ある日、天使がわたしの前に、突然舞い降りました・・・
とある春の日、新しいお店ができて、オープン割引期間ということで逝きました。、そこは当然パネル指名となります。5〜6枚パネルがでてきたでしょうか、その中にとてもかわいい女の子の写真がありました。
新人。
18歳。
わたしは、迷わず「この子の待ち時間は?」とスタッフに尋ねると、「えー30分待ちです」との返事。わたしは心の中でラッキーと叫び、迷わず彼女を指名しました。
その待ち時間の間、どんな子なんだろう、18歳だし今時のタカビーな女の子だったらいやだな〜って考えてました。
時間がきてスタッフに案内され、ドアをあけたら、するとそこには・・・
小さくて、可憐で、とてもかわいい天使が舞い降りていたのです。
「こんにちは、はじめまして。待ちました?」彼女がそうわたしに語りかけてきました。タカビーな女の子だったらいやだなーと思っていたわたしは、その彼女の言葉で「あー良かった。性格もいい子そうだ」と安心しました。
プレイの後、彼女には大きな夢があり、その大きな夢を実現するためにこの仕事を始めたことを聞きました。
それからの数ヶ月間、わたしは毎週彼女の元に通いました。そんなある日、わたしはなんの気なしに
「休みの日って何してんの?」
って聞きました。すると、彼女は
「ヒマしてるよ。よかったら電話してきてよ、ごはんでも食べに行こうよ。」
エッ、わたしはビックリしました。
しかし、本来なら飛び上がるほど嬉しい言葉のはずなのに、
「うん、そうやね・・・」
ってあやふやな言葉を返したのでした。
今から思うと単なる社交辞令かもしれませんが、その時のわたしは「もし、彼女と食事にでも行くようなことがあれば、きっと彼女のことを恋愛対象として好きになってしまう。そうなれば、きっと悲しい結果が待っているに違いない。」と考えたのでした。
結局電話もしませんでした。
今となってはちょっと後悔もしていますが、やっぱりこれでよかったのだと思っています。
さてその後、風俗誌等に顔出しを始めた彼女の予約をとることが、だんだん難しくなってきました。
なかなか予約が取れないため、わたしは特に誰ということもなく、他の女の子のところに遊びに逝くようになりました。
そんなある日のこと、とあるお店からでてきたところ、街灯も無く暗い道端で電話をしている女の子が立っていました。こんなところで電話してて、どこかのお店の面接でもいくのかなって思いながら、私はその女の子の横を通りすぎようとしました。すると
「きむちん」
その女の子が、私に向かって話しかけてくるではないですか。知り合いの女の子かもしれない、こんなところで見られたらまずい、反射的に私は逃げようとしました。
だが、わたしはぐっと立ち止まって、暗がりの中のその女の子の顔をよく見ました。
その女の子は、しばらくの間会うことのできなかった天使だったのです。
わたしは、彼女の電話が終わるのを待ちました。
「逃げようとしたでしょう」
「いや、違うよ。急に声かけられてビックリしただけだよ」
「F(お店の名前)逝ってたん?」
「・・・うん。だって自分、予約とれへんし・・・」
なんともバツの悪い再会だことか・・・
彼女はこれから友達と食事に行くとのことでした。
その道すがら、社長と喧嘩して今はお店を休んでること、そしてもう少ししたら新しいお店に変わることなどを聞きました。
「新しいお店決まったらTELちょうだいね。また、こっちからも連絡するし」
そんな約束をしながら別れました。しかし結局は、これが彼女を見る最後の姿となったのでした。
数ヶ月後、そういや彼女はどうしてるんだろうと思い、わたしは彼女に電話してみることにしました。すると…
「この電話は現在使われておりません。…」
えっ、もう一度電話番号を確かめてみましたが、間違いはありませんでした。
その瞬間、わたしの目の前は真っ暗になり、なんとも言えない寂しさに包みこまれました。
天使は飛び立ってしまいました・・・
彼女の夢は実現できたのでしょうか?
もしそうであれば「おめでとう」と一言、声をかけてあげたい、、そうじゃなくて、まだその夢に向かって頑張っているのなら「頑張れよ!でも、無理しちゃだめだよ」と励ましてあげたいと思っています。
もし,もう一度天使に再会することができるのならば・・・