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ついんLEAVES

第七回 11









 ち〜ん ち〜ん ち〜ん


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 ち〜ん ち〜ん ち〜ん


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 ち〜ん ち〜ん ち〜ん


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・−ンッ」


 瞼を貫く白い光。

 全身をくるむ温もりと、鼻を通る冷えた空気。

 脱力感たっぷりの目覚ましのベル。


 ・・・・・朝。


 さくらまるのいない、朝。



















 さくらまるは−

 オレたち全員が床につくのを待って、桜の中に戻っていった・・・・・

 半年間の勤めのご褒美に、(どこが褒美になるのか知らんけど)俺を膝枕して。

 俺の額や髪に触れ、さも嬉しそうに微笑んで・・・・


 褒美がこんなのでいいのかと訊いたら、彼女は答えたものだ。


「したはしき殿御を膝のうへ枕くは、袁登売(をとめ)のだいがんにござりまする♪」


「・・・・・・・あ、そ」


 相変わらず何言ってんのかさっぱりだけど、本人が喜んでるなら、まぁいいだろう。


 んで、つばさも当然の如く俺の部屋で寝て、膝枕の話を聞いたフー子まで、なぜか一緒に泊まることになった。
 九重さんは外泊なんて出来ないから、名残(なごり)惜しそうな様子で帰っていった・・・・・・


「さくらちゃん、いつお帰りなの〜?」


「皆様が御寝(ぎょしん)になられましたら・・・・」


「じゃあ、ずぅっと起きてる〜」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「あたしも。日枝が変なコトしないように見張ってなきゃいけないかんね」


「しねーよ」


 とか言いながら、たった五分でつばさが爆睡。

 原因は体育祭の疲れと、さくらまるの唄のせいだ。



「さくらはようよう 灼々(しゃくしゃく)たるその華♪

 此の子 君に嫁がば その家人によろしからん・・・・」



 耳に心地よい声音がつばさを眠りに引き込む。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・く〜」


「さくらはようよう 蓁々(しんしん)たるその葉♪

 彼(あ)の子 君に嫁がば その家室によろしからん・・・・」



「ふわぁ〜・・・・・・」


 ベッドを占領したフー子(さくらまるが膝枕できないからと、俺とつばさは布団に寝た)も大アクビ。



「さくらはようよう 鴻々(こうこう)たるその枝♪

 吾(あれ) 君に嫁がば そのゆくすゑよろしからん・・・・」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぐぅ」



「君が撰(えら)ぶは・・・・・さて、誰ぞ♪」



 囁くような唄声に誘われて、俺達は吸いこまれるように眠ってしまった・・・・










「君が撰ぶは、さて誰ぞ・・・・・?」
























 ち〜ん ち〜ん ち〜ん


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 ち〜ん ち〜ん ち〜ん


 ともかく、無粋な目覚ましを止めよう。


「・・・・・・・ふぅ」


 目覚ましのスイッチを切ろうと、俺は右腕を持ち上・・・・・・


 持ち上がらない。

  

「つか、重っ!」


 右腕だけでなく、上半身全部が動かない。何かがのしかかってる。

 おまけに首から口元にかけて、柔らかい感触に覆われている。

 息をするのも一苦労。


「くっ」


 朝の強い陽射しに目眩(めまい)すら覚えながら、俺はゆっくり目を開けた−







「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「すぴ〜・・・・・・・」


「くか−っ・・・・・・くか−っ・・・・・・・」


(あせあせあせあせ)




 何事だ、この状況は。


「すぴ〜・・・・・・・・」


「おい、つばさ」


「んふ〜〜〜・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 俺の上半身は、すっかりつばさの抱き枕になっていた。

 左腕にもつばさの頭が載ってるから、自由になるのは肘から先だけ。

 その左手だって(つばさの腕枕になってるせいで)痺れて感覚がない。


 んで反対側。


「く〜〜〜〜〜」


「く〜〜、じゃねぇよ・・・・・・・」


「か〜〜〜〜〜」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・コノヤロー」


 フー子の奴、ベッドで寝たくせに、なぜか今は右隣にいる。

 その姿勢はナマケモノ・・・・人間じゃなくて、木の枝にぶら下がってるアレ・・・・のようだと言えば、わかってもらえるだろうか。


 ただし見た目はナマケモノでも、やってる事はヘビだった。

 俺の右腕が、関節技をかけられたみたいに絡め取られてる。


「ん〜・・・・・・・・・ふふ」


 ぐいっ。


「イテテテテテテテテテテテテテテテテテ!!」


 「みたい」じゃなくてキマってる!

 カンペキ腕をキメられてるよっっっ。


「痛ぇっ! フー子、痛ぇって!」


「んく〜〜〜〜〜〜・・・・・・」


「寝てる場合じゃねーだろ!」


「・・・・・む〜〜〜〜」


 きゅっ。


「うぷっ!?」


 腕に加えて、今度は両腿が俺の首を締めはじめた。


 ぐいぐいぐいぐい。


「おい、このヤロッ! うぐ・・・・・・」


 苦し・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 い・・・・息・・・・できねぇ・・・・・・・・・・・


 だんだん・・・・・・・視界が・・・・・・・・・


 瞼の裏を走馬灯がよぎっていく・・・・・・・


 おぼろに脳裏に浮かんだのは、スポーツ新聞に載せられるだろう見出しだった。




"高校生、元同級生に縊殺(いさつ)される

女子中学生と三人で同衾中 − 痴情のもつれか"





「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・最・・・・・悪



 こんな死に方イヤすぎる〜〜〜〜っ!


 と、頭上で声がした。


「おはやうおはします、ごしゅじんさま」


「!?」


 古風だけど、すっかり馴染んだ朝の挨拶。


「本日もご機嫌うるはしう♪」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 ぜんぜん麗しくねぇ・・・・・

 てか、お前の目は節穴(ふしあな)か?


 狭い視界を動かして、声の主を探す。

 眩しい光の中、ちらちらと小さな影が動いた。


「はて、ごしゅじんさま。いかがなされましたでしょうや?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 見てわからないのか。


 死にそうなところだ。


 俺は最後の力を振り絞り、トンマな事をぬかす"そいつ"に瞳の焦点を合わせた・・・・・・






「!!」






「!!!」





「!!!!」










「のわあ−っっっ!!!」










  















「・・・・・それで、どうしても休む気になれなくて、また出てきちゃったわけ?」


「はい、母御前(ははごぜ)様。

 安寝(やすい)なされるごしゅじんさまの御顔にこひ乱れ、

 御台所(みだいどころ)様のお嘆きに心を砕かれまいて・・・・・」


「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ」」


 俺の絶叫で二階に駆け上がってきた、親父と美乃里さん。

 二人そろって肩の力を抜く。


「さくらまるちゃん、庭の桜は大丈夫かしら。枯れたりしない?」


「これ体(てい)ならば大事無きかと・・・・」


「そう・・・・・・・・だったらいいけど・・・・・・・・」


「御両人様には、お騒がせしてまことに申し訳ござりませぬ」


 ふよふよと漂いながら、さくらまるが深々と頭を下げる。

 下げるんだけど、あまり済まなさそうに見えないのは、さくらまるのサイズのせいだろう。

 宙に浮いてるのは今までと同じでも、大きさが違う。

 足をたたんでるとはいえ、20センチくらいしかない。立っても30センチになるかどうか。

 コミカルというか、微笑ましいというか、何から何までオモチャじみてる。

 実際、そこらに座ってたら、百人中百人が人形と思うに違いない。


「さくらちゃん、カワイ〜〜〜っ☆」


 つばさがミニさくらまるに頬ずりした。


「あの、御台所様−」


「かわい〜かわい〜かわい〜〜〜っ♪♪」


「はぅぅ〜〜・・・・・」


 さくらまるが居残ったと知って、つばさは大喜びだ。


「ごしゅじんさまぁ〜」


 困り顔のさくらまるに、俺は片手をあげて謝った。


「悪い、さくらまる。少しだけつばさに付き合ってやってくれ」


「承知つかまつりましたぁ・・・・・・・」







「でも、つばさはともかくさぁ」


 スポーツタオルで太股を拭きながら、フー子が口を開いた。


「このヘンタイのどこがいいんだか・・・・・」


「誰がヘンタイだ」


 こいつ、起きた時に俺の口が脚にくっついてたのが、よっぽどショックだったらしい。「日枝に汚された」なんて、ろくでもない事をボヤきながら、タオルで何度もこすっている。
 自分でカニ挟みしておきながら、勝手な奴だ。

 まぁ、俺もフー子のヨダレまみれになった右手をごしごし拭いてるから、お互い様だけど。


「さくらまる、長生きのわりに男を見る目がないんじゃない?」


 つばさの手の中で、さくらまるが顔だけ動かした。


「然(さ)は申されましても涼島様。ごしゅじんさまをこひしたふは涼島様も同(おや)じにござりましょうや?」


「へ?」
「なっ!」


 声が小さくて俺には聞こえなかったけど、フー子は顔をぱっと染めた。


「いま何て言った?」

「日枝は聞かなくていいことよ! とにかくっ、ンなわけないっしょ!?」


「ぷっ」
「うふっ」

「・・・・・ほぇ」


 親父と美乃里さんが抑えた笑い声を漏らす。最後の間抜けな反応はつばさだ。


「ちょっと美乃里さん、オジサンッ。今の笑いは何ですか!」


「え、あー、そりゃあ・・・・」


 矛先が向けられた親父が言葉を濁した。

 何に怒ってるのか知らないけど、フー子はちょっとした剣幕だ。


 ぴんぽ〜ん。


「あらまあ、こんな早くにどなたかしら」

「そうそう、お茶を飲み途中だった」


 呼び鈴を聞いた美乃里さん、棒読み口調で言いながらドアに向かう。

 そしてその後を追う親父。


「みんな、朝ゴハンできてるから、冷めないうちに降りてきてね?」


 パタン。


「オジサン、美乃里さん〜っ」


 フー子の呼び声は、閉ざされた扉に空しく散った。








「・・・・・もうっ」


 タオルで脚をこすりながら、フー子が俺を睨んだ。頬がまだ赤い。


「アンタのせいで、あたしまで恥ずかしい思いしちゃったじゃないの」


「・・・・・・・どうして俺のせいにする」


 てゆーか、ムリヤリ泊まられて、関節技をかけられ、カニ挟みで首を締められ・・・・・


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おい。


 被害者はどっちだよ???


 憮然としてると、つばさが元気よく立ち上がった。


「朝ゴハンの前に着替えてくるね〜。さくらちゃん、行こっ」


「かしこまりました、御台所様」


 さくらまるがふわりと浮き上がって、つばさの肩に寄る。

 つばさがドアノブに手を伸ばした。

 その時。


 こんこん。


「はーい、美乃里ママ? ・・・・・・・あれ」


 ノックされたドアを開くと、そこにいたのは予想外の人物だった。


「失礼します・・・・・朝早くごめんなさい」


「・・・・・・・・・・・・・・・おキヨちゃん。オハヨー?」


「おはやうござります、御寮人(ごれうにん)様」


「おはようございます・・・・」


 扉の向こうに現れたのは、私服姿の九重さん。

 どこかそわそわした様子の彼女は、小さくなったさくらまるを見て目を丸くした。


「さくらまるさん、その格好は!?」


「はい。よんどころなき訳品(わけしな)がありまして、このような姿をとりてござります」


「そ、そうですか・・・・・・」


「あ、ゴハンが冷めちゃう! おキヨちゃん、また後でねっ」


「え、ええ・・・・・・」


 困惑まじりの挨拶を交わして、つばさとさくらまるが階段を下りていくと、ちょっとだけ静寂が訪れる。

 しつっこく太股にタオルを当てながら、フー子が首を傾げた。


「おキヨどーしたの。こんな時間にさ?」


「あ、えっとね、えっと・・・・・・・・・・」


 口ごもりながら、九重さんが俺にちらっと視線を送ってきた。


 ・・・・・・・・・・・?


「ちょっと・・・・・忘れ物、しちゃって?」


 何故か語尾が上がってる。


「ふうん。で、ココん家にあったの」


「う、うん」


「そ。良かったじゃん」


 話しながら、まだ太股にタオルを動かしている。


 ・・・・・・・・・・・おい、フー子。


 俺の口はそんなにキタナイか。


 当然というか、その不自然な仕草を九重さんが目にとめた。


「フー子ちゃん、脚に怪我したの?」


「あ、コレ? 違うわよ。ケガってゆーより・・・・"汚(けが)れ"?」


「オラ」(ごつっ)


「痛ッ! なにすんのよ日枝!」


「何すんのじゃない。被害者は俺だろーが」


 ベッドに腰を下ろしたフー子を見下ろすと、彼女もスポーツタオルを捨てて立ち上がった。

 鼻を突き合わせて睨みあう。


「あんたが被害者ぁ? バカ言わない!

 そっちがアタシの脚に唾をべっとり塗ったんじゃないの」


「べっとりヨダレをくれたのはお前だ」


 俺が右手を突き出すと、フー子はふんと鼻を鳴らした。

 九重さんが目を瞬かせる。


「え・・・・・・・えっと、え?」


「あんたね、人のフトモモを枕にしといて、ズイブン偉そうじゃないの!」


「お前が脚を向けてきたんだろっ。だいたい俺の布団に入ってきたのはフー子だぞ?」


「布団て・・・・えーっ!」


「そんなの知んないわよ! あたしが寝てるのをいい事に、アンタが引っ張り込んだんじゃないの?」


しねーよっ! それに人を枕にするなってんなら、お前こそ俺の腕を枕にしてたじゃねーか」


「腕枕!?」


「おかげで腕は痺れてるし、お前に吸われた掌がまだヒリヒリしてんぞ」


 俺が赤くなった右手を掲げると、フー子はムキになって内股を指差した。


「痛いのはこっちも同じよっ。見なさい、このキスマーク!


「キ、キ、キ、キスマークッ!」


「そりゃお前が擦りすぎ・・・・・・・・・・・九重さん、どうかした?」


「おキヨ・・・・・?」

 

「・・・・・・・・・・キスって・・・・・・キスって・・・・・・・・・・・・」


 九重さんは真っ赤な顔でフー子と俺を眺め、次に、朝の騒ぎでぐしゃぐしゃになった敷き布団を凝視した。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 さ−−−−−−−−−っと、九重さんの顔から血の気が引いていく。


 ・・・・・・・・・・ぱた。


「ちょっ、おキヨ!?」

「わ−−−−−−−−−−−−っ、九重さん!!」


 入り口で頽(くずお)れた九重さんのもとに慌てて駆け寄る。

 と、美乃里さんが一階から上がってきた。


「みんな、焼き魚が冷めちゃう・・・・・・まあっ!


 ぐったりした九重さんを目にして、美乃里さんの血相が変わった。

 俺達を押しのけて九重さんの頭を抱える。


「清歌ちゃん清歌ちゃん! どうしたの!?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 俺達の真ん中で、九重さんが色の抜けた唇を震わせた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・き」


「き?」


「き・・・・・・・・・・・・・・・・キス・・・・・・・・

 日枝くんと・・・・フー子ちゃん・・・・」


「二人がキスしてたの!?」


「「してません!!!」」


 即座に答えるフー子と俺。

 それを聞いて何を勘違いしたか、美乃里さんが苦笑いを浮べた。


「まぁまぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・

 二人とも仲がよくてけっこうだけど、時と場所を考えてね?」


「してないってばー!!」


 フー子が耳まで赤くして必死に訴えた。

 けど、それを聞くような美乃里さんじゃない。


「清歌ちゃんが失神しちゃうようなキスって・・・・・

 ねぇねぇ、どんな濃厚なのしてたの?」


「だからしてないって・・・・・ンもーっ。日枝、あんたも何か言ってよ!」


「このヒトが聞くと思うか?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「美乃里ママ〜。きすきすって、何がきすなのぉ?」


 階下からつばさの声が届く。

 すると美乃里さんは、天使のようにニコリと笑い、悪魔のような答えを発した。


「お兄ちゃんとフー子ちゃんがキスしたんですって。モーニング・キッス♪」


「え〜〜〜〜〜〜っ!?」


「「してなーい!!」」


 どたどたどたどた!


 階段を駆け上がる足音がしたと思ったら、つばさが俺にとびついてきた。


「お兄ちゃん、つばさもキスーっ!」


 叫びながら懸命に背伸びして、顔をこっちに押し付けてくる。


「するかっ」


「フー子ちゃんだけなんてズルいー!!」


「やんねぇっつの!」


「あらあら☆ つばさちゃん、そんなに慌てないの」


「う〜〜〜〜〜〜〜」


「お兄ちゃんもいいでしょう。減るものじゃないんだから」


「それ、仮にも母親の言うことじゃないでしょ・・・・」


 ウンザリ かつ グッタリしながら言い返す。


「じゃあ、母親らしく一つ注意しておくわ」


 美乃里さんの表情から、すっと笑顔が隠れた。

 じっと俺を見つめる。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「お兄ちゃん」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「この事はね、とっても大事だから、きちんと覚えておいて欲しいの」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ」


「朝はね・・・・・


 キスまでよ♪」


「美ー乃ー里ーさーん!!」






第七回 おしまい





○あとがき


 はい、えんえんと延びちゃった第七回、やっと終了〜っ!

 キス疑惑をフー子と主人公がどう解くのか気になるところ....

 でも、今回はここまで(笑)


 色々と言い訳とか反省もありますけど、見苦しいので書きません(^^;

 とにもかくにも、残すところあと一回。

 皆様、どうぞよろしくお付き合い下さいませー!


 最終回 "想いのゆくえ"は、予定よりちょっと延びて、2004年1月中に完結予定です。

 それでは、ここまでお読みいただきまして、ありがとうございましたっ♪





○ 参考文献 ○
”日本古典文学大系3 古代歌謡集” (岩波書店 昭和32年刊)
松枝茂夫編 ”中国名詩選 上” (岩波文庫 1983年刊)




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