Y30 キーレスエントリー取付

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2014-9、うちのY30にはキーレスエントリーがついていません。付けようと思います。

3000ターボブロアムVIPの純正オプションでキーレスエントリーはありました。

ドアノブに6個のボタンがついていて暗証番号を入力するという…。

ロック、アンロックの他、パワーウィンドウの下降、トランクオープンが出来ます。

バブリーで面白い装備で魅力的ではありますが、実用的では無いし希少価値で高い。

ステージアと同じようにキーのボタンを押す電波式の方が便利で良さそうです。

ノートの様なインテリキーは取り付けのハードル高そう&部品代高そうで却下。

社外品は考えていません。

私はキーの他に専用リモコンを持ち歩かないといけないなんて考えられません。

それに大手自動車メーカー(日産)製とアフターパーツメーカー製では、

開発期間、開発費、生産数の差分が信頼性や耐久性に出ると考えられるからです。

古くても日産車なので日産車品質の物を採用する事とします。

 

とりあえずステージアと同じリモコンキー落札。

一番左が永年愛用しているステージアのリモコンキー。

同じリモコンをジャンク4個\1,500(送\500)で落札。

キー溝部分は日産純正リモコンのついていない普通のキーをディーラーでキー番号で購入、

写真の様にグラインダーで削ってリモコンに嵌め込めば純正キーの完成です。

次にリモコン受信機を落札。

ステージア純正品です。\100(送\1,050)で落札。

これをY30のドアロックモジュールに接続すれば良いかなと考えてます。

Y30の、走り出すと(15km/h以上で)自動でドアロック機能とかはY30らしいのでそのまま残したいので、

あくまでも機能を追加する感じで考えてます。

 

Y30の電気配線図集は持っていないので、配線を調べます。

まずLock時にリレーの音がするので、音の出所を探ってみます。

ヒューズボックスの右奥の一番奥にありました。ドアロックタイマー。

テスターを使って配線を調べてみます。

が、意味が判らない…。何か特殊な回路の様です。

分解してみます。

続いてドアのLock/UnLockボタンの結線を見てみます。

分解。

更にドアロックセンサーを取り外して接点を調べてみます。

運転席はアクチュエーターは無しでセンサーだけです。

メカ的にLockする一瞬だけショートする様に作ってあります。

UnLockの時はショートをスキップします。

今時はLockした時ONしとけばあとは回路が処理してくれるのですが…。MTBF低そう。

 

以上からわかった回路図は下記(間違ってるカモしれません)。

配線色"A-B-C"は、A色のチューブにB色のラインが入り、更にC色の帯が入っています。

UnLockの時はUnLockボタンを押しているだけアクチュエータが動作します。

Lockの時はタイマーで約600ms動作します。

 

さぁこれにステージア純正のキーレス受信機を接続します。

 

と並行して、ドアにドアロックアクチュエーターを仕込みます。

Y30に付いている検出スイッチはLockする一瞬だけショートする特殊なスイッチなので、

ステージアのリモコン受信機や一般的な後付けのキーレスでは使えません。

検出スイッチ付5線のドアロックアクチュエーターをヤフオクで落札しました。\580。多分これと同じです。

webで検索してみると、皆さんドアへの取り付けに苦労している様です。私はココを選びました。

webで検索しても誰もやっていない場所。

ドア内側の板金の更に内側。

実はココ、内装のボードに空間があるんです。

ドアポケット横です。

アクチュエーターがぴったり収まる空間です。

まさに購入したアクチュエーターの為に開けてあるかの如く。

ココに嵌まる位置に固定しました。

固定は、アクチュエーター付属のステーをグラインダーで2個に分割して、板金折り曲げ機でクランクに折り曲げて、

元からあるドアロックセンサーに共締めで使ってます。

追加の穴開け無しです。美しい。

ちなみに元からあるドアロックセンサーとその制御系はそのまま残します。

 

車室内へ導くべき配線は3本。

アクチュエーター2本とロック検出センサーの1本(反対側はドアのGNDへ接続)。

0.75sq(18AWG)を使って、ドアのゴムブッシュ、車体側のゴムブッシュをピンセットで穴を開けて通します。

車体内側に配線が出てくる所は見えないので、見える所に出てくる様に外から通します。

アンロック出力信号は、0V→12Vとあるのでアンロック時に短時間12V出るのかと思って、

リレーのコイルの反対側をGNDにつないでいたのですがどうやら違った様です。

モジュールの回路を追っていくと判ったのですが、コイルの反対側を12Vで吊っておくと、

アンロック時に(12Vから)0V→12Vに戻るという意味だった様です。

反対側が12Vに吊ってある前提でした。

 

ドアスイッチ入力は、1pin、2pin共に運転席フットランプに配線する事により、

どのドアが開いても運転席のドアが開いたと判断してくれる様になります。

これで特に問題無いと思います。

 

ステージアの受信モジュールが必要としている運転席ドアロック検出信号は、

Y30のセンサーとは違って、アンロックしている間GNDに引っ張っていてくれるスイッチです。

購入したドアロックアクチュエーター(検出スイッチ付5線)の当該線を使います。

 

その他、主にキーを登録する作業の為に、キー差し込み検出が必要なのですが、

Y30のキーシリンダーにはその様なスイッチはありません。

登録用にタクトスイッチをモジュールの外へ出しておきます。

 

ちなみに、登録作業は、

@運転席ドア閉。

A運転席ドアロック。

B10秒以内に、キー差し込み→キー抜くを6回繰り返します。

これにより運転席ドアロックが解除されます。

Cキー差し込み→Accまで回す。

D3秒以内に運転席ドアロック→登録したいキーのUNLOCK押す→運転席ドアロックが解除されます。

E更に登録したいキーがあれば、続けて上記Dを繰り返す。

FキーをOFF→抜いて登録作業完了。

 

モジュールから線を出します。

コネクタは無いので、コネクタ根元から線を外まで出し、ギボシ端子を使いました。

これをつける事により登録作業も完了、キーレスが使用出来る様になりました。

 

あと、リレーをまだ接続していないので、リモコンでアンロック出来るのは運転席だけ。

Y30純正のシステムはそのまま残してあるので、ロックは全ドア出来ます。

運転席以外は、走り出したらちゃんとロックされます。

でもやっぱりリモコンアンロックで全ドアアンロックしたい。

 

リレーを割り込ませる場所は、上の回路図で運転席のドアのハーネスと車側のハーネスの間でなくてはいけません。

ドアロックタイマーモジュールのコネクタの所ではダメです。

ドア内にリレーを置いてしまえば簡単なのですが…。

車体〜ドアへの配線は増やしたくないので、ドアからきたハーネスが車体側のコネクタに刺さる場所を探します。

ヒューズボックスの後の配線束の箱の後に、それらしきコネクタ発見。

テスターで信号をあたってみると、ビンゴっ。

写真真ん中の青と白のコネクタがドア側のコネクタです。

相手側の車体側のコネクタはもうちょっと上の方にあって見えません。

このドア側のコネクタの配線を切って、リレーを割り込ませます。

切るべき配線は、青コネクタの、青色で赤い線が入っている線。切断。

線が短くギボシ加工出来ないので、延長ケーブルを半田付け。

その後、熱収縮チューブで半田付け部をシュリンク。

延長ケーブルの先でギボシを付けました。

リレーを取り付けて、これでリモコンアンロックで全ドアアンロック出来る様になりました。

リモコン受信モジュールは、ドアロックタイマーモジュールの前辺りに置きました。

完成。

 

次にキーを加工しないといけません。

ジャンクで購入のリモコンキーからキー溝部分を取り出します。

カッターで切れ込みを入れて引っ張ります。

キーはディーラーでキー番号を言えば\1,400で入手出来ます。3本購入しました。

発注には身分証明に運転免許証と車検証が必要になります。

これを取り出したキーと同じ様にグラインダーで整形します。

キーを重ねてピンセットでケガキ線を入れて、グラインダーでカット。

ねじはφ1.7mmでした。φ1.7mmのタップを用意しないといけません。

ライト精機の中タップM1.7、0.35mmピッチを購入。

タップの下穴は1.4mmです。

NACHIの鉄工用ドリル1.4mmを購入。

これを、リモコン部分に差し込みます。

2液エポキシ接着剤で固定してみましたが、

接着剤で固定しなくても形がほぼ同等であれば意外にグラツキは無く、

1本以外は接着剤無しでそのままで完成としました。

電池交換でちゃんとネジで分解出来る仕様です。

ジャンクで購入したリモコン4個共加工。

左から順に、ステージアで16年使っている物、ステージア用に作った物、Y30用に作った物x3。

Y30で使ってみると…。

茶内装に黒い樹脂ケース+青ボタン…。なんか違和感。

で、染めQでシルバーに塗装(染色)してみました。

ボタンのゴムの塗装はすぐ剥がれました。

キズで色が剥げなければ良いのですが。

ちょっとは良くなった様な気がします。

 

2014-11、シルバー塗装は剥がれてきました…。

2017-7。

残念。

2020-8、別のキーを別の方法で塗装しました。

プライマー(ソフト99バンパープライマー)、シルバー(ソフト99M-332三菱H81)、クリア(ソフト99)で塗装。

完全乾燥する前に組み立ててしまったからか、既に一部ハゲてしまいました…。

 

2017-7、ドアアウターハンドル鍵照明修理の時に、

ドアロックアクチュエーターのブーツが破けているのを見つけてしまいました。

流石安物中国製。ゴムの質が悪いのか成形の問題か。3年しか経っていないのに。

まぁいいです。水が入って壊れたらまた交換します。

 

 

 

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