小松和彦・松永伍一・河野裕子・萩原昌好・久保田淳・島内裕子・杉浦清志・谷脇理史・饗庭孝男著
西行と兼好 乱世を生きる知恵
2001年10月25日ウェッジ
1200円+税

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 読書日記と言うよりコマーシャル。中世という時代を代表する遁世文学者西行と兼好を、その実像と伝説を対比しながら、彼らの著作から現代を生き抜くための知恵を探ろうという試み。合わせて二人を偲ぶ遺跡踏査のための資料を巻末に添えた、旅行案内兼解説書ですね。1冊で2度おいしいという意味ではお買得でしょう。全国の書店と新幹線キヨスクで販売。東京から京都に行くような人が、車内で読むのにちょうどいい時間つぶしになるのではないでしょうか。勿論京都に住んでいる人が、自分の町を再発見するためにも有効。勿論東京と京都の人以外にも、参考になるでしょう。