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【146】出題日時 2004年
9月 6日(月) 「電気の缶詰」ともいわれるアルミ缶。ジュースやビールなどでお世話になっている人も多いはず。さて、350ml入りアルミ缶1本を作るのに必要な電気はどのくらいでしょうか?ちなみに、一般的なテレビの消費電力は1時間で約100Whです。 A 4.2Wh B 42Wh C 422Wh D 4222Wh |
世界各地のアルミ精錬工場が、大きな水力ダムのそばに立地していることが多いのは、あまりにたくさんの電力を必要とするからですね。
世界の熱帯雨林の減少の背景には、こうしたアルミ精錬工場に電力を供給するための巨大ダム建設も大きく関わっています。ブラジルのツクルイダムの場合もそうですが、琵琶湖の3倍以上の面積の熱帯雨林がダム湖に沈んでしまったといわれています。
さて、そんなアルミニウムですが、350ml入りの缶1個を作るのに、約422Whの電力が必要とされます。一般的なテレビの消費電力が1時間で100Whですから、約4時間半ものあいだテレビを見続けることができる電力で、アルミ缶1個ができていることになります。正解は「C」です。
ちなみに、日本にある自動販売機は約250万台。それを維持するのに必要な電力は、年間約75億kWh。今年の夏は缶ジュースの消費が大変好調で、まだしばらく暑さが続くようですが、自販機でアルミ缶のジュースを買って飲むという消費文化は、すさまじい電力と熱帯雨林の犠牲の上に成り立っているんですね。そんなことに気づかずに、スカーッとしているのも、現代社会の悲しい落とし穴なんでしょうね。