1. FTTH 

 いよいよ我が家にも FTTH を導入致しました。
 ブロードバンドが普及する中、実測で 2Mbit/s 程度の通信速度ではやはり不便を感じていました。また FTTH に移行すると BIGLOBE の場合、メールアカウトが4人分使用できることや、子供もインターネットやメールを行うような年代に達したので、そろそろとは思っていました。現状では小生がインターネットやメールを9割以上使用しているが、将来的には子供たちも使用する機会が増えるという考えも導入きっかけでした。
 3/8の深夜にいきなり思い付き、インターネットによる申込み手続き を済ませた次第です。ちなみにコースは、Bフレッツコース・ファミリータイプなのですが、その実態をあまり調査しないで申込みました。申込み直後に「NTT東日本より導入の可否の報告および工事日決定」の連絡メールや電話がありました。


  

2. 光回線工事完了

 その後、約束通りに 4/4(月) 工事が完了しました。我が家の近くの家庭では光通信を使用している家庭は無いらしく、かなり方遠方からの引き込み工事だったようです。
 小生は会社から自宅に到着すると早速、接続確認を行いました。元々、無線ルータにより常時接続設定で ADSL を使用したため、何の設定変更も無く ADSL モデムから光終端装置に物理的に置き換えただけで使用できました。ちなみに PPPoE 接続です。



   4/1(金)に事前工事が行われた
    
  接続確認中                  光終端装置変更完了



         余長収納 BOX

実際の光ケーブルはこんなに極細です。
これでは金魚も釣れない。

光ケーブルの 拡大 写真は こちら
■ 新たな発見 ■
 100BASE-TX のNIC が搭載されているパソコンよりも 1000BASE-T の NIC が搭載されているパソコンの方が 「10M b/s 程度」通信速度が向上することが判明。どうやら使用する NIC の性能が高い方が通信速度の向上があった。
 ・・・と言う事は、スループトの早いルータや 1000BASE 対応の HUB にすれば、更に通信速度の向上が見込まれると想像できます。当たり前と言えば当たり前だが、通信速度向上には ADSL や FTTH などの各回線種類に加え、ルータ、HUB、NIC などの通信性能のバランスも考慮した方が良さそうだ。


3. 通信速度測定

 早速、通信速度をテストして見ました。数回のテストでは、「15〜40 M bit/s」 の速度が確認出来たので OK です。
 しかし、実際に使用してみると体感速度はあまり変わりませんでした。体感速度は、1.5〜2倍程度でしょうか。

 ● ちなみに通信速度テストは以下 URL で行えます。
     http://homepage2.nifty.com/oso/speedtest/

 ● 小生は以下 URL (3MB) で行いました。
     http://homepage1.nifty.com/takuo/speed/avg3M.html
                                  
以下は測定結果 (サンプル)


 [我が家のブロードバンド遷移]
  ADSL「1.5M/bpsタイプ」 → ADSL「8M/bpsタイプ」 → FTTH 「Bフレッツ」


4. 各種回線の速度と特徴 

 参考に各種回線の速度と特徴を以下に示してみました。

 近年、ブロードバンド・サービスが本格化し、様々な接続サービスが提供されています。CATV やFTTH はサービスを受けられる地域に制約がありますが、全国の主要都市をはじめ、利用可能なエリアが広がっています。
 現在では、ADSL、CATV、FTTH 、ISDN、が主流となっています。各回線の特徴を簡単に記載します。

@ ADSL [速度:上り1M/bps、下り8M/bps( 8M 例 )]
 ADSL (Asymmetric Disital Subsucriber Line)は、非対称デジタル回線です。非対称とは、上りと下りの通信速度が非対称という意味で上りより下りの方が速くなっています。電話局で音声信号とADSL信号が多重化され、一本の電話回線をそのまま利用し信号を送ります。宅内ではスプリッタという装置でふたたび音声信号とADSL信号に分離されます。電話、FAXなどのアナログ機器は、スプリッタの電話端子に接続し、パソコンはスプリッタのモデム端子にADSLモデムを介して接続することで、同時使用ができます。
 [主な特徴]
 ・ 電話局からの距離により通信速度が影響を受ける。
 ・ 通信速度には、「1.5M/bpsタイプ」「8M/bpsタイプ」「12M/bpsタイプ」「24M/bpsタイプ」 「26M/bpsタイプ」などがある。
 ・ 接続にはADSLモデムを使用。
 ・ ISDNとの併用は不可能。
 ・ 電話との併用は可能。
 ・ 電話とADSLを共用する「タイプ1」とADSL専用の回線を新たに引く「タイプ2」がある。 


A CATV [速度:上り64K〜10M/bps、下り128K〜30M/bps]
 CATV (Community Antennna Television)は通信ケーブルを媒体とします。アンテナでは映りが悪い地域の受信対策を目的として始められ、契約できる地域に制限があります。多チャンネルの番組サービスをはじめ、 インターネットサービス、ゲームのデーター配信サービス、カラオケ、ホームセキュリティなど、 色々なサービスが提供されています。
 [主な特徴]
 ・ アンテナは不要で地上波、BS、CS、FM が視聴。 
 ・ 多彩な番組がリーズナブル価格で。(プロバイダーによる) 
 ・ 高速インターネットも利用可能。(プロバイダーによる) 


B FTTH [速度:上り・下り100M/bps]
 FTTH (Fiber To The Home)は、家庭で使う光ファイバー。光ファイバーとは光によって情報を伝達するケーブルのことで、100マイクロメートルという細いケーブルの中を異なる屈折率の物質を何層にも重ね、そこを光が通ることで信号を伝えています。従って銅線のように混信することがなくまた外部の機器に影響を与えることもないため、極めて高品質な通信が可能となります。 全国の主要都市を中心にサービスエリアが拡大。
 [主な特徴]
 ・ 距離の影響を受けず、通信の安定性は抜群。 
 ・ ADSLに比べてコストが割高。
 ・ 集合住宅への導入には課題も。
   (建物内での大掛かりな工事が必要になり家主や管理組合の承認が必要に) 
 ・ 電話回線とは基本的に別回線。
 ・ 通信速度100M/bps(ベストエフォート時) 実際のスループットは数M/bps〜20M/bps。 (プロバイダー条件による)


C ISDN [速度:上り・下り64K/bps]
 ISDN (Integrated Services Digital Network)は、総合サービスデジタル通信と訳され、アナログ回線網、携帯電話網、PHS網などの電話網の一つ。ISDNの通信速度は64k/bpsで他のブロードバンドサービスに比べて遅いが、ISDNサービス自体は日本全国どこでも利用でき、デジタル通信であるため安定した通信ができます。 
 [主な特徴]
 ・ ISDNは全国で利用可能。
 ・ 一つの回線で電話を2台、もしくは電話とFAXを同時に利用可能。
 ・ ISDNの通信にはDSUが内臓されたルータまたはターミナルアダプターを使用。
 ・ 通信速度は64k/bps。
 ・ 64kを2回線同時に使うことにより128k/bpsでの通信も可能。(プロバイダーによる)
 ・ Iナンバーサービスに入ると2つの回線にそれぞれの番号をつけられるので、電話と FAX に別々の番号を割り当て可能。


   ご注意: [   ] の通信速度はあくまでも理論最大速度です。


                                        


5. 参考資料

 参考として、ブロードバンドに関する記事を以下に示します。

・ ブロードバンドサービス等の競争実態に関する調査について 平成1 6年4月27 日
   公正取引委員会  http://www2.jftc.go.jp/pressrelease/04.april/040427.pdf

・ 総務省、2003年度におけるFTTHやADSLなどの競争状況の評価案
      http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/04/28/2974.html



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FTTH開通(2005年4月4日)