花粉症は「春の病」
近年、花粉症の患者数は年々急増し、今や全国で4000万人を越えると推定されています。
原因となる花粉としては、春先に飛ぶスギ花粉が最も多く、全体の約90%を占めているといわれています。花粉症はアレルギー疾患なので、早期に完全に治すことは難しく、日常生活に大きな支障をきたします。
花粉症は症状の軽重に関わらず、2月にはじまり5月の連休までには終息します。
しかし、なぜ多くの人が杉花粉にだけ異常なまでに激しく反応するのかという疑問がどうしても残ります。
花粉症は季節病であり「春の病」なのです。春の病とは、春気と蔵気との矛盾による、蔵気の不調和から発症するのです。
季節病の治療は、発症する時期にだけ行えばよいということにはならず、通年の治療により「蔵気」の衰退を少しずつ回復させていくことで、根本的な解決をはかっていかなければなりません。
体調の良い時期こそ、自然の気の変化に対応できる蔵気を養い五蔵の状態を整える大切な準備期間となるのです。
鍼灸治療は、患者の病証(主症状をはじめ飲食・大小便・睡眠・精神状態等の諸症状や脉状など)から、蔵気(精気)の在り方や五蔵の状態を診断し、その不調和を経絡・経穴などにより調整(治療)して、生命力の強化を図ることを目的としたものです。
つまり、花粉の受け手の状態(五蔵の状態)や花粉に反応する状態(五蔵の不調和)を治療する事で、根本的な解決策を講じることができるようになるのです。
◆花粉症と鍼灸治療について
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