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KASTフォーラムを聴講しての雑想

01/11/12


このページは神有屋の覚書のようなものです。とりとめもなく、学問的な裏付けのない、いわば妄想です。
無知をさらけだしているような気がする・・・・・


1 三次元マイクロチップ(ガラス板積層チップ)

ほぼ実用化された、化学試料の実証実験を高速化、自動化、少量化できる技術。

試験管を何十本も並べて、大量の試薬をポタポタ垂らしていくという、今までの化学実験手法を過去の遺物にできるかも。導入には大規模投資が必要だが、省力化とコスト低減のメリットは大きいと思う。大学のような教育機関ではなく、企業や医療機関の研究所に顧客獲得の機会があるだろう。

しかしこのチップの技術、実験室に閉じ込めておくのはもったいなさすぎる。技術も大切だが、むしろ発想そのものの方がはるかに重要だ。誰が読むかわからないから迂闊な事は書けないが、特に電子機器の開発製造において役立つと思う。もちろん実用化への課題は多い。設計の複雑さ、組み立ての煩雑さ、メンテナンスの困難など、ざっと考えただけでも問題点がぼろぼろ出てくる。だがこれは日本の経験と技術力を生かせる分野であり、コストメリットで存在感を発揮するライバル諸国との武器になり得る。

電子機器市場は既存技術の行き詰まり状態にあり、それが製品コストの低下競争を促している。DRAMの市場価格は1年で10分の1になってしまった。このチップ技術を応用するかどうかはともかく、設計思想を転換して商品価格の暴落傾向から決別し、製品を高度化、高収益化する事が不可欠だ。それが出来なければ、工場から赤字を垂れ流しながら、縮小均衡の暗い坂を転がり落ちるしかない・・・・

2 ちょこっとメモ

・変異細胞の、正常細胞とは比較にならない増殖力について

少数者が多数者を打倒するために活発に活動するのは、人間社会に限らないんだな〜、と。実にフラクタル。

・遺伝子治療について

講師の方の、「遺伝子をブチ込むという表現が妙にリアルだった(笑)

・先端医療に対する厚生労働省の不理解についての講師の話

いや、お役所に対する不満はわかりました。わかりましたが、ここでそんな事を言われても(―_―;

この項おわり

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