戻ります

トップページに戻ります



コミティア64 レポート

03/5/5(月) 快晴
東京ビッグサイトにて開催

03/5/6



 汗ばむ陽気の下で開催されたコミティア64。

 今回、サークルの配置が変更されました。初め戸惑いましたけど、結果的には問題なしでした。
 今の規模なら全サークルを回ることができますし、全サークルを回るならジャンル配置は関係ありませんからね。

 会場に入ったのが昼時だったため、あちこちのサークル様が食事中。カレーを食べながら接客される同人作家様のご様子が.....(w
 あの〜、お口にカレーついてますよ〜。


 そしてイベントのお約束といえば"会場製本"と「新刊落ちました」の七文字。

 今回はそれに加えて、まるでダイイングメッセージの如き筆跡で「完売しました」とペーパーに書き残し、爆睡されてる作家様もお見かけしました(完売おめでとうございます♪)


 珍しい光景としては、作家様と(商業誌の)編集様の打ち合わせ。

 いえ、それ自体は珍しくないのですが、サークルスペースにコンテを広げ、机越しにあーでもないこーでもないと話される御二人は、周囲から隔絶された特殊時空に居るようでした(^^;
 作家様の絵の特徴は把握しましたから、商業誌で拝見できる日を楽しみにしています。
 これも創作系同人の楽しみの一つ....



 さて、前置きはこれくらいにして、そろそろ本題に入りましょう。



 今コミティアの注目作品

 誌名の五十音順。

 " "内が誌名、( )内が同人作家様とサークルのお名前です。


書名 お名前
サークル名
コメント
あ行 "赤の女王"
"夕目暗
(ゆうまぐれ)
拾遺その二
"
無脊椎 まだる様
phase gregaria
 新刊は二冊、前者がイラスト集、後者はボツ原稿本でした。

 スペースの看板絵がなかなかに血腥く、何事かと思いましたら、なるほど平家物語をモチーフにしたイラスト集でした.....
 最近の作風と少し違う、怪奇系の雰囲気でかためられています。
 絵的には裏表紙が一番のお気にです。

 ボツ原稿本は、既刊誌を持ってる方用と考えていいでしょう。ちょっとした裏話もありますし。

"榮紆の大地
〜特盛つゆだく玉付きで〜"
遠野スイ様
龍胆あずま様
OUTSIDE
(リンク切れです)

 合作による連作ギャグコメディー。
 過去原稿に新作を追加した総集編で、発行は2003年3月です。

 巨龍を蹴殺す"精霊使い"に、金の亡者な魔法使い、薔薇の花をくわえて登場するエライ人(with天使の翼)、夏でも防寒服完備の敵役etc...
 これでもかとばかりに濃いぃキャラが揃ってます(^^

 勢いのある物語で、大いに楽しませていただきました♪

"永遠のパズル

−終いから作った都合じゃないから理屈や損得やロジックなんかじゃおっつかねぇ"

リョオ様
キキソヤウア
 サブタイトル長ッ!

 "とんがってて柔らかい"描線とでも言いましょうか...(←意味不明)
 ペン入れと一緒にキャラの心情も刻んだような、リョオ様の短編コピー誌。

 思春期の不安(定)な心。揺れ動くその様を、真正面から描いています。

か行 "神斬り鬼 第二話" 神無月 十三様
突撃工房
 戦国時代風の世界で繰り広げられるアクションコミック。
 新キャラが次々に登場し、物語もそろそろ佳境に入ります。強敵が登場していやがおうにも盛り上がり−って、

 ココで"続く"ですか!?

 他の物語も読んでみたいですけど、これでは生殺しです...

"クリトネ" 甲斐マツリ様
アイカラッカ

 決して止む事ない雨の下に佇む街。
 少女はある日、街角で不思議な人形を見つけます。
 人形の首に書かれた、異国の言葉を唱えると.......

 くりっとした瞳のキャラが可愛らしい、一幕のおとぎ話です。

"酷語辞典 五巻" ひびき屋様  数少ないデフォ買いの文章サークル、ひびき屋様の風刺辞典。

 「そろそろネタが....」などと仰ってますが、どうしてどうして、今回もニヤリとさせられる言葉が並んでいます。

さ行 "SNOW DROP
-WHITE LOVER-"
輝也 ひろ様
JYD
 輝也ひろ様のハートフル・ラブストーリー"SNOW DROP"の復刻版です。二部構成の第二部。

 冬の公園で出会った二人は、まるでシンデレラのように、短い時間を精一杯楽しんでいます。
 しかし十二時の鐘は、逃れようもなく近付いているのでした...

 以下、私的な意見なので反転します。

 あるいはここで書くことじゃないかもしれませんが、正直、「もの凄く勿体無い!」と地団駄を踏みました。何が勿体無いかと言いますと、エンディングです。あと二ページ、いや一ページでもあれば...!と切に思います。

 作者様の超ハードスケジュールは伺っていましたし、あるいはこの終わり方が作者様の理想なのかもしれません。ですから、これは神有屋のワガママ勝手にすぎません。

 でもでも、せっかくここまで心情描写を積み重ねて、真っ向勝負で盛り上げたのだからと思うと.....
く〜〜〜〜っ!
○(≧≦)○

ゴメンナサイ

た行 "月ノ夜ノ獣
the wolf under the moon."
吉岡 榊様
UNmoral
 二つの月が巡る世界を舞台にしたホラーサスペンス。
 月の妖しい輝きに魅せられたモノたちを、緻密な描線で綴っています。

 クライマックスの見開き、天から落ちてくるかの如き巨大な二連の月が、鮮烈な印象を残します。

 装丁のテーマである箔押しは...神有屋の扱いが悪かったのか、家に帰ったら一部ハゲてました。今度から気を付けます...(T_T)

は行 "ぱなぱな
第12話"
すたひろ様
すたひろBOX
 すたひろ様のコミカル天使4コマ。
 キャラと一緒にハリセンで突っ込みたくなる楽しさは相変わらず(^^

 恩さんが悪魔化する話、幸太郎神父との絡みとかもー最高です♪

 先生、まだ生きてたんですか(←コラ)

"叛逆のピエッタ" 霧恵 昌ノブ様
月刊製作委員会(仮)
 コミティア61で発行された同タイトルの完全版です。
 異様にパワフルなキャラが繰り広げるゴタ漫(御託漫画)。

 ノリについてけない方は置いてけぼり確定ですが、勢いにのってしまえば猛烈に楽しい!
 加えて、ただ劇画タッチのギャグ漫画というだけでなく、そこかしこに散りばめられた暗喩を読み解くという別方面の楽しみもあります。

 色々な意味で読む人を選ぶ作品と言えるでしょう。

"FUNNY MONSTERS! 8" あとりえそもれ  あとりえそもれ様のギャグコミック第八巻。

 謎の生命体(?)"チビ子"登場ッ。
 今回はカイ子ちゃんの意外や意外な一面が露わになり、(ドリルでさくさく刺す所を除けば(^^) ほのぼのホームコメディな雰囲気です。

 続刊に向けて見え隠れする伏線も気になるところ...

 しかし威厳のカケラもないですね、ダイオー様(^^;
 本当に妹にしちゃいそう...

ま行 "満点箱 Vol.7" 雑器様
サークルまんてん

 部屋に林立するトイガン(モデルガン)や、干し○をねだる無限ちゃん、企画の裏話など、今回も楽しかったフリートーク誌。

 でも"魔がさしました"危険では!?




   一口メモ


・再録版その2を発行されていた猫ラヂオ様。次回はオフセ新刊とのこと。楽しみにしています。


・ウルトラジャンプの最新刊に読み切りが掲載された毬木弓冬(まりき きゅうと)(極糖十字軍)。今回は新刊売り切れでした。残念.....


・「水のソルティレージュ」のみなもと いくさ様。イベントでいただいたペーパーによれば、新刊は年一回とのお話....
 気長に次作をお待ちします。


・ちょっと珍しかったのが、フランスの同人作家様が作られたコピー誌。
 値段が引っかかって買いませんでしたが、フランス語オリジナルと日本語訳が並べてあって、興味深かったです。





 今回のレポートはここまで!

 お読み下さいまして、ありがとうございました。

 m(_  _)m



トップページに戻ります

イベントの目次に戻ります