佐賀のがばいばあちゃん

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 漫才コンビB&Bの島田洋七著。8歳の時に母親とおばちゃんに騙されて列車に乗せられ佐賀の祖母に預けられてから、中学を卒業して広島の広陵高校に入るまでのことを小説風に書いた物。貧乏だから祖母に預けられたのだが、祖母の家はそれに輪をかけたド貧乏。おかずもないご飯や、ご飯さえ食えない日もある中で、明るさと知恵で二人はたくましく生きて行く。親切な友達や近所の人、学校の先生方にも助けられ、そういう人達との様々なエピソードがほほえましい。でも年に一度しか会えない広島のかあちゃんを恋しがる場面などは涙なくしては読めません。巻末特別付録のばあちゃん語録も圧巻。