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クイズ【56】
コーヒーの原価
LAST UPDATE 2002-11-25

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【56】出題日時 2002年11月19日(火)12時40分
 「コーヒー」好きの方もたくさんいらっしゃることと思います。「ほっ」とできるコーヒータイムが、欠かせないkurochanでもあります。ところで、1杯のコーヒーを飲むのもにも、コーヒー豆の栽培から流通・販売業者まで多くの人々の手を経ているのは、説明するまでもないことですが、さて、仮に小売価格1杯100円のコーヒーがあるとして、そこから、小売業者・卸売業者・加工業者・運送業者・貿易業者・仲買業者・生産国の取り分を引いた残り、つまり栽培業者の取り分は何円ぐらいになるでしょうか?
 A 1円  B 8円  C 16円 D 80円

正解者・・・・ケムンパスさん →3ptゲット(得点表)

解説と解答

 グローバリズムという名の米国経済標準化=強者の論理が生む悲劇が様々に語られていますが、「伝統的」ともいえる世界貿易の問題が南北問題です。北のいわゆる先進国と南のいわゆる発展途上国との経済格差や経済活動諸側面の不均衡のことをさしますね。

100円コーヒーの内訳
20円 小売業者
25円 加工業者・卸売業者
28円 貿易業者・仲買人・運送業者
19円 生産国
8円 栽培者
 このサイト、「kurochanほっトコーヒーclub」のタイトルにもある「コーヒー」ですが、その原料コーヒー豆にもそうした側面があります。農業関係や軍事関係の統計は信憑性の疑わしいモノも多く見られるのですが、ある程度信頼できる統計から計算すると、表のような収益配分が見えてきます。正解は「B」、つまり8円です。

 しかも流通・加工・販売の大部分が先進国の多国籍企業に支配され、100円コーヒーの価格のうち70円以上はそうした多国籍企業に吸収されているのです。

 ものの価格の内訳を巡っては、軍需品・医薬品・化粧品など、徹底的に機密扱いで公費扱いのものや、マスコミを通じたイメージ戦略に多額の経費がかけられているものなどに、驚くべき実態があるとされていますが、ジャーナリズムの発達とそれを支える社会の進展がそれらを広く知らしめてくれるのは何時のことでしょうか。

 また、激安商品の背景にはアジア各国の低賃金労働も指摘されており、逃亡防止で外から施錠された工場で火災が起こり多数の犠牲者がでるなど、国際的奴隷労働とも言える実態が背景にあることも、忘れてはなりませんね。グローバリズムという美名にひそむ残虐性を暴き、民主社会を形成する市民の自覚を高める活動にも意を向けたいと思います。