ビクトリア・バンクーバー(In Canada)
〜1〜(Kubocchann)
LAST UPDATE 2001-08-07

投稿日:2001年4月12日(木)

1998年12月26日(土)[徳山→関空→ビクトリア(ブッチャートガーデン)]

 冬というのに,まるで初夏のような暖かい日である。こんな日にKuが行こうとしているのは,カナダ西部のブリティッシュコロンビア州である。この地方は平年,冬でも割合あたたかい地方らしいのだが,TVニュースではエルニーニョ(ラニーニャかも)現象の影響で,2〜3日前には大雪が降っていた所である。しかし,行かなければならない。

 徳山から,新幹線・関空特急と乗り継ぎ,関西空港駅へ15時31分到着。しばらく,辺りをブラついた後スーツケースを受取り団体受付カウンターへ向かった。少し混んでいたが,JTBの係員から航空券を受取り,簡単な説明を受け出国手続きを済ませて待合室へ… 天候の影響で,やはり30分ほど搭乗が遅れると案内している。退屈なので,ワンカップを2本とつまみを買って,チカっやると少し気持ちが良くなってきた。30分遅れの搭乗となった。しかし,機内ではスチュワーデスのお姉ちゃんが「昨日は4時間も遅れたんですよ。」と言っていた。『今日はまだいいようだ。彼女たちは昨日の便で来て,この便で帰るようだ。』これから,約9時間のフライトだ。

 離陸後1時間ほどすると,飲物サービス,夕食となった。シャンペンと日本酒を少しずついただいて,食事も軽く摂ると眠くなったので,すぐに眠ってしまった。しかし,着陸の2時間前にはもう,朝食の準備が始まっている。この間隙をぬって,今回のフライトでは,コックピットを見せてもらうことができた。コンピューター制御により全自動運航しているらしい。上空は,一面真綿のような雲でビッシリ覆われている。着陸体制に入り雲の合間を抜け出た所は,曇り空に小雨模様,上空から見るバンクーバーの市街地は残雪で白一色,川や海の一部は完全に氷が張っているのがわかる。定刻(現地時刻11時05分)より30分遅れで,バンクーバー国際空港へ到着。入国審査を受け,荷物を受取り現地ガイドの待つ場所へ移動,乗り継ぎ説明を受けて待合室へ…

 ここから25分ほどのフライトでバンクーバー島のビクトリアへ移動だが,『かなり小さい飛行機だろうな?』と頭をよぎる。果たして,43人乗りの小型双発機である。実質12〜3分しか上空にいないが,とてつもなくよく揺れる。少し不安になったが,無事にビクトリア国際空港(USへ飛んでいるらしい。)へ着陸した。

 ここでは,市内観光の案内を兼ねた現地ガイドが待っていた。ここでやっと,ビクトリア観光へKuを含め5名来ていることが判明した。10人乗りの小型バスに我々5名と現地ガイド,それに運転手(ガイドの息子=日本語できない)の7名で,途中カナダ横断道路の西の起点[0マイル標識](実際,カナダではKmを使っている。)を見て,4名が宿泊するエンプレスホテルに寄り,Kuが宿泊するオーシャンリゾートホテルへ… 荷物整理を済ませて,16時20分にホテルを出発し,途中4名を乗せてブッチャートガーデンのイルミネーションを見に行く。今回の旅行のメインである。足元は残雪の影響で余りよくないが,電飾による夜景はとてもきれいだ。池のほとりの暗いところで4人連れの女性(加・米のどちらか)に写真を撮ってくれと頼まれたので引き受けたものの,ファインダーを覗くと真っ暗で何も見えない。Don't lookと言ってシャッターを押すと,フラッシュが光った瞬間だけ4人の顔が微かに見えたが,端の1人はギリギリのようだった。ここで約1時間ブラブラしてホテルへ戻った。

 時期も時期だけに日本人はほとんどいない。『概ねビクトリアの日本人観光客は少ない。』その上団体ツアーではないので本当に寂しい旅である。この日の夕食はついているので,20時に[TheVictorian]というホテルのレストランへ行き,飲物(ginger ale)とステーキディナーをいただいた。珍しいのか『カナダ人は向学心が旺盛らしい。』従業員が,入れ替り一言二言話しては戻っていく。食事が終わって,飲物のcheck(支払い)をお願いすると,「No,thank you.(今日は要らない。)Merry X'mas present to you.」といって笑顔で応えてくれた。レストランとエレベーターの間の通路に鳥籠がおいてあり,その中に小型のオウムが一羽いる。ソッーと息を吹きかけてやると大きな声で鳴くが,結構おもしろい。楽しみがひとつできて,少し幸せな気分で部屋に戻り風呂へ入る。やっと,長い1日(約41時間)が終わった。

写真は順に、【0マイル標識】【ブッチャートガーデン内でのコーラス】【Kuが宿泊したオーシャンポイントリゾートホテル[見えないが向かって右側に可動橋とビクトリア駅]】(写真撮影:kubocchann)

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