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【140】出題日時 2004年 7月20日(火)12時45分 波照間島の「はてるま」とは、「果ての珊瑚礁」という意味で、無人島を除いて日本最南端の島です。では、西表島の「いりおもて」とはどんな意味でしょうか? A 西に開けている B 西に日が沈む C 西に神がいる D 東から人がやってきた |
ウチナーグチ(沖縄言葉)で「西」は「イリ」と呼ぶそうですが、どこからみて西かというと、西表島の最高峰古見岳[こみだけ]が、八重山諸島の行政の中心である石垣島の最高峰大本山[うむとうやま]からみて西にあるということで、古見岳を「西の大本山[いりのうむとうやま]」と呼んでいたのが元になっているようです。そして、その古見岳の西に開けている島の北部を西表島と呼んでいたようです。しかし、古見岳の東側地域は古見島とも呼ばれ、東西を結ぶ道がない頃は、同じ島でありながら交流はなかったようです。ということで、正解は「A」ということにしましょう。
琉球王国の西表島には石炭があると目をつけた日本は、全国から炭鉱労働者を送り込み、宇多良炭坑などが国策企業によって開発されるのですが、第二次世界大戦の敗戦とともに閉山することになったのです。古見島という名も、こうした日本政府による西部の炭坑開発とともに使われなくなっていったようです。