ずばり、「この地」とはエルサレムのことです。ベツレヘム(ナザレという説もある)で生まれたイエスは、ローマの傀儡ヘロデ王の圧政を逃れてエジプトに一時避難しますが、ヘロデの死後パレスチナに戻り、ヨルダン川でヨハネから洗礼を受けます。その際メシア(ギリシア語ではキリスト)の自覚(神の啓示)をもち、ガリレアで伝道活動を開始します。ローマの重税により貧しかった多くのユダヤ人を見捨てるサドカイ人(びと)やパリサイ人(びと)を徹底批判し、一方、庶民には神の愛を説いて回ったイエスは絶大な人気を得ますが、サドカイ人たちの罠にはまり、多くの人々が彼に失望してしまいます。最後の晩餐の翌日、エルサレム神殿での「過ぎ越しの祝」に集まる人々の前に立つつもりだったイエスは、その朝逮捕され、すぐに裁判を受け、午後にはエルサレムのゴルゴダの丘で処刑されてしまいます。

　kurochanはどの宗教も信仰していませんが、開祖の話には気持ちが引かれるものが多いですね。イエスについても、熱く語りたくなったりしますが、微妙な解釈の違い等が今もあり、ここでは淡々と時の流れだけを書かせていただきました。