日産NOTE NE11 リアゲートスイッチ修理 2

KANAU Laboratory > > ノート

 

2018-10、リアゲートスイッチを押しても開かなくなってしまったので修理しました。

リアゲートが開かないってかなり不便ですね。

原因として考えられるのは、まずスイッチ自体の接触不良。

以前スイッチのゴムが劣化してしまったので、ゴムの張り替え修理しています。

ここの接着面から水が入ってしまって接点がサビている可能性があります。

が、テスターで調べた所スイッチ自体の接触は問題無い様です。

 

Google先生に聞いてみた所、リアゲート開閉部分のケーブルが千切れてしまう事例が複数。

普通に考えれば千切れるハズは無いのですが、事例があるのは事実。確認してみます。

が、見た目は何も問題無さそうです。

であれば、電気的に追っていくしかありません。

 

Dピラー部の内装を剥がしてみます。

上半分よりも下半分を先に剥がす構造になっています。

が下半分を全て完全に剥がす必要は無いし面倒臭そうなので、

下半分を中途半端に剥がしてから上半分を完全に剥がしてしまいます。

Dピラー部にあるリアゲートから来た配線の青と茶の線をショートします。

リアゲートスイッチはここをショートするスイッチになります。

先の鋭いピンセットで銅線まで挿してショートします。

リアゲートオープナー(アクチュエーター)に反応はありません。

次にDピラー〜運転席足元のコネクタの配線をチェックします。

後席右のドア下、運転席のドア下を通っている配線です。

内装を剥がして見てみますが、見た目で千切れている箇所はありません。

まぁ当たり前です。負担がかかっている箇所は無いハズです。

運転席足元のコネクター部でスイッチの配線をショートしてみます。

上写真でテスターのプローブで咥えたピンが挿してあるコネクターは、コンピューター側です。

1ピンが茶で6ピンが黒です。

それの相手側(コネクタ下側)はDピラー部と同様、1ピンが茶で6ピンは青です。

ここをショートしてみると、リアゲートオープナー(アクチュエーター)が動きました。

という事は、ここからコンピューターまでは正常となります。

ここからDピラーの間の配線のどこかが千切れてしまっている事が確定しました。

こんな所、断線する理由が無いと思うんですけどねぇ。

とは言う物の断線は事実なので、新たに配線する事にします。

運転席足元のコネクターにピンクの線に付けたピンを指し、Dピラー部まで持っていきます。

ピンクの撚り線は、カーナビ付属品の使わなかった線です。

Dピラー部でテスターを使って調べると、犯人は青の配線である事が確定しました。

運転席足元の青線を切断、代わりにピンクの線を半田付け、

熱収縮チューブでシュリンクします。

運転席ドア下、後席右ドア下を通してDピラーまでピンクの線をひきます。

Dピラー部でも青線を切断、代わりにピンクの線を半田付け、シュリンクして完成です。

無事リアゲートはちゃんと開く様になりました。

 

こんな修理、ディーラーじゃやってくれないでしょうね。

もし仮にディーラーで故障個所(断線)を突き止める事が出来たとしたら、

ハーネスAssy交換、部品代だけで\55,900とられると思います。

工賃も交換の手間を考えると想像を絶する料金を請求されるんじゃないですかね。

 

 

 

KANAU Laboratory > > ノート