5.花粉症の対策と予防
本来、春は冷たい空気の中にも暖かさが感じられ、空は青く、何かが始まるようなウキウキした気持ちになるものでした。しかし今日は春になると憂鬱になる人が急増しており、春を喜んでばかりはいられなくなりました。
花粉症は「国民病」と呼ばれるほどに蔓延し、特にスギ花粉症患 者の増加がめざましく、国民の3人に1人、35%がスギ花粉症だといわれています。
また、スギ以外にも日本国内には花粉症を引き起こす植物はおおくあり80種類以上もあり、季節も冬以外1年中に及びます。
花粉症患者がここまで急増した背景にはいったい何があるのでしょうか・・・・。
花粉症になったからといって死ぬわけではありませんが、現在のところ完治しにくい病気となっています。
また、花粉症の季節には中国大陸方面から黄砂が飛来し、花粉症の症状が更に悪化します。花粉症と上手に付き合っていくには、以下に書いたことを実行することです。
1.マスクは、花粉の飛散の多いときには吸い込む花粉をおよそ3分の1から6分の1に減らし、鼻の症状を少なくさせる効果が期待されています。
また、花粉症でない方も、花粉を吸い込む量を少なくすることで、新たに花粉症になる可能性を低くすることが期待されていますが、風が強いと鼻の中に入る花粉はマスクをしていても増え、効果は減弱するといった報告もあります。マスクをしていても完全防備にはならず、過大に信用は禁物です。
2.鼻の粘膜には線毛があり、粘膜の上の異物を輸送します。うがいは、のどに流れた花粉を除去するのに効果があります。
外出から帰ってきたら、かぜの予防にもなりますので、うがいをしましょう。
3.花粉が人間に付着しやすいのは表面に出ている頭と顔です。外出から帰ってきたら洗顔して花粉を落と すと良いでしょう。
4.洋服に花粉がついてしまうので、花粉飛散している時の外出時には毛織物による上着やコートは避けたほうが良いでしょう。表面がすべすべした綿かポリエステルなどの化学繊維のものには花粉が付着しにくく、付着した花粉を吸い込む量を減らすことが期待されます。
5.メガネは花粉の飛散の多いときには、目に入る花粉を2分の1から3分の1まで減らすことができますが、眼の症状をどの程度弱くすることができるのかは明らかではありません。