岡惚れ家頁【くろそうび館】様が、2005年の初春に御土産画として御振舞いの折、こっそり忍び込んで有難く頂戴した御宝です。色合いが緑系なので当里の基本色と同じだわ…と畏れ多いことを思いつつ、花鳥風月で雅な背景に目が釘付けです。日本画や中国の水墨画を思わせる、墨の筆あとが残る手描きのような質感は如何様に彩色なさっておられるのやら。謎が謎を呼び、己の乏しい想像力ではついていけず、ただただ感動するばかりなり。襖絵にしたくなるほど典雅な背景と、存在感のあるお兄さんとのバランスが絶妙なのも見惚れどころ。一番手前に印象強い白椿があるためか奥行きに深みを感じます。少々中国が入った和服+お兄さんの柔らかい眼差し+目線の先にある何やら大切そうな箱…などから物語性が香り立ち、頭の中が混沌とした蛇足な妄想でてんこ盛りになりました。実は何気に落款が一番のツボだったりします。蛇千代様、雅でお目出度い御宝をほんにありがとうございました。
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