Comiket61 Report

ご注意下さい・・・今回は「当たり！」のサークルさんが多かったため、かなり長くなっております。
健康のため、何度かに分けてご覧になられますよう、お勧めいたします。

歳末恒例、冬コミ詣でに行ってきました。１２時半に会場入り口に到着、限られたジャンルの間をざっと流して、午後２時には退去しました。短いと思われるかもしれませんが、神有屋はいつもこんなモノです。長居しても荷物が重くなり、財布は軽くなるだけですしね（笑）

往来の道すがら、あちこちに転がっている弁当殻とホッカイロが修羅場の名残を感じさせ、なかなか趣き（？）がありました・・・・・・

今回の金賞

「Ｓａｔｕｒｎ’ｓＷａｋｅ．

Ｔｈｅ　ＭＥＧＡ　Ｄｉｃｔｉｏｎａｒｙ　ＢＲＡＶＯ！

（サターンズ・ウェイク　ザ・メガディクショナリ・ブラボー！）」

（銀河帝国書院ｻﾏ）

見つけた瞬間金賞確定という事で、私情入りまくってます。
理由は単純、八年間待っていた同人誌だからです！！

あ、「八年ぶりに出版された」のではなく、「神有屋が八年ぶりにサークルを見つけた」のです。

さてこの作品、コンシューマーゲームを遊ぶ方なら、表題から内容がおわかりと思います。メガドライブやサターン等、セガマシンとそのゲームに関する辞書型レビュー誌です。延々更新され続け、今作に至って掲載項目数は１７００項目を超えました！　しかも、その項目がどれもこれも楽しすぎ！！　セガマニアかつヒネたユーモアの愛好者という、かなりのニッチ層狙いで作られていますが、神有屋にはドンピシャ（笑）　前作と交代してデスクトップの友になってもらいます。

なお、この作品に興味がお有りの方は銀河帝国書院公式ＨＰへどうぞ。イベント情報の他、通販受付もしています。
ただし、同人誌としては高価な本ですから、笑いの嗜好が自分と合うかどうかを、きちんと確認されたほうがよろしいでしょう。

お次、銀賞です。

「猫戦士　総集編」

（ＦＲＥＥ　ＰＬＡＹ、ＲＹＵ-ＴＭＲｻﾏ）

RYU-TMR様が、3年間にわたって商業誌に描かれた短編連作の総集編です。初売りは今年の夏コミでした。
商業誌に掲載されただけあって、非常に完成度の高い作品です。神有屋は第１話の2ページ目で紅茶を噴き出しました、いきなり。

"ファーストインパクト"ってヤツですか（＾＾；

内容は・・・・う～ん、「読んで下さい」としか言えません（ネタバレは勿体無いですから）。猫の好き嫌いに関係なく、面白いギャグマンガを読みたい方にお勧めです！

プロの方の作品ってコメントし辛いですね～（汗）

では銅賞を・・・・と言いたい所ですが、今回はナシです。

次点として次の作品を挙げさせていただきます。

「羅辞雄丸（ﾗｼﾞｵﾏﾙ）」

（局地戦闘機、いつづきかなうｻﾏ）

商業誌歴のあるいつづきかなう様の「戦国時代の日本」風（←ここ強調）コミック。
お見事です。
外敵の脅威に怯える小村に、一人の若者がやってきます。呆けてロクに話すこともできない若者ですが、実は・・・・・・・・（後は読んでのお楽しみ♪）

神有屋にはプロ（元プロ？）の方の作品をどうこう言えませんが、読後の印象が清々しい、感動的な物語でした・・・・・・・
ベスト3に挙げた理由は、誌面から作家さんの情念が届いたからです。わかりにくい理由ですが、他に言い方が・・・・・・・・・う～ん、きちんと説明できない文章力のなさが悔しいです(T＿T；

お断りしておきますが、この選定はあくまで神有屋の独断でインパクトを中心に考えています。したがって、初見の同人作家さんほど有利であり、いつも買っている作家さんは不利な判定になります。まぁ、こんな辺地で金だ銀だと言った所で、誰も気にしないですが(笑)
とりあえず、「ベスト３じゃないから良くない」とだけはお考えにならないで下さい。創作者の一人として真剣で真面目にお願いします。

さて、次は注目作品に行きましょう。誌名の五十音順です。今回はたくさんありますよ～（嬉）

・「ＡＰＯＣＡＬＹＰＳＥ　ＮＯＷ　2.9」（黒汐物産、岡　昌平ｻﾏ）・・・プロの方が描かれている、商業誌で描かれなかった「もう一つの機神兵団」です。売り場に「売り子は全員、空手有段者です」と書き付けられていて、神有屋は一瞬顔が引きつりました（＾＾；
作品の方は、"3で終わり"、"次で終わり"、"次こそ・・・"と繰り返しつつ既に５冊目。そして去り際に耳に挟んだ（空手有段者？の）売り子さんのお言葉は・・・

・「ＥＬＥＭＥＮＴ　ＬＩＮＥ　ＳＰＥＣＩＡＬ　ＧＵＩＤＥ　ＢＯＯＫ」（牙画狼、たきざき　まみやｻﾏ）・・・たきざき様が独自の世界を拓いて展開されている"エレメント　ライン"シリーズ、今回はそのガイドブックでした。え～と、とりあえず「設定スゴすぎます」という事で（＾＾；
本編は物語の引っ張り方、盛り上げ方がとても上手でテンポも良く、アクションシーンも多いのでどんどん頁をめくってしまいます。設定サイドもかなり深い所まで創り込まれているのがわかりましたし、続刊に期待大！です。

・「記憶の枷　1～3（完結）」（山下組、山下真守ｻﾏ）・・・完結おめでとうございます！＆お疲れ様でした～っ。ジャンルとしては・・・サイコサスペンスになるのでしょうか？　何を書いてもネタバレになるのでストーリーについてはノーコメント。神有屋はクライマックスの見開きでグッときましたよ～。

・「撃林弾雨　タニア・モンド　＃1～2」（ＮＩＣＥ・ＬＡＮＤＩＮＧ、水　清十朗ｻﾏ）・・・ガンプレイ物（ってそんなジャンルなかったですか？）のコミックです。しっかりした線で迫力のあるアクションが展開されます。無音のコマがクライマックスの「ここぞ！」という所に配置されていて、演出（特に「間」の取り方）の巧みさが心に残りました。

・「ＸＡＸＡ　1～2」（茶壷、堤　利一郎ｻﾏ）・・・ラポート社から単行本を出してらっしゃる堤利一郎様の、神々の戦いを描いたコミックです。すらりとしたキャラが、苦悩する神々と霊獣を熱演しています。センスのあるレイアウトも印象的です。
神を主役とする物語は、その性質（無謬性、絶対性）ゆえデリケートな扱いを要求されます。難しい主題を選ばれた堤様が、これからどのように物語を展開されるか、注目です。

・「神社巫女の基礎知識」（兎月工房、兎月さくらｻﾏ）・・・Ryotaroh様見てます？　巫女さん（経験者）が作った本ですよコレ！
内容は仕事の解説あり四コママンガあり衣装解説ありのバラエティに富んだ構成です。総頁数30Ｐと薄手ですが、文字情報が多いので読み応えがあります。
コミティア58レポの「VOORUIT!」もそうですが、神有屋にとっては、こういう体験に基づいた情報が得られるのも同人誌の楽しみの一つです。

・「翼の姫　～チカラ～」（空風工場、新瀬　進ｻﾏ）・・・夏コミで買い逃したため、神有屋にとっては約一年ぶりの"翼の姫"シリーズです。ライト君再登場ですかっ！　強くてカッコ良くなりました♪　
仕事がお忙しいのにきちっと新刊を出されるのは、本当に凄いと思います。

・「はぐれ戦国記　前篇」（山海古書、絵空真ｻﾏ）・・・絵にＳＵＥＺＥＮ先生の影響が感じられる和風活劇です。
キャラがシンプルかつ整ったラインで描かれ、とても読みやすい作品です。物語がちょうどイイ所で「続く」になっており、何がなんでも後篇を読みたくなります。ただ、コミケの当選率と絵空真様のご在所を考えると、後篇が出てもちょっと入手が厳しいのでは・・・・という危惧があります（＾＾；
ちなみに間抜けな神有屋は、２０ページ目までヒロインを男だと思ってました（→→→逃走）
ちゃんと裏表紙に説明してあるのにねぇ・・・

・「ＦＡＮＮＹＭＯＮＳＴＥＲＳ！　6」（あとりえそもれ、とみたひさよしｻﾏ）・・・（とりあえずの）完結おめでとうございます！　
今回も、前回までと同様、キャラが生き生きドタバタ動き回ってセリフ回しも面白く、楽しませていただきました。ヒロインがキレる事で笑いを取れるコミックなんて、滅多にありません！（笑）　キャラが立ってるコメディは、読んでいて本当に気持ち良いです。
あ、わがままな願望が一つだけ・・・・
「ＦＡＮＮＹＭＯＮＳＴＥＲＳ！」は製本の方法が特殊なので難しいと思いますが、「（クライマックスで）カイ子ちゃんがブチ切れた所が見開きだったらなぁ」と思いました。

そしてＣＯＭＰＬＥＴＥ版登場は来年の五月ですか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・五月・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・？

・「ブリガドゥーン　Segment3」（ホランドテラープロダクション、松平惟光ｻﾏ）・・・アクションコミック「ブリガドゥーン」の第三話です。今回はなんとセリフ一切なし！　コマの流れとキャラの動きだけで見せて（魅せて）くれます。セリフなしのマンガを描くには画力と演出力をとても高いレベルで要求されるため、非常に難しいものです。正直、「やられた！」と思いました・・・・・

・期待していた今井　神ｻﾏの「ＢＬＡＣＫＳＰＯＴ」・・・売り切れでした(T＿T)　次は不精せずに予約する事にします（鬱・・・・・）

・会場を歩いていて、ちょっと思うことがありました。ここには相応しくない話題なので＿＿＿＿＿の方に書くことにします。あ、でも、サークルさんの悪口とかじゃないですからねっ！

長々とした文章をここまで読んで下さいまして、ありがとうございました。