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【37】出題日時 2002年 7月 2日(火)18時07分42秒 全世界10000チームが優勝をめざして戦うドッジボール世界大会が始まりました。10チームを1グループとする1次リーグ、各グループ上位2チームが参加できる決勝トーナメントが予定されています。さて、1次リーグで50試合が再試合となり、決勝トーナメントで149チームが棄権をしました。各試合の観戦チケットはすべて当日販売で、1枚につき100円の募金が含まれています。チケット売り上げ枚数は全試合平均で200枚だとすると募金総額はいくらでしょう? |
暑い夏には不適切な、ややこしい計算問題だったでしょうか?
サッカーワールドカップでも取り入れられた方法ですが、まず、リーグ戦とトーナメント戦のちがいを確認しておきましょう。リーグ戦とは、全てのチームが総当たりして、勝敗数や勝敗ポイントで順位を決定する方法です。またトーナメント戦は、試合で負けたチームはそれまでで、勝ったチームが次の試合に出場できる仕組みで、最終的に勝ち進んだ2チームが決勝を行って優勝チームが決まる方法です。
次に、それぞれの試合数ですが、出場チーム数がAとして考えてみましょう。
@リーグ戦の場合は、各チームは自チーム以外すべてと対戦しますから、(A−1)回の試合に参加します。これがA個のチームすべてにあてはまりますから掛け合わせればいいんですが、対戦する両チームそれぞれからカウントされてしまいますので、全体の試合数を計算する時は、2で割る必要があります。したがって、
A×(A−1)÷2
になります。
Aトーナメントの場合は、1試合で1チームが脱落する訳ですから、優勝の1チームが残るまでには、(A−1)回の試合が必要になります。
Bただし、両者とも再試合や棄権や失格による不戦勝等で、試合数が変化します。
さて、第1段階は10000チームが10チームごと、つまり1000グループに分かれて、それぞれでリーグ戦を行う訳ですから、1次リーグの試合総数は、
10×9÷2×1000=45000
です。ただし50試合が再試合となったわけですから、1次リーグの試合数は、
45000+50=45050
となります。
また、決勝トーナメントは、各グループ上位2チームが参加するのですから、2000チームが参加するはずですね。ところが、149チームが棄権したというのですから、
2000−149=1851チーム
が出場したことになります。ここから優勝1チームを決定するためには
1851−1=1850
試合が必要になります。棄権の表明が、決勝トーナメントの対戦組み合わせを決定する前であったも、後であっても試合数には変わりがありません。
すると、総試合数は
45050+1850=46900試合
となります。各試合のチケットは当日販売ですから、棄権の影響はないと考えられます。また平均売り上げ枚数は200とあり、チケット1枚あたり100円の募金が含まれているのですから、募金総額は
46900×200×100=9億3800万円
というわけで、正解は9億3800万円です。