クイズ【133】
ラクダ
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2004-06-10
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【133】出題日時 2004年 6月 3日(木)13時15分
ラクダにはフタコブラクダとヒトコブラクダがいますが、さてどちらがどれくらい多いでしょうか?
A ヒトコブラクダは突然変異種なのでごく少数である
B フタコブラクダはヒトコブラクダの13倍も生息している
C ヒトコブラクダはフタコブラクダの13倍も生息している
D フタコブラクダはほぼ絶滅寸前でありごく少数である |
正解者・・・・Kubocchannさん、ケムンパスさん →3ptゲット
(得点表)
解説と解答
ラクダはアメリカ大陸原産らしいのですが、現在はアメリカ大陸には生息していません。ではどこにいるかというと、中国・モンゴルから中央アジア・西アジアを経て、アフリカ北部に至るかなり長い横長のベルト状に生息しています。
ラクダにはヒトコブラクダとフタコブラクダがいますが、それぞれアラビアンキャメルとバクトリアンキャメルとも呼ばれるように、生息地域が違っています。かつては、ヒマラヤの西北のバクトリア地方周辺=現在のアフガニスタン周辺にも生息していたフタコブラクダは、現在はモンゴル・カザフスタンと中国にしかいません。頭数にして、世界のラクダの約7%と言われます。つまり、正解は「C」です。
「ラクダといえばフタコブラクダ」のイメージが強い人も多いんじゃないかと思いますが、それはタバコ会社のラベルのせいなのか、シルクロードの東側にはフタコブラクダが多かったせいなのか、ぜひ研究したいテーマですが、実際には、フタコブラクダは少数派です。また、「ピラミッドとフタコブラクダ」の組み合わせは、実際にはありえないわけです。
ところが、水道週間のポスターが、今、学校などのあちこちの公共機関に貼られていますが、この組み合わせが描かれています。よくある間違いです。絵を描いた小学生が悪いとは言いたくありません。よくある勘違いであることを、最終確認すべき厚生労働省すら指摘できなかったことが残念に思われます。このクイズを出題するにあたって、kurochanの手元の市販の地図帳をパラパラめくってみると、やはり同じ様な「よくある間違った組み合わせ」でラクダが描かれていました。
ヒトコブラクダは暑さに強く、スピードも速いようですが、歴史的にイスラム勢力が拡大されていくにしたがって生息域を広げたのではないかと思われます。バクトリアンラクダがバクトリアから駆逐されていったのでしょう。