クイズ【166】
シュリーマン
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2005-02-02
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【166】出題日 2005年 1月26日(水)
シュリーマンといえば、古代エーゲ文明の発掘で世界を驚かせた人物ですね。幼い頃からホメロスの詩に親しみ、エーゲ文明は実在すると夢見たという話は、最近になって疑問が出されていますが、彼が古代遺跡を発掘した功績はやはり動かしがたいものがあります。さて、彼は、語学習得にも特異な才能を発揮しますが、次々と諸言語をマスターしていく彼が、長らく勉強するのを我慢していたという言語があります。さて、それは何語でしょうか。 |
応募締切 2005/ 2/ 2(水)午前6時 難易度・・・・★★★★ |
正解者・・・・フーセンの羊さん・じゃいママ▽・。・▽さん、neko.さん、ケムンパスさん →4ptゲット
(得点表)
解説と解答
シュリーマンが、「トロイの木馬」などのホメロスの作品を子ども心に史実だと信じ、まずは実業家として資金をためた末、やがて発掘調査に人生を大転換して、トロヤ文明を劇的に発見するという物語は、あまりに有名な物語ですね。
ところが、最近では、子ども時代のシュリーマンが特に夢中になったという「子どものための世界史」という本を手に入れたのは、子ども時代ではなかったのではないか、などという疑問も出されています。また、ホメロス自体もシェークスピアと同じく本当は複数の人物だったのではないかという疑いがもたれていますから、どうもややこしい話ですね。
しかし、彼がトロヤ遺跡やミケーネ遺跡を発掘し、古代ギリシア時代に先立つエーゲ文明の存在を明らかにした功績は疑いようがありません。
さて、そんな彼の語学習得方法がいろいろなところで引き合いにだされていますね。本を丸ごと暗記するとか、日替わりで各国語を使った日記を書くとか、各言語のネイティブスピーカーに添削してもらうとかといった逸話が、彼の著書「古代への情熱」でも紹介されています。
最終的に18カ国語をマスターしたともいわれるシュリーマンかですが、若き日々に集中して語学を習得するときに、勉強することを我慢したといわれる言語があります。もし勉強すれば、他の勉強に手がつかなくなるだろうと判断したというのですから、驚きます。それは、さすがにシュリーマンらしく、古代ギリシア語なんですね。本当は一番勉強したい古代ギリシア語を、後回しにしたというのですから。というわけで、正解は「古代ギリシア語」でした。