ラックス(LUX)
SQ-38D
プリメインアンプ
メンテナンス
 SQ-38Dのメンテナンス状況をご紹介致します。不具合点は2箇所ありました。まずステレオにならなくモノラルオンリーとなってしまうこと、及び入力側の接触不良からノイズ「バサバサ音」が目立つということでした。各種接点の接点洗浄を行ったが、症状は良くなりません。またモノラルになる件については、LとRの短絡が無いか点検しましたが、特段問題箇所は見当たりませんでした。そんなこともあり思い切ってメンテナンスを行いました。

 
@ 全景

ラックスの
プリメインアンプ
10W+10Wの出力
LUX SQ-38D


A メンテナンス  
 まずは入力側のRCAジャックを全て交換しました。どうせ交換するなら金メッキということで左右5箇所を交換しました。一部交換して無い箇所もあります。本来は標準のジャックを残していたかったのだが、最近のピンケーブルは殆ど金メッキ品を採用しているので、ジャック側も金メッキに交換したほうが接触不良防止になるのではと考え、思い切って交換した次第です。一部誤配線(RチャンネルのPHONO1とPHONO2の誤配)してしまいましたが、直ぐに気付き修正しました。

リア側 半田面
交換前 交換後


 次に主要なコンデンサーを交換致しました。ブロックコンデンサー4個、オイルペーパーコンデンサー16個を交換したら、先に記したステレオにならない件が直りました。このアンプは左右のバランスは大変よく、また高音/低音調整も問題なく可変できるので、年代物のアンプにしては上出来です。今回のコンデンサー交換でステレオも問題なく機能し、完璧な状況となりました。

コンデンサー交換後の写真
表面 裏面


■コンデンサー交換後のハプニング■

 全てのコンデンサーを交換後、早速電源をいれると2Aのヒューズが飛んでしまいました。2Aのヒューズを交換後、電源を入れると再び飛んでしまったので、今度は4Aのヒューズを入れました。そうすると「フツフツ」と音がして、チョークコイルが5秒程度で高温になり、何処からともなく沸騰した音が・・・そのうち100μF/100Vの防爆弁が開き真っ白い煙と共に電解液が飛び出してきました。これはいけないと電源を落とし、回路図との間違い探しです。現品を基本に回路図を辿って行くと、何と回路図が間違っているではないですか・・・あ〜でもない、こ〜でもないと色々考えているうちにブロックコンデンサーの容量と耐圧を間違って取り付けているのに気付きました。こんなことで2〜3時間ものロスをしてしまったが良い経験になりました。結局はA電源周りのプロックコンデンサーとB電源周りのコンデンサーを間違って取り付けていたのです。原因が判明したら、即修正。結局はA電源とB電源のブロックコンデンサーをテレコ(耐圧/容量相違)に接続してしまったのでした。


このアンプにはアース端子が無いので
ついでにアース線も完備しました。
PHONO使用時にはレコードプレーヤ
から出ているアース線と接続すると
ノイズが減少します。
赤い端子から出ている黒い線が
アース線です



■フロントカバー交換■

 フロントカバーに著しいキズがあったので、メンテナンス完了後にいろいろ探し、数週間後にようやく手にすることが出来ました。早速、フロントカバーを交換しました。苦労して探したフロントカバーは当然の事ながら中古ですが、今までのフロントカバーに比べれば雲泥の差です。これで年代相応の並品になりました。



B スペック
 SQ-38Dのスペックを以下に紹介致します。
・・・・・
真空管/ダイオード 6RA8(NEC製)×4、12AX7(松下製)×3、12AU7(東芝製)×2、6267(NEC製)×2、SE0.5a×2、SK-1×2
出力・歪率 10W+10W (50c/s) ・0.5%以内
周波数特性 20c/s〜50,000c/s -1.5dB以内
入力感度 TAPE : 2mV、PHONO-1 : 0.15mV、PHONO-2 : 4mV、AUX-1 : 100mV、AUX-2 : 500mV
S/N比 TAPE : 58dB、PHONO-1/2 : 60.5dB、AUX-1/2 : 62dB (VOL-MAX,TONE-FLAT)
トーンコントロール 100c/s、10Kc/s±8dB LUX新NF方式(セパレート型)
イコライザー TAPE : NARTB PHONO-1/2 : RIAA
電源・消費電力 100V(AC) 50、60c/s  135W(最大出力時)
その他 テープ・モニター、録再コネクター(DIN規格)、低出力カートリッジ用昇圧トランス
外形寸法 470(巾)×275(奥行)×175(高)mm
重量 14kg
税抜価格 58,500円
発売月日 1964年9月



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