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クイズ【62】
物価高
LAST UPDATE 2003-01-09

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【62】出題日時 2002年12月26日(木)13時25分
 ヴェルサイユ条約で過酷な賠償金を課せられたドイツでは、異常な物価高が起こっています。それはやがて、ヒトラー独裁政権を導くことにつながります。さて、大戦開始半年後の1914年12月に1s32ペニヒ(0.32マルク)だったライ麦は、大戦終結直後の1918年12月には53ペニヒ(0.53マルク)と2倍近くにも値上がりしました。その一年後には80ペニヒ(0.80マルク)、さらに1年後には2.37マルク、1921年12月には3.90マルクへと値上がりしていきます。さて1922年のラバロ条約でソ連と接近したドイツを戦勝国が牽制したためともいわれますが、それ以後ドイツの物価がどんどん上昇していきます。1922年12月には、ライ麦1sが何と163.15マルクまではね上がりました。前年12月の約42倍です。1914年12月と比較すると約500倍の物価高ですから、100円のジュースが5万円になる計算ですね。たまったものではありません。では、さらに1年後の1923年12月のライ麦1sは何マルクになっていたでしょう?
 A 約4000マルク  B 約4万マルク  C 約4億マルク  D 約4000億マルク

正解者・・・・Kubocchannさん、ひろりんさん、みみさん、ケムンパスさん →4ptゲット(得点表)

1sのライ麦パンの値段
(単位:マルク)
1914.12 0.32
1918.12 0.53
1919.12 0.80
1920.12 2.37
1921.12 3.90
1922.12 163.15
1923. 1 250  
4 474  
6 1,428  
7 3,465  
8 69,000  
9 1,512,000  
10 1,743,000,000  
11 201,000,000,000  
12 399,000,000,000,000  
解説と解答

 異常な物価高ということは多くの方がご存じのようですが、それがどれほどかを数字でたどってみましょう。

 問題文に出てくる数字とその後の数字を表にしてみます。問題文では1922年までを示しました。そこまででも、異常な物価高なんですが、1923年の1年間に文字通り天文学的物価高を記録しました。

 1922年12月の時点で、前年の約42倍にもなった物価が、さらに1年間では何と、そのまた24億倍以上になるんですね。1914年12月を基準にすれば、1兆倍以上です。100円のジュースが9年後には100兆円になる計算です。正解は約4000億マルク、つまり「D」です。

 ところで
「1兆」といってもピンと来ない数字ですね。では、こういうふうに覚えておいてもらえばいいかなということで、簡単な計算問題を出します。

【クイズ】
 毎日毎日100万円を使い続けたとすれば、どれくらいの期間で1兆円を使い切ることができるでしょうか?

【解説と解答】
 1兆円÷100万円=100万 ですから、毎日100万円ずつ使い続けるとすると100万日かかるわけです。1年は365(366)日ですが、大ざっぱに3年で1000日とすると、100万日は3年の1000倍、つまり3000年ということになりますね。正確には若干短くなりますが、毎日毎日100万円ずつ使い続けても、1兆円を使い果たすのに約3000年もかかるわけです。イエス=キリストが毎日100万円ずつ使い続けて今にいたったとしても、まだ3分の2ぐらいしか使っていないことになりますね。えっ?まだピンと来ない?
 ということで、国家予算や軍事費級の金額が、如何ほど途方もない金額かということを感覚的につかんでいただければと思います。