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クイズ【183】
陰陽五行説
LAST UPDATE 2005-06-16

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【183】出題日 2005年 6月 9日(木)
 「青春時代の(北原)白秋」という場合、語源的には陰陽五行説で説かれる深い意味が潜んでいます。話題のキトラ古墳の「青龍」「白虎」にもつながるんです。さて、「青春」は「木」ですが、「白秋」は何に相当するでしょうか?
 A 火 B 水 C 金 D 土
応募締切 2005/ 6/16(木)午前6時 難易度・・・・★★★★★

正解者・・・・Kubocchannさん、neko.さん、ケムンパスさん→5ptゲット
(得点表)

解説と解答

 古代中国には、自然は5つの要素からなり、陰と陽の作用でそれらが延々と繰り返すという考え方がありました。これを陰陽五行説といいます。

 5つの要素(五行)とは「木・火・土・金・水」のことで、この順は相生説とよばれます。「木は火を生み、火は土を生み、土は金(金属)を生み、金は水(水滴)を生む」というわけです。

 
五色 赤(朱) 黒(玄)
季節 春分・秋分
方位 中央 西
十干 甲乙 丙丁 戊己 庚辛 任葵
五祀
(内戸)

[カマド]
中霤
[アカリトリ]
(内庭)

(外門)

(井戸)
五音 徴[チ]
五味 塩辛い
五臭
(山羊臭)

(焦げ臭)

(香ばし)

(生臭)

(腐臭)
五臓
動物
(魚類)

(鳥類)

(人類)

(哺乳類)

(無脊椎類)
  青龍 朱雀   白虎 玄武
 これとは別に、相克説というものもあって、「土・木・金・火・水」の順ですが、「木(木製道具)は土に克ち、金(金属道具)は木に克ち、火は金(金属)に克ち(溶かし)、水は火に克つ」というわけです(ともに「礼記」)。

 さらに、「水・火・木・金・土」という説(「洪範」)もありますが、その順の根拠は、不勉強なkurochanはまだ知りません。誰か教えてくださいね。

 特に、戦乱の世である春秋戦国時代には、混沌たる世相の先を読むことが求められ、陰陽五行説が発達しました。

 さて、相生説に基づく、様々な自然物の関連づけを表にしたものをご覧ください。「青春」や「白秋」は、こうした思想から生まれた熟語なんですね。「青春」は「木」に対応し、「白秋」は「金」に対応しますね。正解は「C 金」です。

 中国史には「黄巾の乱」とか「紅巾の乱」などといった用語が出てきますが、これらも次の時代を意味する「色」を反乱のシンボルカラーにしたものだったんです。

 ちなみに、大相撲の天蓋の4つの房の色を確かめてみてください。ここにも、この思想が息づいていることがお分かりになるはずです。