岡惚れ家頁【兎月亭】様が、2003年の夏に御土産画として御振舞いの折、こっそり忍び込んで有難く頂戴した御宝です。これぞまさしく鼠転がし技の粋。兎様のマウス画は、下絵をスキャンして主線をなぞり、別レイヤーで線画を書き起こす手法ではなく、真っ白画面に真っ向からガシガシ一発描きなさるインスピレーション技だそうで。聞くだに到底真似できない大胆不敵さが羨ましいやらビックリ仰天やら。斯様な大胆さが生まれる背景には、鼠扱いの巧みさやデッサン力がなくてはならないと思うのです。一口にデッサンと言っても、物の形を観察する眼力と物の形を表現する指先を培わねばなりません。その昔、兎様んちに置いてあった膨大な量の落書き(おそらくはそれ以上にアナログ落書きも存在するに違いない)は、その弛まぬ努力をまざまざと見せつけてくださいました。江戸の町娘の小粋な夏の一日、てな風情が実に拙者好みです。兎様、ちゃきちゃき江戸っ子な御宝をほんにありがとうございました。
※絵師様の本家に興味をそそられた御客人は、↑のリンクから紹介頁へお入りくだされ。そこから【兎月亭】様へヒトっ飛びでございます。
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