ステージア マフラー異音の修理

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2014-6、走行中に異音がします。

エンジンが冷えている時、1,500rpm〜2,000rpm位で加速中(負荷がかかっている時)に、ガラガラ音がします。

古い車で異音発生はボロ車以外の何物でも無く、恥ずかしいので修理します。

 

異音の発生源を探します。

停止中は、ドライブに入れてフットブレーキを踏んだ状態でアクセルを開けて1,500rpm〜2,000rpmにすると再現出来ました。

ニュートラルに入れて回しても再現出来ませんでした。

嫁さんに運転席に座って異音発生させてもらって、私は車外から異音発生個所を探します。

するとエンジンではなくボディ下から、マフラーの触媒辺りの様です。

 

ジャッキアップして車の下に潜ってみます。

下写真は後方から前方に向けて。写真真ん中は触媒。

触媒の遮熱板はサビで一部崩れてしまっています。まぁ古い車なので。

触診によって、触媒のすぐ後のパイプの遮熱板(上写真右上)がタップすると金属の接触音がする事が分かりました。

ここがエンジンの振動で共振してしまう様です。

上写真はもっと後方のマフラーのパイプと遮熱板。

遮熱板にスポット溶接してあるステーがパイプと遮熱板の間の断熱層を確保しつつ遮熱板をパイプに固定しています。

そのスポット溶接が剥がれてしまっているのではないかと考えられます。

マフラーのボルトは全てサビサビで緩める事は無理っぽいです。

他も崩れて元に戻せなくなってしまいそうなので、出来れば分解しないで修理する方法を検討します。

スポット溶接の所に穴を開け、リベット止め。

と考えたのですが、リベット止めの工具がありません…。

なので、穴あけ、タップを切ってビス止めにしようと思います。

結果、効果無し…。

読みが外れた様です。

という事はステーが朽ちてしまってパイプとステーが密着されていない。

分解しないとダメっぽいです。

 

しょうがないので分解を試みます。

その前に、ボルトはサビサビなので折れてしまう事が想像出来ます。

なので、代わりのボルトとして今度はサビない様にと安易にM6のステンレスボルトナットを買ってみたのですが、

買った後から異種金属接触腐食の事が気になって調べてみました。

すると、イオン化傾向の順番で銅相当のステンレスより鉄の方がイオン化しやすく、接触により鉄単体の時よりもサビると。

鉄?の遮熱板の腐食が促進されてしまっては困るので、買ったステンレスボルトナットは却下。

更にステンレスのボルトナットは鉄よりも熱膨張率が大きいので噛んでしまいやすい。

ステンレスは固いので折れてしまったボルトを撤去するのが大変だと。

それじゃぁ鉄のボルトナットなら良いのかといえば、遮熱板がステンレスだったら今度はボルトナットがサビる…。

良く分からないから純正部品を用意すれば一番確実かと。

でも手配するのがメンドクサイ。

じゃぁボルトを折らない様にナットを丁寧に取れば良いのかと。

結局部品用意しないでナットを外してみたのですが、結果うまく取る事が出来ました。

ナットがついていた部分はネジ山がありますが、その先露出していた部分はネジ山殆ど無いです…。

5-56と小型ガスバーナー(100円ライターが使えるヤツ)を駆使して丁寧に外しました。

外した遮熱板。上写真上が下側、上写真下が上側の遮熱板です。

外側は問題無い様にみえますが…。

内側は、触媒に一番近い所のステーはサビが進行して千切れる寸前。

当然強度は確保出来ていません。皮一枚状態。フニャフニャ。

ここが原因で、エンジンの振動で遮熱板が共振してしまっていた様です。

遮熱板下とステーだけ交換すればいけそうなので、日産ディーラーに行って部品注文。

上画像20530N(\1,720)と20583(\570)の2個です。

メーカーにも在庫無く納期1か月と。

ところが、この遮熱板取り外し→取り付けで何と異音発生が収まりました。

なので1か月余裕で待ちます。

 

1か月後。部品入手出来ました。

20530-0V510(\2,959)と20583-0V000(\918)。高けぇなぁおぃ。

でも今それどころじゃないので…。

マフラータイコ脱落溶接修理。

 

→2015-3、車検前にして再び異音発生。

一応耐熱塗装してから交換しました。

 

 

 

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