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日々雑感2011-10
LAST UPDATE 2011-11-02

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2393 作文に込めた思い 投稿者: kurochan@携帯 2011/10/31
◆昨日は、関西ネットの多文化共生作文コンクール「ちがうことこそすばらしい!子ども作文コンクール」の1次審査の会議だったのだが、今日は奈良県の人権メッセージ集の審査員として審査資料の応募作品集を一気に読んだ。これらの作品を読んでいると、思わず涙や嗚咽がもれてしまうことがしばしばだ。辛い体験を綴る作品、巧みな修辞で力強いメッセージを伝える作品、ほのぼのとした日常に命の重さを読み取った作品、震災を通し自身のあり方を振り返る作品、など、命と人権の大切さや感謝の念を表現するために、思いをめぐらせば文字にしていった課程が迫ってくるのだ。
◆今日も4冊届いたが、読むべき本、読みたい本は無数にある。問題は、心を震わせる思いをどのようにバトンしていくかだ。生身のトークが基本だが、文字などを通した表現活動、さらにはネットへの展開手法も研究していこう。

2392 差別事象の数々 投稿者: kurochan@携帯 2011/10/30
◆保育園児の3男は第一次反抗期。妻に抵抗して昨夜言った言葉から。

「ひじついたる」
食事中の台詞。食事中は机に肘をつけるなといつも言われているのだろう。

「食べながらしゃべってつばとばしたる」
真剣な眼差しがたまりません。

「ここでおしっこしたる」
リビングで飛び跳ねながら。実際はトイレにいきました。

本気で頭に来る反抗もたびたびですが、こんな「嘉門達夫・理由なき反抗」風の捨て台詞は100%許してあげますよ。

◆笑って許せない暴言がネットには溢れているが、悔しい思いのサイレントマジョリティーのことを思うと、名誉毀損ではなく差別禁止法違反で取り締まる必要性を強く感じる。ヘイトクライム天国日本をどげんかせんと!
◆仕事で大阪に出るとき、マラソン帰りのランナーがそのまんまのコスチュームに鞄だけ抱えて電車に乗ってきた。ん〜、20年前のkurochanと同じだね。
◆その帰り、梅田で「BIG ISSUE」を買う。こういう運動へのささやかな関わりも大切だね。

2391 差別事象の数々 投稿者: kurochan@PC 2011/10/28
◆どうもこのところ、差別事象の発生情報が数多く入りすぎる。県内の子どもが差別的職質を受けたり、学校や地域の施設で差別落書きが発生したり、在日コリアンの自宅がネット右翼の標的になったり。また、橋下大阪府知事に対する差別的記事が複数の週刊誌に一斉に載ったり。何かある。個々の事象に対応しつつも、差別的風潮が何らかの意図で生み出されているのではないかという危惧が湧き起こる。積極的なプラス情報発信が対抗措置なのかもしれない。
◆このところ連日勤務校のWebサイトを更新し続けている。数年前、約400日連続で奈良県立片桐高校Webサイトを更新し、どうやら全国の高校で唯一の100%更新となったのだが、それは実はkurochanの意地と維持だった。何が何でも毎日更新というのは、もうこだわっていないのだが、学校というところは、結構毎日更新ネタがあるものなのだ。あとは、マメな更新作業をする担当者がいるかどうかだ。「そんな時間はない」という方がいるが、kurochanもたいがい超多忙なのだよ。

2390 ある生徒の訴え 投稿者: kurochan@携帯 2011/10/27
◆kurochanを訪ねて頻繁に職員室にやって来る生徒がいるのだが、彼が連日訴えるのが、ネット上の暴力的表現や暴力的ゲーム、さらには差別的表現への怒りである。自身の反省も含めて、大変な怒りを繰り返すのだ。マジコン販売やネット動画にも怒りをぶつけ、自分もアクションを起こしたいと訴えてくれる。頼もしい限りだ。何とかして、彼の訴えを他の生徒と共有したいが、マジコンや「バイオレンスサザエさん」といった具体的を提示することの逆効果が危惧されるし、ネット右翼の書き込みや動画配信を宣伝することになれば本末転倒だ。身近な事例を深く考えさせる工夫が必要だ。そんな教材開発、「ネット上の人権文化創造」の手だてを考える営みに取り組みたい。

2389 元寇船 投稿者: kurochan@PC 2011/10/26
◆長崎沖で元寇船が発見されたのにはワクワクしている。「神風」などという発想がいかにデタラメかを改めて証明してくれることを期待するからだ。当時朝鮮半島にあった高麗王国は、元の侵略に対する粘り強い抵抗の末、最終的には日本侵略に荷担させられる。当時の高麗は世界一の造船技術を誇っていたので、高麗に作らせた軍艦が暴風雨ごときで沈没するはずがなかったのだが、次々と沈没。実は、侵略に荷担させられながらも高麗人は元に抵抗していたのだと言われている。船の構造や海戦技術に高麗人の抵抗が読み取れるはずと言われている。また中国やベトナムでも元に対する抵抗運動があり、そうした混乱の中、日本侵略は失敗したのだ。つまり、日本は「神風」に守られたのではなく、高麗人(朝鮮人)や中国人やベトナム人の抵抗のおかげで救われたのである。さらに、琉球とモンゴル、アイヌとモンゴルという関係を含め、当時の東アジア国際社会を客観的に分析すべきである。要するに、鎌倉幕府の抵抗はもちろんあったが、「神国日本」などという発想は、権力によってでっち上げられた洗脳思想であり、それがいまだに残っているのが残念でならないのだ。
◆2学期後半の世界史の授業は、2つの世界大戦を扱う。帝国主義の対立、ドイツを軸とした各国の思惑、当然そこには情報操作が複雑に絡み合う。日本史も世界史も、そうした客観的分析を通して、現代の詭弁を見破り、「正義」という名の憎悪対立を増幅する世論誘導、その先にある「従順な労働者養成」と連動する「軍産複合体の利益」戦略を、決して許さない社会科学的リテラシー獲得と、多文化共生社会への参加意思涵養をめざしたいものだ。そうした気分でビートルズの「イマジン」を聞いてみようじゃないか。

2388 保育園最後の運動会 投稿者: kurochan@携帯 2011/10/22
◆三男の保育園運動会。親にとっても最後の保育園運動会。あいにく運動場が雨で使えなくなり、隣の体育館。親子競技もあり園児たちは大喜び。
◆カダフィもまたフセインと同じく弁明の機会なく殺害された。彼らは独裁者ではあっただろうが、米国政府に異議申し立てをした実力者を叩きのめす手法こそ独裁でありテロである。ビンラディンやフセインは米国政府に利用された挙げ句に切り捨てられた経緯もある。
◆宮城県議会が「朝鮮学校授業料無償化審査手続き再開の即時撤回等を求める意見書」を可決。当地の朝鮮学校は被災しながらも、被災者支援活動をしてきた。「同じ社会を支えあって生きる仲間」という民主社会の基本理念が欠落した議会に失望と怒りを禁じ得ない。これからの多文化共生社会を築いていく子どもたちにとり、最悪の教材であることも訴えたい。
◆世界中の子どもたちが大人や社会を信頼し、豊かな民主社会を築いていくために、保護者も政治家も最大限の努力が必要なのだ。憎悪の拡散こそ即時撤回すべしだ。

2387 京都府立海洋高校 投稿者: kurochan@PC 2011/10/21
◆昨日はテスト監督後、中国道の工事渋滞でじらされながら、3時間半かけて天橋立に近い京都府立海洋高校へ。職員研修で2時間たっぷり喋らせていただくが、大変熱心に聞いてくださる。毎回必ずプレゼンも改造するのだが、ここ数回は新たな展開でまとまってきている。で、帰りもやはり工事渋滞で途中で一般道にワープして、やはり3時間半で自宅へ。度々聞くのだが、昨日も「道路交通情報センターの桝本さん」の声を何度も聞く。実はkurochanの高校時代の同級生なのだが、同じ歳なのに、いつまでも若い声だなと感心。最近カリキュラムになかなか加わらない「倫理」の授業が一番好きなkurochanだが、彼女の名前の話を導入に使わせていただいております。
◆今日もテスト監督で、その後、避難訓練・生徒会新役員紹介、そして事務局へ。ひたすら会議資料の作成で今宵はこれくらいにしておこう。
◆『月刊部落解放2011年11月号』はkurochanの知人が多数原稿を書いている。しっかり熟読しなきゃ。早急に読み込みたい資料が一気に積み上がり、少々焦っているkurochanでありました。
◆明日は、三男の保育園運動会。雨かな?

2386 藤本隆ニさん 投稿者: kurochan@PC 2011/10/19
◆先週土曜日のことを書けずにいた。自由学校ミアコーロ2011で、テーマは「障害者はいま」。メイン報告者が藤本隆ニさん。奈良では有名な自立障害者で、夫婦とも重度の脳性麻痺。ボランティアのローテーションとヘルパーの力を借りて生活しておられる。kurochanも何度も泊めてもらい、酒を酌み交わし、多大な影響を受けてきご夫婦で、僕たちの結婚式の花束贈呈はこのご夫婦の一人息子。「きらっと生きる」にも夫婦で出演されたし、県内外で多数の講演活動もされている。つき合いは古いのだが、これでの半生をまとまった形で聞かせてもらったのは初めてだ。いわゆる「座敷牢」時代の自学自習から、一人暮らしやパソコンプログラミングへの努力、夜間中学、結婚、社会活動と、その軌跡の全体像が改めて迫ってきた。さて、そこで出てきた問題提起。原発被災者の子どもに「将来子どもを産むな」といったという教員の差別性。子ども自身も障害児出産を心配する意識の裏側。古くは、「こんな体にしやがって」と怒った水俣病患者に対して、「俺たちは生まれた時からこんな体だ」と反発した障害者の怒り。「五体満足」を願う妊婦の意識は許せるのかという問い。予防接種の思想への問い。考えるべき論点は多数あるし、今だからこそ、「どんな社会をめざすのか」を考え抜くべきだろう。
◆昨日は御所市ふれあい人権セミナーの第4講を担当。水平社博物館前差別街宣事件の意味を、ネットにアイデンティティを求めさせてしまっている寂しき若者の諸事象に重ね合わせて読み解いた。

2385 ネットと差別 投稿者: kurochan@携帯 2011/10/17
◆奈良地裁で水平社博物館前差別街宣名誉毀損裁判を傍聴(約2倍の倍率)。民事第1回公判ということであっさりしていたが、被告の発言に呆れる満席の傍聴席。裁判官も呆れて繰り返し諭す始末。ただしあれはネット右翼の常套手段。ネット上の差別表現はますます深刻となり、とりわけ動画による差別はターゲットや関係者を恐怖で縛り付け、その映像垂れ流しは、繰り返しアクセス再生されることで、かつてない差別煽動の拡散となる。許すまじ。被害者を孤立させてはならないし、これは一市民としての「私」の問題だ。とりわけ「2つのJ=情報と人権」を標榜し、在日外国人問題をはじめ反差別共生社会をめざして活動している者として、最大限立ち向かおう。
◆大量の会議資料とあすのプレゼン編集でギリギリシンデレラ。明日もまた時間との勝負の激務が待っている。
◆もう午前2時。そろそろ寝ようか。

2384 河瀬直実さん 投稿者: kurochan@携帯 2011/10/16
◆映画監督の河瀬直実さんの映画「主人公は君だ!」を観て、話を聞く機会があった。少しお願いもさせていただいた。詳しく書く時間はないが、心を豊かにする映像をめざしておられることに感激したこと、ネット右翼が垂れ流す差別動画との天と地の違いに、映像表現への期待を述べさせていただいた。

2383 高人教推進委員会 投稿者: kurochan@携帯 2011/10/14
◆奈良県高人教推進委員会で研修講師を務めた。テーマはインターネット上の部落問題。kurochanもかつて高同教推進委員を何年もしていたので、今の委員の方々へのメッセージも込めて、いろいろと話をさせていただいた。相変わらず詰め込みマシンガントークだったが、熱心に聞いていただき感謝しています。
◆アンケートの感想をメールや郵便でいただくこともあり、今日も先日の感想を受け取ったが、少しはお役にたてているようで、気合いが入る。
◆勤務校では、授業はもちろんだが、この時期、面接練習や進路相談を受けることもあり、また何かと話をしたがる生徒もやってきてくれる。大変多忙な身の上だが、生徒が相手をしてほしいという時は、後回しにせず最優先に席を立つ。我が子にももっと向き合わねばならないのだが。
◆今日は講演のあと、啓発連協インターネットステーションへ。ネット上の差別情報を点検し、対策に頭をひねる。
◆土日もフルで仕事だが、来週は勤務校の中間考察。テスト作成や採点に追われるが、講演も2本あり、なかなか読書三昧とはいか
ないのでありました。

2382 人権いきいきさろん 投稿者: kurochan@携帯 2011/10/11
◆大和郡山市の第5回人権いきいきさろんで講演。一般市民の方々が対象で、市の広報誌しでも案内していただいた。大変熱心に聞き入ってくださり力が入る。午後は事務局会議と研究委員会。夜は事務局で溜まった仕事と授業準備。目一杯の仕事をなんとかやりくりしている。ああ、今日は結婚記念日で、長男の遠足、二男の芋掘り体験でもある。いろいろと家族の話を聞きたかったのにな。

2381 やきそば 投稿者: kurochan@携帯 2011/10/10
◆3連休もいよいよ終わり。今日は珍しく朝寝。「人生で一番嫌なのは寝ること!」と公言しているkurochanだが、どうも疲れが溜まっていた模様。午後はちょいと外出したものの、結局小庭のオリーブの剪定に精を出す。夜は野菜たっぷり焼きそばで、本来の庶民の晩飯です。子どもたちは、食べ終わるやピコピコ。いやはやです。

2380 ヴィラージュAkiyoshi 投稿者: kurochan@携帯 2011/10/9
◆結婚記念日レストランは今年も、ヴィラージュAkiyoshi。専門外のソフトテニスの練習試合引率で1日過ごし、夕刻買ったプレゼントをこっそりポケットに忍ばせてフレンチディナー。こういう夕べも幸せの重要要素。ちとワインを飲み過ぎたかな。

2379 庭バーベキュー 投稿者: kurochan@携帯 2011/10/8
◆久々に庭でバーベキュー。ハロゲンライトを買い、庭のささやかなレンガサイトに炭火も起こす。3家族が揃い、焼き肉だい。
◆今日も1冊読み終えたが、2冊買っちゃった。あ、朝からも2冊届いていたので、読めども読めども未読本が溢れかえるわけだ。

2378 仕事と意志 投稿者: kurochan@携帯 2011/10/7
◆R=オーウェンのポイントは、仕事や社会参加への意志の大切さだと思うが、実際の我が身においてもしみじみと納得する。昨夜は組合の在日外国人教育推進委員会で、改定入管法の問題点について研修と意見交換をしたが、これなどは、まさに労組の意義でもある。賃上げ・時短のみならず、仕事を通した社会的責任や民社会主形成に関わる労働者としての生き方、社会参加における自らの意志が基本だからだ。今日は朝から授業、午後は事務局、夜は三重県で講演と正に東奔西走だったが、仕事でもあり運動でもある。個人としては、一人の人間としての社会形成に関わる意志と活動である。仲間や力添えが支えであるが、意欲を削ぐ圧力が無いわけではない。つまりはやはり自らの意志が問われている。凹んでなるものか。ネットに不満を匂わすのは適切でないのだが、とりわけ運動には圧力や抵抗、無理解や中傷がつきもので、めげずに頑張る意志をもとうというエールととらえていただきたい。もちろん、三重県伊賀市立霊峰中学の方々には大変なエンパワーをいただき、それを支えにこれを書いている次第です。

2377 体育大会 投稿者: kurochan@PC 2011/10/5
◆勤務校の体育大会。下り坂の天気予報だったが予定通り開催。昼前に小雨がきつくなり、午後は中止に。暑い時期に開催して子どもたちが熱中症になるよりはましだと思うが、10月の運動会も、天候次第では汗と雨で冷えて疲れた身体ということになり、健康管理面では悩みはつきない。グラウンドに出突っ張りだったkurochanは学校Webサイト担当だが、ほとんど写真は他の教員や写真部の生徒に撮ってもらって、それを選別・加工しWebページに仕上げるというPC作業。それも昼過ぎには終わり、その他の更新作業や世界史のプリント作り。帝国主義はプレゼン抜きのプリントとトークでいこうと思っている。

2376 アロハオエとオーウェン 投稿者: kurochan@PC 2011/10/4
◆世界史の授業プレゼン作成にも日夜取り組んでいるのだが、写真や動画を組み入れて、密度濃い話にするのは無制限に時間がかかる。PowerPointばかりを使って授業をしているのもどうかと自分では思っているのだが、毎回出来るだけ新聞記事を取り込んで説明する冒頭の時事ニュースや、本題の世界史の資料提示や、重要語句や概要展開の演出は、やはりプレゼン利用による効果が大きい。と思う。しばらくは、18世紀を中心とするアメリカ史を展開してきたが、次は帝国主義から世界大戦へと進みたい。また、地理は、図書室での調べ学習でしばらくはプレゼンを作っていなかったが、こちらも来週からは教室での通常学習に戻るので、プレゼン教材を作っておきたい。で、明日は体育大会。学校Webサイト用の枠はすでに用意したが、写真の加工等で明日は時間かかるかな?雨天順延に備えた授業プレゼンも並行して準備中。
ケータイ講演も次々とあるので、授業と教材準備、事務局仕事と講演準備に追い立てられている毎日は依然変わらない。
◆奈良県南部の小中学校でもようやく学校が再会し、実質2学期が始まる。行方不明の方もまだいるし、様々な不安や困難もあるけれど、子どもたちには明日に向けて力一杯学校生活を送って欲しいと思う。

2375 運動会の早朝レース 投稿者: kurochan@携帯 2011/10/1
◆今朝は3時に起きたが、睡眠不足を心配する妻の言葉で再び床につき、次に目覚めたのは6時前。あぁ、運動会の場所取りレースはまずは早起き競争なのに、すでに大量の人々が。
◆開門の6時半、校門に近い人たちが一斉にダッシュ。50メートル以上後ろから、狭い歩道をじわじわと進みながら気持ちは焦るばかり。校門前の広い場所からはkurochanも猛然とダッシュ。幸い今年の狙い目(我が家にとって)はトラック最奥のシルバー席手前。元長距離選手の脚力はここでも役立つ。次々抜いて最前列にシートを敷きましたよ!

2374 高校進学説明会 投稿者: kurochan@携帯 2011/10/1
◆昨夜は、奈良県外教「在日外国人中学生と保護者のための高校進学説明会」。ここ数年は奈良県教委の事業委託も受ける、大変定評のある有意義な集会だ。特に「新渡日」外国人にとって、日本の教育システムはわかりにくいし、高校入試制度も多様で、それを日本語が不十分な方々が理解し大切な進路選択をするということは大変難しいのだ。申し込みに応じて通訳を複数手配し、各高校の教員や教育委員会にも参加してもらい、入試についての基本的な説明、実際の外国人高校生のパネルトーク、個別相談をし、多言語案内ガイドも作成して配布している。で、昨日は第14回目、つまり14年目の開催だったわけだ。食い入るように通訳の言葉に耳を傾ける保護者や中学生の姿に、教育課題が、いや社会の課題が見えてくる。震災時における外国人への説明という課題はようやく認知されてきたが、日常生活や高校入試というような人生の節目で困っている外国人は様々に多数いるはずだ。国際化の内実が問われている。

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