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クイズ【119】
ドント方式
LAST UPDATE 2004-03-16

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【119】出題日時 2004年 3月 9日(火)10時15分
 「決め方を決める」ことが実はとても難しいということは、選挙制度をとっても、歴史的な出来事をたどっても、個人的な人生の決断を振り返っても、言えますよね。では、比例代表選挙でもちいられるドント方式で当選者を決める場合、次の例では、各党何人が当選することになるでしょう?
 政党と名簿搭載者数は、ようちゃん党が3人、じゃいいまま党が4人、ケムンパス党が2人とします。この選挙区の定数は6名で、各党の得票数は順に700票、1000票、300票でした。※実在のHNとは関係がありません。

正解者・・・・じゃいママ▽・。・▽さん・ようちゃん・ケムンパスさん →3ptゲット
(得点表)

解説と解答

名簿届出政党名 ようちゃん党 じゃいいまま党 ケムンパス党
名簿搭載者数 3人 4人 2人
得票数 700票 1000票 300票
除数 700[2] 1000[1] 300[6]
350[4] 500[3] 150
233+1/3 333+1/3[5]
250[7]
当選人数
 ドント方式とは、比例代表選挙で当選者を決定する時の計算方法ですね。出題例に基づいて、具体的な計算例を右の表で説明します。

 各党の得票数を1・2・3・・・・と、正の整数で順に、それぞれの党の名簿搭載者数の数値になるまで、割っていきます。この例の場合だと、ようちゃん党は3まで、じゃいまま党は4まで、ケムンパス党は2までの正数で順に割るわけです。「除数」と書かれた右側の欄の数字が、その計算数値です。この例では、簡単な表になりますが、実際の選挙では、政党数・得票数・名簿搭載者数・定数ともに大きくなるので、一般には長大な表になります。

 次に、わり算の結果の数値を見比べて大きい数値から順位をつけていきます。この例では定数は6ですから、6位までが当選枠ということになります。

 つまり、ようちゃん党は2名・じゃいいまま党は3名・ケムンパス党は1名が当選ということになるわけです。


 実際に誰が当選者となるかですが、拘束名簿式では、各党が事前に提出した名簿に順位とともに記載された候補者の上位から、その政党に割り当てられた当選枠の人数分が、この選挙区の当選者ということになります。

 この方式の選挙は、候補者個人ではなく、政党への投票ということになりますので、例えば、ようちゃん党の名簿第3位の候補者が絶大な人気を得ていたために、700票が集まったのだとしても、この候補者は落選になるわけです。ある程度の当選者数が確実な大政党の場合、名簿順位の上位に記された段階で当選が確実となってしまいます。選挙の前に当選が確実、というのも変な話ですね。何のための選挙なのか分かりません。そこに様々な取引が介在していた場合、まさに選挙の段階から密室政治が始まることになってしまいます。また、小選挙区と重複立候補が認められる場合、小選挙区で落選しても、比例区で復活当選なんていうことが起こったりもします。名簿同順位で惜敗率勝負などというのも、どうも不可解なシステムだと思います。

 こうした選挙に限らず、物事の「決め方」というのは、実はとても難しいもので、決め方がどう決まるかで結果が変わるというとはよくあることです。選挙で言えば、民意と議席配分のずれは避けがたいのです。とはいえ、公平で適正な選挙制度であるべきなのは当然で、各党はその思惑を裏に秘めながら選挙制度「改革」を叫ぶのですが、民意とのずれをどこまで許容するのか、民意を形成する有権者の枠をどのように規定するかなど、さまざまな課題があるわけです。

 決め方次第で結果が逆転、なんてことも実際にはあるわけで、フランス革命の端緒になった、三部会の議決方法をめぐる議論もまたしかりですね。