オーディオテクネに行って来ました。原音に拘り可能な限り原音に近付ける努力を行っていました。
 1970代のオーディオブームでは原音再生をテーマに、各社性能(出力、周波数特性、S/N比、ひずみ率、チャンネルセパレーションなど)を追求し、カタログスペックをこぞって競っていました。また我々も数多くのカタログを収集し、スペックと価格のパフォーマンスの高い製品を選んで購入していた時代がありました。そんなオーディオブームも去り、その後はAV(Audio Visual)に遷移しているのでしょうか。Visual に臨場感を付加するための重低音などの迫力あるAudioにも興味はありますが、音楽を楽しむステレオピアオーディオにも大変興味があります。今回の訪問したオーディオテクネは後者の音楽を楽しむステレオピアオーディオです。早速素晴らしいアンプを始め、オーディオ機器を以下にご紹介いたします。

■試聴して・・・
 やはり無駄な音がカットされているので聴いていても全く疲れません。スピーカーから排出される音は雑身が無く大変ピュアです。あまりにもピュアなので初めて聴く方は「物足りないとか、つまらない音だとか評価されてしまう」旨のことを言われていましたが、小生は大変クリアーで長く聴けば聴くほど本来の原音再生の味わいのあるステレオシステムだと感じました。今井社長は年間何十回もコンサートホールに出向き、生の音楽(音)を聴かれるそうです。やはり原音を数多く聴いて原音に近付ける努力がこのようなオーディオシステムに欠かせない事と感じた次第です。
 今回で3回目の訪問でしたが、数多くの体験談やノウハウをお教えいただいた今井社長に感謝いたします。
 
素晴らしいアンプ群
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 写真の通り全て真空管アンプです。特質すべき点は非損失巻線比型のアッテネータを採用、前段にはトランス結合、スーパーパーマロイコアトランス採用とかなり方コストをかけています。アンプの大半はトランス代と言っても決して過言ではないほどです。
 接続ケーブルにしても絶縁物の帯電による電磁界の影響を削減させるなど、創意工夫が施されており、また全て特注品です。今井社長は何より研究熱心で、針の振動対策やスピーカーの箱鳴り等の無駄な音の排除のためカーボンを採用するなど、原音再生の拘りが随所に見られます。実験・試聴を繰り返し行い製品化するのですが、数多くの体験談を聞かせていただけるので小生にとっては本当に興味深く参考になります。

カーボンによるスピーカー群

オールカーボンのアナログプレーヤー 作業室(実体配線図による配線工程)
作成途中(アンプ裏面、配線前) 今井社長