第5章 戦艦「大和」のような
ロケセットで遊ぶ(後編)


なんか由利子さんが活躍(?)しているような、していないような。




球磨川えびの(代理・けろぴー)みんなー、次は管理棟に行くよ〜。
由利子さん(ゆりりん)は〜い。あら?あれは船を建造したり、修理するドックですよね。
球磨川えびの(代理・けろぴー)はいそうですが、何か?
由利子さん(ゆりりん)私は母親ですから、つい子宮を連想してしまうんですよ。
球磨川えびの(代理・けろぴー)なるほど……進水式は造船所という母親が船という赤ん坊を出産するようなものですね。
千賀子さん(ちかたん)おいおい、それじゃ修理でのドック入りは胎内回帰かよ。
球磨川えびの(代理・けろぴー)あーっ!ちかたんったら余計な突っ込みしないの!せっかく人がまともなこと言っているのに〜。(以下、千賀子さんとどうでもいい討論になったので省略)



由利子さん(ゆりりん)えびのさんと千賀子さんが言い争っていますので、代わりに私がドックへ船を入れる方法の解説をしますわ。

まず、排水されたドック内でも船体を直立させられるように、船台を組み立てます。下の写真中央に一列に並んでいるブロックは船の背骨に当たる「竜骨」を支えるために、丈夫に出来ています。
次に、ドックに注水して水密扉を開け、船をドック内に入れます。タグボートを使うことが多いですね。
船が入ったら水密扉を閉めて、ドック内の水を排水するわけですが、船底に突起物がある船の場合は、排水の際に船台とうまく合うように細心の注意が必要です。
排水しきったら、いよいよ各種作業の開始です。

千賀子さん(ちかたん)おい球磨川……奥さん、ちゃんと解説している……球磨川より上手く。
球磨川えびの(代理・けろぴー)ちかたん一言余計だってば。それより、由利子さんがまともに解説している〜。
由利子さん(ゆりりん)私だってこのくらいのことはできるんですよ。えっへん。



球磨川えびの(代理・けろぴー)まもなく管理棟に着いたわけですが、中には映画に関する展示や、売店、食堂などがありました。こちらは食堂内にあった張り紙です。



千賀子さん(ちかたん)大和と東京駅(丸の内側レンガ駅舎)の大きさが近いというのはよく見るな。「鋼鉄製の東京駅」か……。
由利子さん(ゆりりん)千賀子さん、東京駅を「レンガ製の大和が陸に上がったあがったようなもの」と表現するのは見たことありませんよね。
千賀子さん(ちかたん)(棒読みで)そういえば全然ありませんねー。なにしろ、そう表現する人間は世界広しといえども貴女だけだと思う。
球磨川えびの(代理・けろぴー)東京駅の話はここまでにしときましょうお二人さん。下の方に「艦内ではラムネも製造されていた」とあるでしょ。というわけなのか、ここでは「大和ラムネソフトクリーム」が売ってあります。
由利子さん(ゆりりん)あら、美味しそうですね。
千賀子さん(ちかたん)球磨川、もしかして食う気なのか?お前は冷たいものを食うと腹を壊しやすいんだぞ。しかも、(レポート第1章には書いていなかったが)朝食が冷えたおにぎりだったせいなのか、新八代駅でトイレに駆け込んでいたぞ。
球磨川えびの(代理・けろぴー)もう注文しちゃった〜、てへっ。
千賀子さん(ちかたん)アホかーっ!



球磨川えびの(代理・けろぴー)大和ラムネソフトクリーム到着〜。
千賀子さん(ちかたん)番組(?)の途中ですが、ここで臨時番組「阿鼻叫喚!球磨川えびの悶絶腹痛ショー」をお送りします。
球磨川えびの(代理・けろぴー)ちかたんったらー!いくらなんでもソフトクリーム1個くらいは平気だってば!
由利子さん(ゆりりん)あら、またえびのさんと千賀子さんがにぎやかになってますね〜。

ちなみに、けろぴーちゃん(球磨川えびのの影武者実行中)の前でソフトクリームを持っているのはうるとら☆れいかぁさんです。




千賀子さん(ちかたん)食堂には球磨川の腹を壊す予定であるソフトクリームの他にもいろいろなメニューがあるわけだが、「司令長官殿のホット珈琲」より「高級参謀殿のアイス珈琲」の方が高いのは何故だ?
由利子さん(ゆりりん)大体アイスコーヒーって、ホットコーヒーより高いじゃないですか。先程寄った「茶房こもん」の場合、コーヒーにしろ紅茶にしろアイスの方が50円高めでした。
千賀子さん(ちかたん)そうじゃなくて、司令長官を補佐する高級参謀の方が高値というのが問題なのだ。球磨川、司令長官と高級参謀の階級はどっちがどれだけ高いか説明してくれ。
球磨川えびの(代理・けろぴー)りょうか〜い。大和その他で沖縄に行こうとした第2艦隊の場合、司令長官が中将で、高級参謀……とりあえず参謀のトップということで参謀長が少将です。司令長官の方が一つ上です。
由利子さん(ゆりりん)あら〜。やっぱり司令長官の方が高くないと格好がつかないにも関わらず、安いホットになっているのって、飲物の世界においてホットの方がアイスより格上ということなのでしょうか。
球磨川えびの(代理・けろぴー)ゆりりんの疑問に答えてやりたいのですが、私のオツムではまともな解答を出すことが出来ませんでした。なんでかな〜。



千賀子さん(ちかたん)下士官・兵士はホット・レモンか……。
それはさておき、「撃方始め!!」って何だ。写真撮影で『照準よし、撃てっ!』などど言おうとした球磨川レベルだな。



由利子さん(ゆりりん)こちらは階級が書いてないバンホーテンココアです。



千賀子さん(ちかたん)なんか頭が痛くなってきた。「撃方始め!!」のみならず、「目標前方2メートル」ときたもんだ。
由利子さん(ゆりりん)どこの国かは忘れましたけど、トマトを投げつけ合うお祭りみたいですね〜。
球磨川えびの(代理・けろぴー)前方2メートルの敵艦を肉まんで攻撃……ニ○モ30センチシリーズといったフルハルモデルを肉まんで沈めるとは考えもつかなかった。
千賀子さん(ちかたん)誰かそれぞれの方向へ逝っている二人をどうにかしてくれ……。



千賀子さん(ちかたん)どうしたぴろ、何鳴いているのだ?もしかして、肉まんが欲しいのか?よし、球磨川に頼んでみy……
球磨川えびの(代理・けろぴー)よし、次行こう〜。
千賀子さん(ちかたん)ああっ!ぴろが怒った!

えびのうしろうしろ〜

球磨川えびの(代理・けろぴー)えっ……ギャーッ!
(以下、ぴろの攻撃により球磨川えびのの悲鳴が続くのだが省略)
由利子さん(ゆりりん)自己紹介で説明しそびれましたけど、ぴろちゃんって肉まんが大好物でしたよね。
千賀子さん(ちかたん)そうだったな。しかし、腹痛の前に咬まれたり、引っ掻かれたり、ネコパンチを喰らうとは思わなかった。

球磨川えびの(代理・けろぴー)ぴろの奴全力で引っ掻きやがって〜あれ、臨時(?)ちり箱まで大和だ。
千賀子さん(ちかたん)タカラの連斬模型シリーズか……そういえば売店で売っていたな。

おい球磨川!こんな物まで撮るのか!

球磨川えびの(代理・けろぴー)もう撮っちゃったよん。
千賀子さん(ちかたん)はぁ〜。
由利子さん(ゆりりん)さすがの千賀子さんも怒る気力を使い果たしましたね〜。
千賀子さん(ちかたん)いや、貴女も気力消費に貢献しているよ。



由利子さん(ゆりりん)えびのさん、今午後3時過ぎですけど、これからいかがなさいますか?
球磨川えびの(代理・けろぴー)うるとら☆れいかぁさんの尾道案内だって。
千賀子さん(ちかたん)そうなるといいがな。お前はロケセットなどで変なことばかりやって彼を困らせていただろ。尾道水道に棲む魚の餌になっても不思議じゃないぞ。
由利子さん(ゆりりん)そしてえびのさんを召し上がったお魚さんが尾道ラーメンのダシになるんですね。
千賀子さん(ちかたん)うわぁっ!なんてこと考えるのだ。そんな尾道ラーメンなんか誰も食べたがらないし、何よりも生態系が全滅するぞ!
球磨川えびの(代理・けろぴー)あら、ちかたんもちかたんで変な考え方になってる……。



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