クイズ【124】
花見
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2004-04-09
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【124】出題日時 2004年 4月 3日(土)23時33分
春の桜見は日本の楽しい風物詩でもありますが、その歴史は随分古くまでさかのぼることができます。では、一般に桜見は何時代にまでさかのぼる風習といわれているでしょうか?
A 白鳳時代 B 奈良時代 C 平安時代 D 鎌倉時代 |
正解者・・・・モリモリさん、じゃいママ▽・。・▽さん、Kubocchannさん、ケムンパスさん、ようちゃん →3ptゲット
(得点表)
解説と解答
入学式といえば、桜をイメージしてしまうkurochanですが、みなさんはどうでしようか?
さて、桜と言えば、「咲いて散るのが美しい」などと評されることもあるように、武士の理想的な生き方を象徴するかのようにも考えられていますね。日本の武士道がヨーロッパの騎士道と比べて違うのは明らかですが、孫子の兵法と比べても随分と考え方が違います。精神論よりも合理的「費用対効果」予測に重きを置く孫子の兵法がビジネスの世界でもてはやされるのも然りです。
さて、そんなことから、桜をめでる風習は武士の台頭と重なると考える方もいらっしゃるかもしれませんが、実はもっと古いんですね。平安貴族が歌を詠む時に桜を観賞したのが始まりとされています。それ以前は花と言えば梅をさしていました。梅も桜も、どちらを観賞するのも中国文化の影響なんですね。
「万葉集」では梅の花を詠む歌が桜の3倍以上あり、逆に「古今和歌集」では桜の歌が梅の倍以上掲載されているなんてことを、古典の授業で習ったかもしれませんね。
桜見は平安時代に始まりますので、正解は「C」です。ところで、平安時代の桜見は、庶民にとっては歌を詠むためのものではなく、豊作不作の占いだったようです。桜の咲く様子で占ったようです。そんな庶民も、元禄年間には現在のように、春の楽しい行事として桜見をするようになったようです。