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クイズ【125】
奈良の語源
LAST UPDATE 2004-04-19

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【125】出題日時 2004年 4月11日(日)20時40分54秒
 kurochanは奈良県在住ですが、さて「なら」の語源はどれでしょうか?
A おなら   B じならし
C さよなら  D ナーランダ僧院

正解者・・・・ようちゃん、Kubocchannさん、モリモリさん、ケムンパスさん →3ptゲット
(得点表)

解説と解答

 日本地理学会が採用している説では、奈良の語源は「地ならし」の「なら」ということなんですね。「ならし(され)た所」、つまり平らな地域ということで、奈良盆地をさしているのでしょう。

 さて、ではその「ならす」という動詞なんですが、どうやら古代朝鮮語なんですね。また「ならし(され)た所」というのは「ナラ」とよばれ、転じて「平地・平野」さらには、「国・都」という意味も持っていたようです。この「ナラ」という名詞は、現代朝鮮語でも使われている言葉です。

 朝鮮半島からの渡来人は何回かの波に分けてやってきて、奈良盆地にも多数定着します。山並みもそっくりで安住の地としたようです。そこからこの奈良盆地を「ナラ」と呼び、これが「奈良」につながったと考えられます。正解は「B」です。

 ちなみに、「安住の地」を意味する古代朝鮮語は「安宿」(アンスク)で、ここから「アスカ」という地名ができたとも考えられています。

 古代朝鮮語で日本各地の地名や文物名を読み解く試みは様々になされています。仮説の域をでないものもありますが、日本列島と朝鮮半島の歴史的な関わりの深さを考える時、多くの語句が共用されていたと考えるのはごく自然のことですね。