主人公:姫園れい子って? ゾンビ屋ってどんなことをしてるの? BACK
主人公姫園れい子は、死者をゾンビ化する能力を持つ、
ちょっと(かなり)変わった女子高生。
ゾンビを召喚することが可能な人物は、この漫画にはけっこう出てきちゃうのですが・・・
死んだ人物をたちどころにゾンビ化できるのは、
れい子と、その姉リルカくらいなものです。
れい子は姫園家に代々伝わる、ゾンビ屋稼業で生計を立てています。
(彼女の両親は既に他界してしまっている)
ゾンビ屋というのは、死者をゾンビ化させ、それにより報酬を得るという職業。
依頼主が提示した額とその目的を、れい子が呑んだ場合、
彼女はゾンビ化の儀式を始めます。
魔王サタンに祈りを捧げるれい子は、最高にカッコイイぞ!!
では、彼女の仕事ぶりを少し見てみましょう。
* * *
ゾンビ屋れい子 第二話 (第一巻収録)
放課後の高校・・・・・洪水警報が出るほどの大雨の中、
校内には4人の女子高生が取り残されていた。
そんな中、4人のうちの1人が階段で転落死を遂げる。
誰かが突き落としたに違いないと、残った3人は激しく言い争うが、らちがあかない。
そこへ、姫園れい子が現れた。
彼女達の1人は、インターネットを通じて・れい子がゾンビ屋だと知っており、
死亡した女子高生を生き返らせてくれないか、と提案する。
残念ながらゾンビ化は、死者の完全な蘇生ではない。一時的に意識を取り戻すにすぎないのだ。
さらに死者が犯人を恨んでいた場合は、その人物に驚異的な腕力で襲い掛かる危険すらある・・・。
れい子はそのことを三人に告げた後、死んだ女子高生を鎖で繋ぎ、
ゾンビ化の儀式を始める。
「魔王サタンよ!! 余の願い聞き入れ給え!!」
儀式は成功し、ゆっくりと目を覚ます女子高生。 彼女に対し、れい子は尋ねる。
貴女を殺したのは誰?、と。
すると死んだ女子高生は、かわいらしく笑って答えた。 実は、自分で足をすべらせてしまっただけだという。
それを聞いて安堵した女子高生の一人は、死んだ女子高生の鎖を外してあげるのだった。・・すると、
その刹那・・・・・死んだ女子高生の顔が、悪鬼のごとき様相に変わる!
彼女は、この時を待っていたのだ。凄まじいスピードで真犯人の女子高生へと迫ると、
その女を階下へ投げ捨てようとするが・・・
「この者に永遠の安らぎを!!」
寸でのところで、れい子がゾンビ化を解除し、犯人の女子高生は一命をとりとめた。
しかし・れい子曰く、それは彼女達から得る「1人一万」というギャラが減るのを防いだだけだという。
一体あなたは何者なの・・・?
恐る恐るそう問いかける、女子高生の1人(れい子の友人)。
落雷を背にし、れい子は一言答える。
「ただの ゾンビ屋よ」
* * *
いかがでしたでしょうか。1巻のれい子はとにかく華奢で美人、
また、感情の起伏がほとんど見られません。
恐ろしく、カッコイイです!
初期のゾンビ屋れい子には、このような怪奇じみた話が沢山登場するのですよ。
とにかく、ゾンビの顔が怖い。もとが美しい女性である場合が多いので、
その豹変ぶりの怖さといったら・・・・・!
これが、初期のゾンビ屋れい子です。
では、ゾンビ屋れい子、後半のストーリーは.というと・・・・・
少々趣が変わってきます。
まず、れい子がずいぶんと前向きで、比較的明るいキャラクターになります。
作品の持つ独特な魅力は保たれ続けますが、
れい子の前に同様のゾンビ召喚能力をもつ敵が現れ、
互いにゾンビを召喚して戦うという、
少年漫画風の展開へと変わってゆくのです!!!
れい子自身も、立派なファイターなのだ!!
これには読者一同、びっくりさせられたのですが。(苦笑
どんどん美しくなっていく各女性キャラ、
グロさを多分に含んだゾンビ同士のバトル!!
さらに驚きの能力を秘めた新キャラクターの登場と、
全く飽きさせない展開が、読者を魅了し続けます。
このように各巻によって、収録されているエピソードの質が大きく異なる漫画、
「ゾンビ屋れい子」。
どの巻にも共通して含まれるのは、ホラーよりもむしろ残虐描写。
例えば上で紹介したようなエピソードの場合、生き返ったゾンビが
人間を真っ二つに引き裂き、臓器があふれ出たりとか、
後半のバトル重視の展開になっても、犠牲となった人間は
そんな感じになっちゃうこと多し!です。
説明がそろそろ本筋から外れてきましたので、
このページでの説明は、ここで終わりとさせていただきます。