高校を卒業して以来、久しぶりにここを訪れた。中高時代の様々な思い出を共に過ごした山なのだが、暫く足が遠のいていたのだ。麓の幼稚園もなくなり、少しずつ様相も変わっているようだ。登山道入口にあるボロボロの神社は相変わらず人の気配がしない。友人と喧嘩した夜ここにきて泣いたのを思い出し、少し恥ずかしくなる。ここから登山道を上ると観濤処、自然の展望台だ。しかしこんなに遠かったかなと、自分の脚力に自信がなくなる。





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