漢字文献情報処理研究会編『電脳国文学−インターネットで広がる古典の世界』
(2000年10月6日好文出版)

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 国文学、特に古典文学研究にパソコンを利用するためのガイドブック、と言ってよいものでしょう。基礎編の「インターネットで楽々情報収集」では、テキストやデータベース、古書店、学会情報など、盛りだくさんのホームページ情報を教えてくれます。応用編「情報整理からレポート・論文執筆まで」ではWord、EXCEL、一太郎からフリーウェア、シェアウェアを使ってレポート、論文を書く技術を解説。上級編「電子工房としてのパソコン」では、Perl、AWK、XMLなどちょっと高級なプログラミング言語スクリプト言語などを使ったテキスト操作などを教えてくれます。しかも、付録のCDには本書で解説されたホームページへのリンクを含むhtmlファイルやフリーウェア、シェアウェアなどが収録され、実際に本書で解説されたサイトに行ったりプログラムを使ったりするための段取りがなされている。これから国文学研究にパソコンを使おうとする人には極めて懇切丁寧な編集になっています。

 キョン太の場合もうかなり長年にわたってパソコンを使い続けているので、ある程度はわかっている内容ですが、知らなかった情報や未修得の技術もあるのでやっぱり、大変参考になりました。また、これから勉強しようという人には、私が一から教える必要はない。これを読め、と言えば済みますから。

 3200円という値段は特に高いとは思いませんが、学生に勧めたらあんまり買いたくなさそう。金がないのと、まだパソコンそのものに慣れてないということなのでしょう。(2001年4月29日)


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