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不定期連載

フォーラムに行こう(?)

第一回(01/10/19)

第二回(01/10/30)

最終回(01/11/12)

この連載は終了しました。






第一回

先日リンクを張った"KAST"様から、イベントの案内が届きました。

神有屋、タイトルの『先端医療』だけ見て、「何かの役に立つかな〜」と即日申し込みました。




申し込んでから、KAST様のHPを覗いて内容を確認・・・・・



アレ?





イベントタイトル

『平成13年度KASTフォーラム2 先端医療



「・・・・・・・・・・・・・アレ?」





『平成13年度KASTフォーラム2 先端医療

注 フォーラム(Forum)・・・公開討論会







「・・・・・・・・・・・・・アレ?」







定員








40名

(先着順)










定員 40









「・・・・・・・・・・・・・アレ?」






えーと、





数字が一ケタ違うんじゃないですか?








しかし何度目をこすって見ても、定員の数は増えません。(当たり前だ)


しかもフォーラムって・・・・














思いっきり場違いなんですがっ!




理系どころか、下から数えたほうが早い文系ヘタレ学士の神有屋に、何を討論しろとゆーのでしょうか!?



そして申し込んだ翌日、無事にKAST様から登録完了のメールが届きました。



「神有屋 様

この度は、KAST Forum2「先端医療」にお申込みいただきましてありがとうございます。

また後日、登録票の方お送り致します。以上、宜しくお願い致します。」




・・・・・・・・・・・・・・・・・







神有屋の、心の何処かで何かが全力で叫んでいます。












「キャンセルできませんか!!??」

以下次回


第二回


第一回で錯乱した神有屋ですが、さすがに時間の経過とともに気が静まってきました。常識的に考えれば、出席者全員に意見を求めるワケがありません。そんな悠長なタイムスケジュールは組まれていないのですから。口を開く意思と知識のある方だけが発言すればいいわけで、ド素人は黙って聞いていれば良いのです。
それでも定員40名という現実は変わらないのですが、あえて無視しましょう。

精神衛生上良くないので。



・・・とまぁ色々逃げ口上を考えた末、結局、出席させてもらう事にしました。

覚悟完了です!






ようやく気が晴れました。

あとの懸念はコミティア参加の可否だけです。

何しろ二回続けて落選しましたからねー、イヤ〜な感じがしてたんです。ともかく、同人誌を出すという前提のもと、印刷屋さんのサイトを覗いてコミティア絡みの締め切りを確認することにしました。印刷のことはよくわかりませんし、フルカラー原稿を描く腕も度胸も金もないので、一番締め切りの遅い基本料金セットで充分です。

充分・・・・・・・・










アレ?









「コミティア58 最終締め切り 11月10日(土)」









アレ?






背中を走り抜けたこの悪寒はいったい何でしょうか。








恐る恐る日付を確認します。


「コミティア58 最終締め切り 11月10日(土)」









物凄く嫌な予感がしましたが、これもきっと気のせいでしょう。ええ、そうに違いありません。

嫌な数字が表示されているディスプレーから目を反らすと、卓上カレンダーが視界に入りました。


『平成13年度KASTフォーラム2 先端医療』

開催日 11月9日(金)


うわああああああああん!

やっぱりぃ〜〜〜〜〜〜!!















・・・・・・・・・そして数日後、

無事にコミティア58のスペース当選の知らせが届きました。











修羅場確定(ToT)


以下次回


第三回(最終回)


『当日』

で、開催日になりました。


午前三時頃まで作業していて、朦朧としながら布団に潜り込みました。

そしてあっという間に朝。

外は・・・・・・・・・でした。

前回の公開講座もそうだったのですが、KASTさんと神有屋は、どうも雨で結びついているようです。家を出て、寝不足の眼をこすりながら空を見上げました

行くのやめようか。

いや、もちろん行かなきゃいけませんが、往路中、少なくとも三回は考えましたね。会場の目前でも。



『会場にて』

雨に濡れながら会場に着くと、開催場所が変更になっていました。案内に従って進みます。やがてホテルの中の、何やら高級そうな飲食店の入り口に辿り着きました。床はフカフカ、黒い壁面もピカピカに磨かれ、ぱりっとした白ワイシャツに黒ベスト、赤い蝶ネクタイの店員さんが音もなく行き来しています。玄関の向こうは、入っただけで「席料幾ら、サービス料幾らです」とか請求されそうな世界です。


・・・・・・・・道を間違えたか・・・・・(―_―;


しばし呆然としていると、店内にいたスーツ姿の女性がペコリと頭を下げて来ました。にっこり微笑んだ彼女の傍らに、小さな案内板が立っています。

『平成13年度KASTフォーラム2 先端医療』

ここが会場かよ( ̄▽ ̄;)

受付に進むと、登録票と参加名簿のチェックをしてくれました。参加名簿をちらっと見ると、予約番号が書いてあります。神有屋の番号は・・・3番。3番か・・・フッ、世の中にはヒマな奴がいるもんだ。←それはお前

参加名簿を見ると、定員数をずいぶんオーバーしています。会場がこのバンケットルームに変更されたのはそのためでしょう。しかし、セミナーホール(講堂)からバンケットルーム(宴会場)への会場変更って・・・・・イベントが賑わうのは大変結構ですが、堕落したように感じるのは何故でしょう。


『始まり始まり〜』

定刻通り、フォーラムが始まりました。フォーラムと言っても、神有屋が怖れていたような討論会ではなく、講師の話を黙々と拝聴する「ちょっと専門的な医学講座」でした。講義内容は割愛します(というか、理解できないから説明もできない)

神有屋的に面白かったのは、講義の後の質疑応答でした。

例1(KASTの活動説明についてのQ&A)

質問「KASTから派生したベンチャー企業はKASTのグループ内企業なんですか?」

解答「そのように理解しています」

見事な官僚的答弁です(笑) 証拠(出資比率、役員構成)を出さず、言質も取らせない。

例2(KASTの活動説明についてのQ&Aその2)

質問「KASTから生まれた企業はいくつありますか?」

解答「4社あります」

質問「KASTから生まれた企業は4社あるんですか?」

解答「・・・・・・・・・・・」

これが50過ぎの大人の問答でしょうか。

例3(KASTの研究成果PRについて)

質問「この研究成果を記事にしたのは新聞一紙だけですか?」

解答「学術誌に掲載されたKASTの論文を新聞記者さんが読んで、記事にされたものです」

・・・・・・・・解答の論点が微妙にズレてません? わざとやってるんですか、コレ?

例4(日米の研究情報の交流について)

質問「アメリカの研究成果は日本も共有できるのでしょうか」

解答「日本の研究制度のほうが優れていると思います」

教授、答えになってません!

他に鋭い質問もあったのですが、こういう質疑のほうが印象に残るので(笑) しかし、これで質問者も納得してしまう辺り、医学の世界は神有屋の理解を超越した異次元空間なのでしょう、きっと



『終わり』

閉講後、アンケートを書きました。この時、「このフォーラムの、どの内容が良かったですか?」という質問に、反射的に「質疑応答」と書きそうになったのはここだけのヒミツです。


かくして本日のプログラムは全て終了。

会場から出ました。真っ暗に外に出ると、昼より雨足が強まっています。溜息を吐きながら傘をさしました。

今日はまだ終わりではありません。家で原稿と締め切りが待っています。待たなくていいのに。

再度、海より深い溜息を吐きながら帰途についた神有屋でした。

















え? 

「原稿はどうなった」、ですか?




















訊かないで下さい。


フォーラムに行こう(?)

終わり


メモ

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