ミニジープ ブレーキのオーバーホール

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2014-3、LEDヘッドライトの取付を考えていたら、見てはいけない物を見てしまいました…。

ブレーキのマスターシリンダーからのフルード漏れです…。

中華ゴム(シール)が2年半もったので良い方なのかもしれません。

あ、ちなみにフルード交換1度もしてませんでした…。

 

ブレーキ系を外してみます。

まずマスターシリンダーを外す為には床を剥がす必要がある様です。

ミニジープ前期型は床が独立して剥がせる構造ではない様に見えますが、後期型は剥がせます。

マスターシリンダーの固定ボルトが見えてきました。↓床上面から。

マスターシリンダーが外せたら、あとキャリパーとタンクを外せばブレーキ系が全て取り外せます。

↓問題のマスターシリンダー。

バイク用のリアマスターシリンダーの様に見えますが、

レバーを引くとシリンダーを押してブレーキがかかる、テコの原理を使ったフロント用のマスターシリンダーと合体してます。

中華オリジナルなんでしょうか?日本製バギーとかのコピーでしょうか?

テコによって押される部分のブーツはボロボロ…。

フルード漏れは、その奥のシールの劣化による物だと思います。

マスターシリンダー(リア用)のピストンを取り出してみました。

これは、webで調べた所によるとどうもDAYTONA(NISSIN)の1/2インチ専用横型右ブレーキ用と同じぽいです。

補修部品を注文します。

ゴムは中華は極端に寿命が短いので、多少高くても日本製を購入します。

DAYTONA 23655 \1,539

フルード入り口のコネクタは、ニッシンのマスターシリンダーを使っているHONDA純正部品で注文しました。

コネクター 43503-MEE-006 \508

O-ring 91212-422-006 \174

タンクのキャップは日本語フォントを使った日本語表記。日本製?

キャリパーは、右用、左用があります。

KAWASAKIでよく使ってるTOKICOの物と同じに見えます。

アドレスV100とかKDX125とか。

なので、KAWASAKI純正部品を注文してみます。

オイルシール 43049-1016 \408

ダストシール 49006-1053 \787

スライドピンカバー 49006-1054 \478

スライドピンカバー 49006-1055 \268

ニップルカバー 43057-003 \189

高い…ですが、スライドピンカバーなんかミニジープ購入10ヶ月後には早くもピキピキになっていたので。

日本製で数年もってくれれば善しとします。

 

2014-4、部品が来たのでリア用のブレーキをオーバーホールしてみます。

マスターシリンダーのピストンはほぼ同じ。

上写真上の中華オリジナルは直径12.6mmに対して、上写真下のnissinnは12.7mm。

中華は精度の悪さをカバーする為に予め小さく作ってあるのかもしれません…。

取り付けは問題無く取り付け出来ました。ただ、若干の引っ掛かりがあります。

ピストンを奥まで押し込むとカリカリっとバリを削っている様な感触。

すぐに馴染むかなぁと軽く考えてこのまま使います。

 

フルード入口のコネクタは、パイプ出口の角度が若干違いました。

固定ネジの穴位置も若干違います。

このままネジを締め付けられましたが、オイルシールに負担がかかりそうな気もします。

亀裂が入っているわけでもないのでとりあえず中華オリジナルをそのまま使っても良かったかも…。

 

キャリパーのオイルシール、ダストシールを取り外しました。

ダストシールは購入したパーツとは明らかに違います。

上写真左が購入したトキコの物。右が中華オリジナル。

中華オリジナルは間に溝がある、U字型のシール。外径34mm、厚さ2.0mm。

オイルシールではなくダストシールなわけで、これはこのまま中華を使う事にします。

オイルシールは全く同じに見えます。トキコの物に交換します。

 

スライドピンカバー(大)も若干の違いがあります。

右の中華オリジナルに対して左のトキコの物は短いです。

ちょっと無理矢理ですが取り付け出来たのでトキコの物を使います。

スライドピンカバー(小)もトキコに交換です。

 

以上の結果を考慮して、フロントブレーキ用に下記部品を注文します。

消費税が8%になったのでちょっと高くなりました…。

DAYTONA 23655 \1,626

コネクター HONDA 43503-MEE-006 \522

O-ring HONDA 91212-422-006 \179

オイルシール KAWASAKI 43049-1016 \420 x2pcs

スライドピンカバー KAWASAKI 49006-1054 \492 x2pcs

スライドピンカバー KAWASAKI 49006-1055 \276 x2pcs

ニップルカバー KAWASAKI 43057-003 \194 x2pcs

 

部品が届いたのでフロントブレーキのオーバーホール。

キャリパーの部品はリア用と同じでした。

マスターシリンダー(フロント用)を分解してみるとっ。何とっ。

購入した部品と違います…。

上写真上が中華リア、上写真下が中華フロント。

マスターシリンダーの外見がフロント用とリア用と全く同じだったので、中身も同じだと思い込んでいたのですが…。

フロント用は1/2inch(12.7mm)ではなく14mmでした。

形状もNISSINの14mmの物と同じです。また改めて部品調達します…。

DAYTONA 24443 \1,626

まぁ考えてみればフロント用なわけで、有り得ない話ではないので確認してから購入するベキでした。

でもそもそもマスターシリンダーの外側にサイズの刻印が何にも無いのって…。

もちろんニッシンの物は刻印有ります。

 

部品が届いたので交換しました。

上写真上が中華、上写真下がニッシン14mm。

今度は大丈夫。問題無く取り付け出来ました。

フロント用マスターシリンダーのコネクターは中華のままとしました。

 

ブレーキフルードは、MonotaROオリジナルブランドのDOT3、1L。\550。

エア抜きは、リアは車体から取り外した状態でやりました。車と同じ、普通の方法で。

キャリパーのドレーンにちょっと細めのシリコンチューブ(上の方の写真でちょこっと見切れてる)を無理矢理挿してドレーンを緩めます。

リザーブタンクの残量に注意しながらブレーキピストンを押すと、ドレーンからフルードとエアーが出てきます。

ブレーキピストンを離すと、意外にもドレーンから吸わないでリザーブタンクから吸いました。

細いシリコンチューブとフルードの粘度等の関係からか?運良く?勝手にワンマンブリーダーが出来てました。

リアも同じく車体から取り外したままの状態でエア抜きしてから車体に取り付けたのですが、どうも抜けてない。

キャリパーは取り付けたままでマスターシリンダーとリザーブタンクを再び取り外してエア抜き。

なんだかエアーがいっぱい出てきました。1回目は失敗だった様です…。

で、無事完成しました。

最後にうちのミニジープのブレーキ系リペアパーツリストをまとめます。

 

キャリパー用

オイルシール KAWASAKI 43049-1016 \420 x3pcs

スライドピンカバー KAWASAKI 49006-1054 \492 x3pcs

スライドピンカバー KAWASAKI 49006-1055 \276 x3pcs

ニップルカバー KAWASAKI 43057-003 \194 x3pcs

 

マスターシリンダー用

フロント用 DAYTONA 1/2inch 23655 \1,626

リア用 DAYTONA 14mm 24443 \1,626

コネクター HONDA 43503-MEE-006 \522 x2pcs

O-ring HONDA 91212-422-006 \179 x2pcs

 

合計\8800。結構かかったなぁ〜。

 

追記。2018-4、現在は上記店舗で全て揃う様ですので、リンクを入れてみました。

 

 

 

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