「さしすせそ」調味料と、その主な原料・日本の自給率をまとめた表をご覧ください。
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調味料 |
主な原料 |
自給率 |
備 考 |
さ |
砂糖 |
さとうきび・てんさい |
約30% |
消費量が減少傾向にあるため輸入量は減り、自給率は上昇傾向。オーストラリア・タイなどから輸入。 |
し |
塩 |
海水 |
約15% |
日本には岩塩・天然かんすいが無いが、「イオン交換膜製塩法」で海水から作られる。オーストラリア・メキシコなどから輸入。 |
す |
酢 |
米・穀物・果実 |
100% |
健康食ブームもあり、消費量は増加傾向。 |
せ |
しょう油 |
大豆・米・塩 |
2% |
消費量は減少傾向にあるが、しょう油を使ったドレッシング・たれ等は増加。広く海外に輸出されてもいるが、原料の大豆は8割以上をアメリカから輸入。 |
そ |
みそ |
大豆・米・塩 |
2% |
消費量は減少傾向。みその原料となる大豆は中国産のものが多い。 |
この表を御覧になったら分かるように、「しょう油(せうゆ)」・「みそ」が、自給率の低い2つの調味料です。一般的には日本の食糧自給率(供給熱量自給率)は約4割ですから、「酢」以外のこれらの調味料は、より深刻な自給状況なんですね。国際情勢の変化や地球環境の変化により、安定供給が損なわれることも心配ですし、貿易自由化により、自給に携わる農家等が打撃を受け、国際的な価格の変動に大きく左右される心配もあります。さらに自然環境や景観も含めた「食料安全保障」がとりわけ海外依存度の高い日本にとって重要な政治課題だと言えますね。