人が何人も…!)
妙に、お揃いの黄色い服が、遺跡とマッチしていて、つい撮ってしまう。(笑)

これは、遺跡の後ろ側から。
たぶん、中央祀堂。
小さな遺跡で、アップダウンも殆どないので、あっという間に抜けられる。


〜バンテアイ・スレイの素晴らしき彫刻美〜

 


牛  象  猿  鬼  神


様々なモチーフたちが

1000年以上経った今でも
朽ちることなく
鮮やかに
訴えてかけてくる

遠い昔 確かにここに在ったものたちを



神々の姿



官能的でありながら

柔らかく優しい

その微笑み



「東洋のモナリザ」

そう呼ばれるのは

我々を捕えて離さない

「神」の微笑み






オールドマーケット 〜 ???


バンテアイスレイからシェムリアップに帰ってきてから、マーケットを訪れた。あまり大きくないが、生活感のある市だ。
土産物屋がある一角があるので、ウロウロするにはいい。土産物屋の売り子さんたちは、さすがに片言で通じる。日本人、多いんだろうな…。計算機を持っていれば大丈夫。(というか、向こうが計算機を持って近寄ってくる) 銀製のアクセサリーや、クロマー、籠や木彫り。それに混ざってベトナム焼きが置いてあったので、嬉しくなってつい交渉してしまう。ひとつの店でいくつか纏めて買い物をすると、負けてもらい易い。「これも買うから安くして」という感じ。優しそうな(でもやり手だな)のお姉さんとの会話は、結構気持ちが良く楽しかった。

市場の中央の細い通りには野菜がいっぱい入った籠が並んでいる。奥に入っていくと、発酵物のキツイ匂いがし始める。うっかり前を見ずに歩いていると、上から吊り下げられた魚の干物に頭がぶつかってしまう。トレンサップ湖の名物なのだそうだ。日本のものより大きくて、匂いが強い。市場に充満している匂いはこいつらのものらしい。干物屋には、他にも瓶詰めの食材が色々売っていて、見ているだけで面白い。中身がさっぱり分からないのが残念だったが。
 いろいろな生活雑貨を売る店もあるので、土産物じゃなく「現地らしいもの」をもって帰りたい人にはオススメだ。それに、この辺りの土産物屋には、食べ物系は一切ないので、「会社に土産で菓子をばら撒きたい〜」という人にもいいだろう。紙包みのビスケットや、ジャスミン茶の包みが置いてあった。風魔はこいつを買って帰って配った。埃を被ったようなアヤシゲな包みが「らしくて」最高、だ。面白そうなものに、「線香」があった。お香が好きな風魔は欲しかったのだが……いかんせん、両手で抱えるほどの包み持ちかえる度胸はなかったので、断念。まるで花火のように細長く、何十本も束になっているのだ。ちょっと珍しかった。 

野菜は地べたでのんびり売る♪

左は生活雑貨。右は干物屋。

雑貨屋の店番兄妹。
小さいのに熱心によく働く。でも、兄より妹の方が商売上手。(笑)しっかりもののいい女将さんになるぞ〜♪


マーケットを出て、次ぎの観光地へ…………行こうとして、行けなかった……。(笑)
車に乗り込み、でこぼこ道を再び走ったが、暫く行くと川の水が道の方にまで溢れてきていた。まあ、雨季だからよくあることらしい。(道の両脇の家はきちんと高床式になっていたし)行けるかな〜、と途中までは行ったのだが、道の脇にお役人っぽい人が出ていて、「これ以上は駄目だよ」みたいなことを運転手さんに言ったので、結局断念。
だが、引き返す我らを尻目に、地元民たちはその海のような道に派手に突っ込んでいっていた。す、すごいよ。さすが地元民!…である。でも、綺麗な白いスカートを翻し、単車にまたがって、ふくらはぎ位までくる水のなかに突入していった彼女……それはちょっと止めたほうが…。(笑)

仕方なく少し引き返したところで、ガイドさん。何を思ったか、「ちょっと下りてみましょう〜」。 「?」と思いながらも車から降りて道をてくてく歩く。どうやら、予定していた場所に行けないのを悪いと思ったガイドさんが気を利かせてくれた………らしい。
観光地なんかではなく、普通の地元の人達が生活しているエリアだったので、ちょっときょろきょろとするだけでも面白かった。
細い川にかかった小さな橋の上で写真をとったりした。珍しいのか子供達が寄ってきたが、なかなか近寄らずに少し遠巻きに、でも面白そうに見ているのが可愛い。
野菜を積んだ小舟が足の下を通りすぎていく。高床式の、調度品も何もないがらんどうの部屋で、寝そべっている人達が見える。川に膝まで浸かって髪を洗っている女の人がいる。
予定の場所に行けなかったのは残念だったけれど、滅多にできない経験ができてとても良かった。


行く予定だった道の向こう。
まるで川。立ち往生する車が一台


水に埋もれる民家。
雨季だけの簡易橋が…。



こんな舟が行き来してます


再び車に乗り込み、これまたガイドブックにも載っていないような小さな遺跡へ。
近所の人達がお参りに来ているらしい寺院がすぐ横にあって、子供達が遊んでいたり。なんだか長閑な場所でホッと息抜き。

←いったい何て言う寺院??(笑)

そこで暫くボーッとして、それからガイドさんが「何処か行きたいところありますか?」と聞くので、(ネタが切れたんだな、ガイドさん! 笑)近くのクロコダイルファームへ。

それからホテルへ戻って荷物を積みこみ、空港へ。
ガイドさんと別れてチェックインを済ませ、例の駅舎のようなローカルな待合室に座る。――と、窓の外に別れたばかりのガイドさんの姿!「ど、どうしたんだっ!?」と駆け寄ると、どうやらアンコールワットの入場証を記念に渡そうとして忘れていたらしい。(笑)

照れ笑いしながら去っていくガイドさん。最後までイイ味出してくれた♪

アンコール遺跡の入場パス。
一人一人、写真つきなので、とても良い記念だ。






どこまでも
見渡す限りの森
緑に埋もれた
遺跡群
宙も大地も
人も
素直に
素敵だと思える国…
その上を吹き抜ける
暑い風

昔日の繁栄を
空と森を染める
紅の落日に見る――