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クイズ【159】
「満州」の語源
LAST UPDATE 2004-12-03

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【159】出題日時 2004年11月26日(金)
 「満州」といえば、映画「ラストエンペラー」でも描かれた日本の傀儡国家。さて、その「満州」の語源とは何でしょうか。
 A モンゴル B 明治天皇 C 文殊菩薩 D 無為自然
応募締切 2004/12/3(金)午前6時 難易度・・・・★★★★

正解者・・・・フーセンの羊さん、neko.さん、ようちゃん
Kubocchannさん、ケムンパスさん →4ptゲット
(得点表)

解説と解答

 「満州国」は、1934年に建国され1945年まで続きますが、日本からの移民政策がすすめられ、満州鉄道を通じて大豆などが運び出されたり、ソ連に対する軍事基地として機能していた日本の傀儡国家でした。

 満州族は、古くは女真族と呼ばれ、遼や宋を滅ぼした金を建国した民族として知られる民族です。いつから「満州」と呼び始めたかは定かではないようですが、やはり女真族が建てた清(大清国)の時代に民族名として定着したようです。

 女真族には文字菩薩信仰が広まっていたのですが、サンスクリット語で文殊菩薩を「マンジュシリ」というところから、「マンジュ」=「満州」という言葉が登場したようです。正解は、「C 文殊菩薩」です。

 ちなみに、満州語は、朝鮮語・トルコ語・日本語などと文法構造が酷似しており、これらの言語は一つの系統であると考えられています。つまり、基層文化である言語の文法構造の酷似は、民族的なつながりの深さ、または、元は同一の民族であったことを示すものと考えられます。これらの言語が分布する地域住民の顔つきもまたよく似ていることから、言語を軸にした歴史の解明が一層進むことを楽しみにしているkurochanなのでありました。