おやじの121枚〜150枚(^^o)
![]()
最新の「おやじの1枚」へ
| No.150 | 録音日:2013年 | ||
| アーティスト | Pat Metheny Unity Group | ||
| タイトル | KIN(←→) | ||
| メンバー | 久々のパットメセニーの新譜です。前作のユニティ・バンドのメンバーに、新たにマルチプレイヤーのジュリオ・カルマッシを加えて(この人が凄い!)、進化したバンド・サウンドです。限りなくパットメセニーグループに近づいてますが、斬新に進化してますね。各人のクオリティの高さは言うまでもありません、そして綿密に計算されたアレンジはパットならでは。あの名作「the
way we up」を彷彿させるシーンが随所にあります。それにしてもパットが連れて来るマルチプレイヤーって、どうしてあんなにうまいんだ?!新しい才能を発掘する能力も天才的です。ジャズ・ファンは是非聴いてください! (2014/2/27) 好き嫌い度:***** 熱い度:***** ギター度:***** |
||
| Pat Metheny(g) Chris Potter(sax) Ben Williams(bs) Antonio Sanchez(dr) Giulio Carmassi(pf,tp,etc) |
| No.149 | 録音日:2013年 | ||
| アーティスト | V.A. | ||
| タイトル | 大貫妙子トリビュートアルバム | ||
| メンバー | 「プリッシマ」以来大好きなボーカリスト大貫妙子さんのトリビュートアルバムです。岡村靖幸、奥田民生、新生KIRINJI、小林武史など豪華アーティストによるカバー新録が満載、さらに過去のカバー作品も付いたヴォリューム満点の内容です。私的に気になるのはやはり新生KIRINJI(笑)。あの「黒のクレール」をどう料理しているのか?興味津々でした。その音は、、、まさに予想とおり!高樹さん独特の内省的なコード進行は絶品です。ハナレグミの「Happy
- go 」奥田民生の「突然の贈りもの」も必聴もの。 改めて大貫妙子さんのメロディメーカーとしての才能を再認識、名曲の多さに脱帽です。ポップス・ファンは是非聴いてください! (2014/2/6) 好き嫌い度:***** 熱い度:**** ギター度:** |
||
| 岡村靖幸 奥田民生 KIRINJI 小林武史 坂本龍一 Salyu 相対性理論 寺尾紗穂 etc... |
| No.148 | 録音日:2013年 | ||
| アーティスト | PRISM | ||
| タイトル | MODE : ODD | ||
| メンバー | 2013年で結成37周年を迎えた日本を代表するフュージョン・バンド「プリズム」の最新作。私にとっては想い出深いバンドです。時期やメンバーによってサウンドはまったく違いますが、今作から正式にキーボードとして渡辺チェルさんが加入。プログレ・フュージョン色が強く出た印象です。チェルさんのデジタルな音使いが新しいプリズムっぽくて良いですね。アキラさんのギターは相変わらず一直線!年齢をまったく感じさせません。特典のDVD映像がまた良い!1stのメドレーを聴いて、私は一気に17歳のギター少年に戻りました(笑)。ジャズ、フュージョン・ファンは是非聴いてください! (2014/1/30) 好き嫌い度:**** 熱い度:**** ギター度:**** |
||
| 和田アキラ(g) 岡田治郎(b) 木村万作(ds) 渡辺チェル(k) |
| No.147 | 録音日:2013年 | ||
| アーティスト | 渡辺香津美 | ||
| タイトル | スピニング・グローブ | ||
| メンバー | 私が大好きなギタリスト渡辺香津美さんの最新作です。今作は原点のギタートリオ、面子はジェフ・バーリンとバージル・ドナティ。通にとっては涎がでそうな顔ぶれです(笑)。今まで様々なギタートリオ・ミュージックを創作している香津美さんですが、以前ジェフ・バーリンとビル・ブラッフォードで出した「スパイス・オブ・ライフ」を彷彿させる内容です。当然プログレあり、ジャズあり、ロックありと何でもありの世界ですが、その進化度合いはやはり凄いと言わざるをえません。メンバーの力量は言うまでもなくアドリブも重視されていますが、あの難解な曲をサラッとこなすアンサンブルも見事ですし、空間をうまく生かした音像配置、ミックスも美しいです。久しぶりにライブを見たくなるバンドに出会ったなあ、という印象です。ジャズ・ファンは是非聴いてください! (2013/12/19) 好き嫌い度:***** 熱い度:***** ギター度:***** |
||
| 渡辺香津美(g) Jeff Berlin(b) Virgil Donati(ds) |
| No.146 | 録音日:2013年 | ||
| アーティスト | 冨田ラボ | ||
| タイトル | Joyous | ||
| メンバー | 私が最も尊敬しているコンポーザー/アレンジャーである冨田恵一さんの新作です。一連の冨田ラボ作品の最新作にあたる今作では、4人のボーカリストを迎えてのバラエティに富んだ内容。原由子、横山剣、椎名林檎、さかいゆう、それぞれ個性あふれる存在感のある歌声を、見事に冨田ワールドと同化させています。全体的に少しレトロな印象がありますが、そのハーモニーセンスはさらに磨きがかかって身震いする箇所がいくつもあります。私にとって冨田さんの作品はバイブル的な存在で、またしても良いお手本となっています。ポップス・ファンは是非聴いてください! (2013/12/12) 好き嫌い度:***** 熱い度:***** ギター度:**** |
||
| 冨田恵一 原由子 横山剣 椎名林檎 さかいゆう 児玉奈央 etc... |
| No.145 | 録音日:2013年 | ||
| アーティスト | JAMES BLAKE | ||
| タイトル | over grown | ||
| メンバー | 独自の最先端サウンドを追求する「ジェームス・ブレイク」の2ndです。圧倒的な個性とクールで内省的なサウンドが評価された1stですが、今作はそのラインを継承しつつ、コラボがあったりヴォーカルがよりエモーショナルになったりと、さらに進化しています。ダブステップ、ヒップホップ、ハウスなど私には無縁なジャンルですが、ジェームスのような新解釈でのサウンドには興味が沸いてきます。ブライアン・イーノ、RZAをゲストに迎えた新たな試みや、音使いの幅など確実に独自の世界は広がっています、ただし理解不能の部分もありますが(笑)。最近はYOU
TUBEで映像も多く見られるので、ポップス・ファンは是非聴いてみてください!(2013/11/21) 好き嫌い度:*** 熱い度:*** ギター度:* |
||
| JAMES BLAKE RZA Brian Eno |
| No.144 | 録音日:2013年 | ||
| アーティスト | キリンジ | ||
| タイトル | TOUR 2013 LIVE at NHK HALL | ||
| メンバー | 大好きな兄弟グループ「キリンジ」のライブDVDです。このツアーを最後に脱退する弟泰行さんの最後の雄姿が見られます。毎回33曲熱唱のツアーのラストということもあり、泰行さんの声はかなり限界にきていたようです。しかしこのメンバーで2度と聴けないと思うと、そんなことはどうでもよくなります(笑)。懐かしの初期作品から最新作まで、たっぷり披露。さらに恒例のオーディオコメントが今回も面白い!今後泰行さんはソロとして、兄高樹さんはキリンジを継続します。夏に新生キリンジが発表されましたが、馴染みのツアーメンバー3人に、弓木英梨乃(g)、コトリンゴ(key)という女性二人を加えた意外な編成!高樹さんのことです、このメンバーですばらしい音楽を聴かせてくれるでしょう、期待大です!それまではこのDVDを満喫します。ポップス・ファンは是非聴いてみてください!(2013/11/7) 好き嫌い度:***** 熱い度:***** ギター度:**** |
||
| 堀込泰行(vo,gt) 堀込高樹(vo,gt) 千ヶ崎学(bs) 伊藤隆博(p) 楠均(dr) 田村玄一(pedal steel) |
| No.143 | 録音日:1972年 | ||
| アーティスト | Matching Mole | ||
| タイトル | そっくりモグラ | ||
| メンバー | プログレッシヴ・ロックの名盤シリーズ、マッチング・モールの1作目です。ソフト・マシーンを脱退したロバート・ワイアットは、元キャラバンのデイヴ・シンクレアらとマッチング・モールを結成。初期ソフト・マシーンに見られたユーモアやポップなセンスと、ジャズロックの要素が見事に融合した名盤です。冒頭の歌もの「O
Caroline 」はあまりにも有名。ワイアットの甘い歌声に魅了されます。その後も得意のスペーシーなスキャットが随所に現れます。アルバム後半はジャズロックとサイケが入り混じる独特の世界。フィルのギターがこのてのサウンドでは新鮮に聞こえます(笑)。ファズギターと歪んだオルガンの掛け合いは聴きもの、プログレ・ファンは是非聴いてみてください!(2013/10/24) 好き嫌い度:***** 熱い度:**** ギター度:*** |
||
| Dave Sinclair(pf,key) Bill MacCormick(bs) Phil Miller(gt) Robert Wyatt (dr) Dave McRae(key) |
| No.142 | 録音日:1973年 | ||
| アーティスト | soft machine | ||
| タイトル | six | ||
| メンバー | プログレッシヴ・ロックの名盤シリーズ、ソフトマシーンの6作目です。「fifth」でサウンドの鍵を握っていたサックスのエルトン・ディーンが、アルバム発表後に脱退(笑)。本当に次から次へと主力メンバーが抜けるバンドです。それでも継続するその生命力は半端ではありません。代わって入ったのがニュー・クリアスのカール・ジェンキンス。サックス、オーボエ、キーボードをこなすマルチプレイヤー。で、この「six」は前半がライブ、後半4曲はスタジオ録音という変則形式の作品。もう完全にジャズロックです。前作のフリージャズの側面は後退し、ジャズロックの側面をさらに発展させたような内容です。前作よりクールでカッコイイ!サウンドは新規加入のカール・ジェンキンスが握っています。作曲面でも15曲中7曲を提供、バンドの顔になっています。プログレ・ファンは是非聴いてみてください!(2013/10/17) 好き嫌い度:***** 熱い度:**** ギター度:* |
||
| Mike Ratlege(key) Hugh Hopper(bs) Karl Jenkins (sax,oboe,key) John Marshall(dr) |
| No.141 | 録音日:1972年 | ||
| アーティスト | soft machine | ||
| タイトル | fifth | ||
| メンバー | プログレッシヴ・ロックの名盤シリーズ、ソフトマシーンの5作目です。ロバート・ワイアットが脱退後の最初のアルバムで、ドラマーは前半がフィル・ハワード、後半はジョン・マーシャル。このアルバムはもうジャズですね。前作までの管楽器セクションとは違い、シンプルな編成によるジャズ。それもマイルスにも通じるような美しい静寂を表現したものから、フリージャズまで幅広い。作曲面ではラトリッジが4曲と目立っていますが、演奏面ではエルトンのサックスが前面に出ています。とにかくカッコイイ、おいしいポイントが随所にあります。後に様々なバンドに影響を与えたソフトマシーンですが、あーあのバンドはこれを聴いてあーなったんだ、、、などとあれこれ考えてしまいます(笑)。プログレ・ファンは是非聴いてみてください!(2013/9/19) 好き嫌い度:***** 熱い度:**** ギター度:* |
||
| Mike Ratlege(or) Hugh Hopper(bs) Elton Dean(sax) Phill Howard(dr) John Marshall(dr) |
| No.140 | 録音日:1971年 | ||
| アーティスト | soft machine | ||
| タイトル | fourth | ||
| メンバー | プログレッシヴ・ロックの名盤シリーズ、ソフトマシーンの4作目です。「3」を更に進化させたジャズロック色の濃い名盤。サックスのエルトンが正式メンバーとなり前面にでていますね。もう1曲目から全開で突っ走ってる感じで、楽器同士の壮絶なバトルが展開します。ゲストの管セクションがまた素晴らしくかっこいい、手数が多い独特のリズム感のワイアットも圧巻。ラトリッジのオルガンはジャケットのごとく威風堂々、そして7曲中5曲がホッパーの作品、後の方向性を決定する濃厚なジャズロックです。プログレ・ファンは是非聴いてみてください!(2013/9/12) 好き嫌い度:***** 熱い度:**** ギター度:* |
||
| Robert Wyatt(dr) Mike Ratlege(or) Hugh Hopper(bs) Elton Dean(sax) etc... |
| No.139 | 録音日:1968年、69年 | ||
| アーティスト | soft machine | ||
| タイトル | volume 1&2 | ||
| メンバー | プログレッシヴ・ロックの名盤シリーズ、ソフトマシーンの1、2作目のカップリングCDです。先日再発された「3」を聴いて再評価、改めて初期のアルバムを聴き直してみましたが、やっぱ良いなあ(笑)。ただし「3」以降のジャズロック路線とはかなり違う2作品。とくに「1」はサイケ色が濃いアヴァンギャルドで遊び心満載のサウンド。ケヴィン・エアーズの存在が半端ではありません。いわゆるカンタベリーサウンドですが、大好きな初期ジェネシスに通じるヴォーカルの心地よさがあります。エアーズの抜けた「2」では、次の「3」へ繋がるようなジャズロック色が垣間見えます。いづれの曲も人間の持つ感覚や揺れ、肉体で音を表現しているという生々しさが伝わってきます。プログレ・ファンは是非聴いてみてください!(2013/8/22) 好き嫌い度:**** 熱い度:*** ギター度:* |
||
| Kevin Ayres(vo,bs) Robert Wyatt(dr,vo) Mike Ratlege(or) Hugh Hopper(bs) etc.... |
| No.138 | 録音日:1970年 | ||
| アーティスト | soft machine | ||
| タイトル | 3 (Limited Edition) | ||
| メンバー | プログレッシヴ・ロックの名盤ソフトマシーンの「3」の再発ものです。もう何度も再発されていますが、そのたびにおまけの付いて困ったものです(笑)。このソフトマシーン「3」はプログレ・ファンなら今更説明の必要もないでしょう。本編とボーナストラックCD(07年再発時と同じボーナストラックだが音質は向上している!)が付いています。何なんでしょうねえ、この70年代の音楽の持つ力、アグレッシブさ、好奇心全開で音と対峙している姿は。今の音楽とは異質の世界です(笑)。とにかく聴いていて胸が熱くなります!とくにボーナストラックのライブ(1970年8月13日ロイヤル・アルバート・ホール)は素晴らしい音質で、本編と違和感なく通して聴けます。プログレ・ファンは是非聴いてみてください!(2013/8/8) 好き嫌い度:**** 熱い度:***** ギター度:* |
||
| Robert Wyatt(dr,vo) Hugh Hopper(bs) Mike Ratlege(pf,or) Elton Dean(a-sax) Rab Spall(vl) etc... |
| No.137 | 録音日:2002年 | ||
| アーティスト | 押尾コータロー | ||
| タイトル | STARTING POINT | ||
| メンバー | アコギ1本で独自の世界を作り出しているギタリスト押尾コータローのメジャー第一弾アルバムです。つい先日までNHKで「ギター講座」のような番組をやっていて見てました(笑)。正直、奏法や音楽のクセが強いので、今まであまり興味はなかったんですが、ちょっと気になりこのアルバムを聴いてみました。内容は予想とおり。ギタリストとしてはある意味完成していてやはり素晴らしいです。番組でも取り上げていた「戦場のメリークリスマス~Merry
Christmas Mr.Lawrence」はとくに面白いですね。ただ自分には共感できる部分が多くはありませんでしたが、、、ギターをコントロールする能力はとても高い方なので、ギタリスト・ファンは是非聴いてみてください!(2013/7/18) 好き嫌い度:*** 熱い度:*** ギター度:***** |
||
| 押尾コータロー(g) |
| No.136 | 録音日:2008年 | ||
| アーティスト | 相対性理論 | ||
| タイトル | シフォン主義 | ||
| メンバー | ちょっと気になるバンド「相対性理論」の1stです。数年前にサウンド&レコーディング・マガジンに特集が組まれており、興味はもっていました。で実際に聴いてみると、、、うむ、ついていけない(笑)。ボーカルの「やくしまるえつこ」のキャラには惹かれます。あの独特の歌い方と個性的な歌詞は強烈に印象に残りますからね。シンプルなギターバンドのサウンドも、好感はもてます。空間をうまく使ったアレンジも気持ちよいです。が、私には異質の音楽でしかなかった(笑)。でもまあ、たまーに自分にはない感覚の音楽に触れるのも良い勉強になります。ポップス・ファンは是非聴いてみてください!(2013/7/11) 好き嫌い度:** 熱い度:*** ギター度:*** |
||
| やくしまるえつこ(v) 永井聖一(g) 真部脩一(b) 西浦謙助(d) |
| No.135 | 録音日:2010年 | ||
| アーティスト | 渡辺香津美 | ||
| タイトル | LOTUS NIGHT | ||
| メンバー | 大好きなギタリスト渡辺香津美さんの2010年のライブです。1980年のアルバム「TOCHIKA」の参加メンバーが集結した東京JAZZ2010での感動ライブ、、、ではなくその3日前に演奏されたヤマハ銀座でのトリオ演奏です(笑)。私にとって「TOCHIKA」は思い出のアルバムで、発売日が待ちどうしくて仕方なかったですね。その「TOCHIKA」のプロデューサー兼ヴァイブ奏者のマイク・マイニエリ、キーボードにウォーレン・バーンハートを迎えてのライブ。気心の知れたメンバーだけに気負いのない、洗練された演奏がちりばめられています。スタンダード中心でお互いの感覚を確かめ合うような円熟の演奏。ジャス・ファンは是非聴いてみてください!!(2013/6/27) 好き嫌い度:*** 熱い度:*** ギター度:*** |
||
| 渡辺香津美(g) mike mainieri(vib) warren bernhardt(k). |
| No.134 | 録音日:2013年 | ||
| アーティスト | LOVE PSYCHEDELICO | ||
| タイトル | IN THIS BEAUTIFUL WORLD | ||
| メンバー | 大好きなデリコの3年ぶりとなる最新作。彼ら独特の世界観の充実ぶりがなんとも素晴らしい作品です。ファーストに近い原点回帰的なサウンドが本当に心地よい。これしかできない、、、と言うなかれ。プロとはそういうもんです(笑)。流行とは無縁に10年後も生き残っている曲たちが、連なっています。それにしてもkumiさんの歌声はデビュー依頼まったく衰えていませんね。naokiさんのギターバッキングも極みに達しています、カッコいい!ポップス・ファンは是非聴いてみてください!(2013/6/20) 好き嫌い度:***** 熱い度:**** ギター度:**** |
||
| kumi(vo) naoki(gt,bass) hirohisa horie(k) nobumasa yamada(ds) etc... |
| No.133 | 録音日:2013年 | ||
| アーティスト | 渡辺香津美 | ||
| タイトル | GRACIM | ||
| メンバー | 大好きなギタリスト渡辺香津美さんの2013年4月発売の最新作。タイトルのグラシムとはスペイン語のGracias ありがとう+暮らし・楽しむを合わせた造語。そんなタイトルのように、プライベートな音楽の庭を想像させる曲が並んでます。ほとんどの楽器を香津美さん自身が弾き、録音までこなしてます。小編成ならではの心地よい響き、ときにプログレっぽく、ときに宅録っぽく、香津美さんワールドが展開してます。毎回感じますが、前作を一旦全てぶち壊して(笑)、新たなサウンドを構築するエネルギー、執着心、もう脱帽です。パートナーである谷川公子さんとのコラボも見事です。この曲たちがライブではどう変貌するのだろう、、、想像するだけでわくわくします。ギター・ファンは是非聴いてみてください!(2013/6/6) 好き嫌い度:***** 熱い度:**** ギター度:***** |
||
| 渡辺香津美(gt,g-syn,b,prog,etc) 谷川公子(pf,key) |
| No.132 | 録音日:2008年 | ||
| アーティスト | Walter Becker | ||
| タイトル | Circus Money | ||
| メンバー | 2008年12月発売のウォルターベッカーのソロ2作目です。大好きなスティーリーダンのひとりですが、ドナルドに比べて地味な作風からか、ウォルター作品の評価は低いようです。この2作目もレゲエ調の曲が中心で、はっきり言って地味です(笑)。でも曲の中身はいつもながらひねくれていて、アレンジや演奏も申し分ないレベル。私の耳には心地よいポップスとして聴こえます。プロデュースはジョニ・ミッチェル、ハービー・ハンコックなどで有名なラリー・クライン。このけだるさはウォルターならではです、ポップス・ファンは是非聴いてみてください!(2013/5/23) 好き嫌い度:**** 熱い度:** ギター度:*** |
||
| Walter Becker(vo,bs) keith cariock(dr) jon herington(gt) dean parks(gt) ted baker(key) etc... |
| No.131 | 録音日:2008年 | ||
| アーティスト | return to forever | ||
| タイトル | Returns | ||
| メンバー | 2008年、30数年ぶりに奇跡の再結成を果たしたR.T.Fのライブ・アルバムです。私にとってかなり想い出深い「R.T.F」。私がギターを始めた頃、夢中になってコピーしてたディメオラ在籍の名グループですね。昔の演奏とは当然違い、各人かなり成熟した遊び心も満載の楽しめる内容です。プログレ色を感じるR.T.Fの名曲たちが、現代の音として見事に蘇っています。「第7銀河の賛歌」や「ノーミステリー」「浪漫の騎士」を聴くと一気に10代の私が蘇ります(笑)。とはいえ、どうしても好きになれないのがスタンリーのベース。好き嫌いの問題ですが、、、とにかく単なる回顧録ではないライブ・アルバム。それぞれがトップミュージシャンとしての地位を維持し続けているだけの実力を披露しています。ジャズ・フュージョンファンは是非聴いてみてください!(2013/5/9) 好き嫌い度:**** 熱い度:**** ギター度:***** |
||
| chick corea(p,key) al di meola(gt) stanley clarke(bs) lenny white(dr) |
| No.130 | 録音日:2013年 | ||
| アーティスト | キリンジ | ||
| タイトル | ten | ||
| メンバー | 私が大好きな兄弟グループ「キリンジ」10枚目のアルバムです。これが弟泰行さんのいるキリンジのラスト作。前作「SUPER VIEW」から4ヶ月後の新作のせいか、バンド色の濃いシンプルな楽曲が多くなっています。とはいえそこはキリンジですから、聴けば聴くほどに深みが伝わる曲たちです。泰行さんのフォーキーでトラッドな曲調と、高樹さんのアンニュイな世界観のコントラストは見事。聴き所はテーマ性の強い歌詞「ナイーヴな人々」と童話調でドキッとする歌詞「仔狼のバラッド
」。彼らの作詞家としての才能を再認識しました。兄弟キリンジのラスト作、ポップス・ファンは是非聴いてみてください!(2013/4/11) 好き嫌い度:***** 熱い度:**** ギター度:*** |
||
| 堀込泰行(vo,gt,etc) 堀込高樹(vo,gt,etc) 千ヶ崎学(bs) 伊藤隆博(p) 楠均(dr) etc... |
| No.129 | 録音日:1980-2011年 | ||
| アーティスト | kenso | ||
| タイトル | kenso complete box | ||
| メンバー | 私が大好きなケンソーです。これは昨年末に発売されたboxセット。CD全11枚+ボーナスCD+ボーナスDVDという豪華14枚セット。ファンなら発売済みCDやリマスタリングされた再発CDも持っていますが(当然私も)、今回はすべて高音質仕様(SHM-CD)&最新デジタル・リマスタリング音源。家宝として購入しました(笑)。音質はやはり良いです、これだけで満足。さらにボーナスCD、DVDも大満足、貴重なアイテムでした。でも1番価値のあるものは、私的にはブックレットです。清水さんによる全曲解説は、同じ作曲者としてとても興味深い内容です。日本のプログレ界を30年以上支えてきたバンドの集大成。プログレ・ファンは是非聴いてみてください!(2013/1/10) 好き嫌い度:***** 熱い度:***** ギター度:*** |
||
| 清水義央(g) 小口健一(k) 光田健一(k) 三枝俊治(b) 小森啓資(d) 村石雅行(d) 佐橋俊彦(k) ,,,etc |
| No.128 | 録音日:2012年 | ||
| アーティスト | キリンジ | ||
| タイトル | super view | ||
| メンバー | 大好きな兄弟グルーブ「キリンジ」待望のニューアルバムです。残念ながら弟の泰行さんは2013年のツアー終了後に脱退することになりました。兄弟のコラボが無くなるのは寂しいですが、兄の高樹さんがキリンジを存続します。自分としては高樹さんの曲が大好きなので、新たなキリンジの誕生と前向きに考えています。さあこのニューアムバム、渾身の出来です!これまでの作品でも二人の個性の違いは出ていましたが、今作ほど明確に出たのはないと思います。作風もかなり風刺の入ったものや、今までにないチャレンジも感じます。とにかく冒頭の「早春」に全てが詰め込まれています。グループとしての危機、アーティストとしての葛藤、ファンの期待に答える責任など、いろんな問題や悩みの回答がこの曲に凝縮されているように、私には思えました。ポップス・ファンは必聴です!(2012/11/15) 好き嫌い度:***** 熱い度:***** ギター度:** |
||
| 堀込高樹(gt、vo) 堀込泰行(gt、vo) etc |
| No.127 | 録音日:2012年 | ||
| アーティスト | モルゴーア・クァルテット | ||
| タイトル | 21世紀の精神正常者たち | ||
| メンバー | 珍しい弦楽四重奏団のアルバムです。ただしやってる曲は、、、プログレのカバー!私にとって音楽の師匠である高山博さんからの推薦盤です。日本を代表する本格的な弦楽四重奏団の裏メニュー的な作品を集めたものらしいですが、最初は半信半疑でした。しかし聴いてびっくりの内容!クリムゾン、EL&P、イエス、ピンク・フロイド、そしてジェネシス!しかも選曲が王道からマニアックまで幅広く、プログレ・ファンなら垂涎の楽曲たちです。私が大好きなジェネシスの曲も2曲入っています。1曲はアルバム「静寂の嵐」より「アフターグロウ」。これは納得します、メロウな楽曲で、弦楽アレンジも想像できます。しかしもう1曲は「月影の騎士」!こんな初期の(73年)名曲が入っているとは想像もつきませんでした。しかも演奏が半端ではなく素晴らしい!どの曲も弦楽四重の枠を超えたロック・スピリッツに溢れた内容です。久しぶりに体が震えるような感動を得ました!クライマックスはイエス「同志」。もう泣きそうになりましたよ(笑)。改めて自分はプログレ人間だなと再認識しました。これはもうプログレ・ファンは必聴です!(2012/10/25) 好き嫌い度:***** 熱い度:***** ギター度: |
||
| 荒井英治(vl) 戸澤哲夫(vl) 小野富士(va) 藤森亮一(vc) |
| No.126 | 録音日:2005年 | ||
| アーティスト | 上畑正和 | ||
| タイトル | ラズ エ デル | ||
| メンバー | 最近休日によく聴くピアノ・アルバムです。以前紹介した昔の仕事仲間でもある上畑さんのセカンド・アルバム。05年作品と少し前のものですが、コンセプトが「心の時間をテーマに綴った」そうで古いとか新しいとかは関係ない内容です。美しいメロディと叙情的な曲調は彼の真骨頂ですね。繊細な部分と力強く情熱的な部分の対比も面白いです。心に染みる透明感と演奏家としての様式美が見事に融合しています。残念なのはアルバムとしてはちょっと短い(笑)のと、もう少しアンサンブル演奏がききたかったですね。興味のある方は聴いてみてください。(2012/9/24) 好き嫌い度:**** 熱い度:*** ギター度: |
||
| 上畑正和(pf) 程 農化(二胡) 弦一徹(vl) etc |
| No.125 | 録音日:2011年 | ||
| アーティスト | JAMES BLAKE | ||
| タイトル | JAMES BLAKE | ||
| メンバー | 普段聴く音楽とはちょっと違いますが、、、昨年話題になったダブステップ界の新星ジェームス・ブレイクです。昨年サンレコで何度か取り上げられて、どんなサウンドなのか気になっていました。そもそもダブ系のサウンドにはまったく興味がないのですが、今流行っている最新サウンドとはどんなものか?興味半分で聴いてみました、、、が私には理解不能でした(笑)。ただサウンドはとても興味深いもので、レンジの広さやアンビエント感は素晴らしく、無機質でありながら、かなりメランコリックな進行も良いです。ときおりジャズっぽい要素も見えたりします。また低域のサウンド・コントロールは新人類の感性を感じます。このアルバムはヴォーカルが全面に出ている「歌もの」なんですが、こういうオケと生歌の組み合わせは私にはとても新鮮でした。ただサウンドの加工が半端じゃないので、拒否反応を見せる人も多いと思います。興味のある方は聴いてみてください。(2012/9/10) 好き嫌い度:** 熱い度:* ギター度: |
||
| James blake(vo,key,etc) |
| No.124 | 録音日:1983年 | ||
| アーティスト | ワード・オヴ・マウス・バンド | ||
| タイトル | ワード・オヴ・マウス・バンド 1983 ジャパン・ツアー・フィーチャリング渡辺香津美 | ||
| メンバー | ジャコです。しかも大好きなギタリスト、渡辺香津美が参加した1983年の貴重なライブ音源!ワード・オヴ・マウス・バンドとして1983年に来日したジャコ・パストリアスは、もう全盛期の真っ只中。そのツアーにマイク・スターンの代役として参加した渡辺香津美。こちらも油の乗り切った絶好調期!KAZUMI
BANDが解散してMOBOを制作する間の時期です。いやーやはりジャコのあのグルーブ感は絶品!香津美さんもジャコにあおられて熱いソロを随所に聞かせてくれています。音源のもとになったのは香津美さんが所有していたテープと、FM東京のライブ番組音源で、フェードアウトの曲もあり多少のつぎはぎ感はあるものの、音質や臨場感は極上で、当時のライブ風景がくっきりと浮かび上がってきます。それにしても香津美さんの対応能力には脱帽です。即席で参加した雰囲気は微塵もありません!ジャズ・ファンは是非聴いてみてください。(2012/8/23) 好き嫌い度:***** 熱い度:***** ギター度:**** |
||
| Jaco Pastorius(b) Ron Tooley (tp) Alex Foster (sax) Dermar Brown (k) Don Alias(per) Othello Molineaux(steel dr) Kenwood Denard(ds) 渡辺香津美(g)) |
| No.123 | 録音日:2012年 | ||
| アーティスト | 上畑正和 | ||
| タイトル | そよぎ | ||
| メンバー | 懐かしい足踏みオルガンの音楽です。とても繊細なサウンドで「わらべ歌」を奏でており、心が癒されます。思い起こせば小学生のころ、教室にあった足踏みオルガンで「ねこふんじゃった」を弾いて遊んでいましたね。この足踏みオルガンの魅力は、上畑さんいわく「音の立ち上がりと減衰」だと言います。サラウンド環境で録音されたそのサウンドは、本当にピュアで芸術的でもあります。そうか思うと低音の重厚で力強い響きもあり、幅は予想以上に広いと感じました。人が足でコントロールするヴォリューム感、抑揚のアーティキュレーションは独特の世界があります。普段聴きなれた音楽とは異次元のサウンドで、とっても新鮮でした。コンポーザー、アレンジャー、ピアニスト、オルガニスト、そして昔の仕事仲間でもある上畑さん(笑)。癒されたい方は、是非聴いてみてください。 (2012/7/20) 好き嫌い度:**** 熱い度:*** ギター度: |
||
| 上畑正和(or) 山崎阿弥 (vo) |
| No.122 | 録音日:2012年 | ||
| アーティスト | Pat Metheny | ||
| タイトル | UNITY BAND | ||
| メンバー | 私が大好きなギタリスト、パットメセニーの最新作です。原点回帰したストレートなジャズ・アルバムとなっております。2010年「オーケストリオン」の後、やはりというか(笑)本来のジャズ・ミュージシャンとしての立ち位置に戻ったという印象。パットや渡辺香津美さんのような、なんでもできるギタリストは、変幻自在のサウンドを何十年に渡って生み出し続けていますが(もうこれ自体が凄い!)何年かに1度必ず、原点のジャズに戻っています。しかも内容が長年ジャズ一筋の連中より、遥かに奥深い内容の作品をポンと出す(笑)。このUNITY BANDもそう。透き通るような原石の音色、飾りのない実直なフレーズ達、交差するときも昇華するときも知性とダンディズムを感じます。ジャズ・ギターファンは是非聴いてみてください。 (2012/7/6) 好き嫌い度:***** 熱い度:**** ギター度:**** |
||
| Pat Metheny(g) Chris Potter (s) Antonio Sanchez (d) Ben Williams (b) |
| No.121 | 録音日:2010年 | ||
| アーティスト | 冨田ラボ | ||
| タイトル | Shipahead | ||
| メンバー | 私が尊敬するコンポーザー、アレンジャー、プロデューサー冨田恵一さんのソロプロジェクト「富田ラボ」Shipシリーズ3部作の3作目にあたります。前2作は極上のジャパニーズポップスでしたが、今作は少し冒険してる印象ですね。ただこのクラスの人ならどんな冒険も「あり」です。しかし佐野さんの「ペドロ」にはちょっとびっくり「こうきたか!」って感じです。このアルバムでも、しっとりしたバラードはもう超一級品。このジャンルでは日本で冨田さんの右に出るものはいないんじゃないかな?というくらいの完成度です。それと曲のミックスも、何十年先でも聞けるというスタンダードな仕上がりで素晴らしい。ポップス・ファンは是非聴いてみてください。(2012/6/29) 好き嫌い度:***** 熱い度:***** ギター度:**** |
||
| 冨田恵一 佐野元春 安藤裕子 吉田美奈子 キリンジ etc |