ステージア 燃料ポンプ交換

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2019-4、ステージアも16万kmを超えました。

燃料ポンプはノントラブルで、未だに新車からの純正品を使っています。

出先で突然燃料ポンプが死んでしまっても困るので、

予防整備として燃料ポンプを交換する事にします。

 

もし出先で突然燃料ポンプが死んでしまった時に対処出来る様に、

一応車には予備の中古ポンプを積んでいます。

2013年にヤフオクで\500で入手した、ステージアのRB25DET用のポンプです。

なぜうちのRB25DE (NA) 用ではなくRB25DET (turbo) 用かと言うと安かったから。

24万kmのステージアから取ったそうですが、見た目は劣化は感じられません。

多分距離からして1度交換されているのではないかと思います。

UNISIA JECS A42H24 000 FAFB100 0212N

とポンプには書いてありますが、スペックは検索しても見つかりませんでした。

サイズはφ38mm x 114mm です。

 

このポンプを入手した時は知らなかったのですが、ステージアの新型車解説書によると、

RB20E、RB25DEは70LPH (Liter/hour)、RB25DETは140LPHだそうです。

新車解説書は前前期(エンジンがNEOではない)の物なので、

うちの前後期(NEO)はもしかしたら違うのかもしれません。

ターボは流量が多いんですね。更にターボは流量制御もされている様です。

パーツリストによるとうちのRB25DEのポンプは、A7042-0V505 、\52,700。

いやいやぃゃぃゃ高いですねぇ〜…。

で、サードパーティーの燃料ポンプをwebで探す訳ですが、

SARD、東名、Walbro等があるようです。

Walbroは草刈機のダイヤフラム式キャブレターではトップシェアのアメリカの超一流メーカーです。

東名のOEM元でもある様です。性能の評判も悪く無い様です。

SARDはTOYOTA系の会社で、燃料ポンプはデンソーのOEMだそうです。

 

流量ですが、一般に流通している物は190LPHか255LPHが多い様です。

ターボでブーストアップとかしている車はそれに見合ったガソリンを供給できるように、

流量の多いポンプに交換しないといけません。

ただ、うちのステージアはNAのノーマルです。

純正の流量に比べてあまり多い物に交換してしまうと、

純正の燃料レギュレーターで燃圧を制御出来なくなり、空燃比が濃くなってしまいそうです。

ちなみに燃料レギュレーターは 22670-5L310 で、RB20DE、RB25DE、RB25DET で共通なので、

うちの車に付いている燃料レギュレーターで少なくとも140LPHまでは対応出来るという事でしょうかね。

それから無駄に消費電力と騒音が大きくなり、無駄に寿命が短くなると思います。

なのでRB25DEの純正のポンプの流量70LPHに近い、SARDの95LPHの物が良さそうです。

こちらから購入してみました。\13,932。どうもポン付け出来るっぽいです。

 

ついでに燃料ポンプから出てすぐのホースが劣化している様に見えるので、

同時に交換しようと思います。

燃料ホースを調べます。まずパーツリストによるパーツナンバーは下記です。

A6440-N7686 (= A6D40-N7686 )が、インジェクション用高耐圧、

高耐熱、高耐久の高級品の長物(2.2m)の様です。

高い…ですが、もう一生交換する必要が無いと思えば…。

世間の耐久性の評価も良い様で、

日産車以外に乗っている方やプロの方も代替として選んでいる様です。

タンクの中のガソリンに浸かっている所は、

チューブ外側も耐ガソリンの長物(1m)、A8741-00039が良い様です。

上記A6440-N7686 (= A6D40-N7686 )はチューブ外側が耐ガソリンではない様です。

タンクの中以外は全部A6440-N7686 (= A6D40-N7686 )で良いのかなぁ。

実際に新車時から取り付けてあるホースを調べてみます。

なんか…バラバラであまり参考にならないですね。

燃料タンクから出てすぐのホースだけ劣化が激しく、表示が読み取れませんでした。

高温にさらされているエンジンルーム内のホースはまだ全然平気そうに見えます。

 

この事前調査結果を考慮して、SARDの燃料ポンプの他、下記を購入します。

インジェクション用高耐圧、高耐熱、高耐久の燃料ホース、A6440-N7686 (= A6D40-N7686 )

チューブ外側も耐ガソリンの燃料ホース、A8741-00039

燃料ポンプパッキン、17342-79900

燃料フィルター、AY505-NS001

合計\35k程。

 

2019-6-22、梅雨です。

静電気が起きにくい様に小雨が降る本日、燃料ポンプを交換します。162,919kmです。

一応、台所から消火器を玄関までもってきておきます。

燃料はレベルメーターで1/8程度まで減っている状態です。

小雨が降っているので、全ての窓を少しだけ開けて換気出来る様にしておきます。

まず内装を剥がして燃料ポンプ部のフタを開けてみます。

コネクタを外してフタをどけます。

汚いですねぇ〜。梱包材のわら半紙をかぶせて、圧縮空気で砂埃を吹き飛ばしました。

汚れはオイリーではないのでブロワーである程度綺麗になりました。

ここで、スターターを回してエンジンをかけます。ホースの内圧を抜く為です。

エンジンがかかるかかからないか位でした。

それから、燃料キャップを外してタンクの内圧を抜いておきます。

燃料ホースを抜きます。内装剥がしが役に立ちます。

燃料は殆ど漏れてきませんでした。

ロックプレート(上写真黒い大きいリング)を外してレベルセンサーASSY(上写真白い部分)を引き抜きます。

燃料ポンプケースが燃料タンクに固定されているので、レベルセンサーASSYは全部引き抜く事は出来ません。

隙間から見てみると、燃料ポンプケースは燃料タンクの車体右前に固定されている様です。

なので、車体右前をジャッキアップしておきます。

燃料タンクの中に手を突っ込んで、手探りで上写真のケース底部のレバーを引き上げながら、

燃料ポンプケースを車体左へ動かせばロックが外れて取り出せます。

取り出せました。

一応異物混入防止とガソリンの引火防止の為に、ヤフオクで購入した燃料ポンプのフタをつけておきます。

取り出したポンプASSY。ヤフオクで購入したRB25DET用のケースと同じでは無い様です。

ホースは全然劣化している様には見えません。弾力が十分にあります。

なのでせっかく新しいホースを用意していたのですが、交換しない事にします。

ケースのフタを開けてみます。

ポンプはスポンジが巻かれています。ガソリンたっぷり吸ってます。

底には多少のゴミがありました。

 

SARDのポンプと比較してみます。

RE25DE純正の取り出した燃料ポンプは、UNISIA JECS A42-S04 007 8319D と書いてあります。

サイズは全く同じでした。φ38mm x 114mm 。ヤフオクで購入したRE25DETの物も同じです。

上写真左が購入したSARDのポンプ、上写真右が車に付いていたRE25DE純正のポンプです。

コネクタもハウジングは同じですが…。ピンの幅と厚さが異なります。

これは…。そのまま車体側の純正ハーネスを使ってしまって良いのだろうか…。

SARDのポンプにはコンタクトとハウジングが付いてきたので、

SARDのポンプ用のハーネスをつくる部品は揃っています。

でも出来れば純正のままの方が良いんですよね。

今後また純正ポンプに付け替える事もあるかもしれないので。

安定化電源につないで接触不良がおきないか様子を見てみます。

すると…。とりあえずポンプは回るのですが、

ハーネスにちょっと力をかけるとポンプは止まってしまいました。やはり接触不良です。

クリップでコンタクトのツメを押し、コンタクトを引き抜きます。

ピン厚さ方向をちょっとラジペンで締めてやります。

これで接触不良はおきなくなりました。

ポン付け出来ると言えるか微妙な所ですね。

今後純正ポンプに乗せ換える時もそのままで使えます。

 

次にフィルターを付け替えます。

SARDのポンプにも新品のフィルターが付いてきたのですが、

ポンプとフィルターの角度が異なり使えません。

この留め具はどうやって外すんだ??

ピンセットで6本の足を1本づつ曲げていって取りました。

取り外したら曲げた足を平らに戻してからSARDのポンプへフィルターを取り付けました。

 

後はどんどん組み立てていきます。

ポンプに純正のスポンジを巻き、ケースにセット。

ポンプにホースとコネクタをつなげて、燃料タンクに戻します。

パッキンは新しい物に交換してあります。

タンク底部に手探りで固定するのがなかなかうまくいかずに時間かかりましたが、

なんとか固定する事が出来ました。

残量ゲージの動きを妨げていない事を確認してタンクに取り付け、ロックプレートでロック。

ここに刺さる燃料ホースは劣化している様に見えたので、新品に交換します。

上記A6440-N7686 (= A6D40-N7686 )を使います。

このホースの交換が…。一番大変でした。

小雨が降る中、車体右後ろをジャッキアップしてタイヤを取り外して車の下に潜ります。

上を向いて落ちてくる砂埃が目に入りながらホースを抜くのですが、これが全然抜けない。

結局ニッパーで切り裂きながら抜きました。

挿すのもまた大変です。入っていかない。

5-56吹いてしまえばスルっと入るのでしょうが、ゴムホースに悪そうなのでどうしようか…。

で、タイヤワックスを使ってみました。

これが効いているんだかいないんだか…。

まぁでも無いよりはマシな感じで、何とか差し込みました。

完成。

エンジンかけてみます。かかります。

故障修理ではなく予防整備なので今までと何もかわりません。

ガソリンの漏れも無い様です。

この後、用事があり運転し、ついでにガソリンも入れてきます。

帰ってきてから燃料フィルター(エンジンルーム内の)を交換しました。

ポンプとホース交換の初期のゴミを古いフィルターで取ってもらおうと思ってこのタイミングです。

これでまた10万kmは安心です。

一応今まで使っていた古いポンプは車に積んでおこうと思います。

 

 

 

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